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半ねりのブログ一覧

2020年02月24日 イイね!

[本の小並感 106]10万円でシルクロード10日間 下川裕治は他の誰のためでもない「自分の旅」を取り戻せたのか

[本の小並感 106]10万円でシルクロード10日間 下川裕治は他の誰のためでもない「自分の旅」を取り戻せたのか106. 10万円でシルクロード10日間 2点

内容はよく分からないけど、この人の本だから。そういう「名前で買う」人は少ない。下川裕治は、そんなうちの1人である。彼のことは、多分処女作である「12万円で世界を歩く」で知った。真っ黒な表紙で、幾多の引越しの整理を乗り越え、まだ私の本棚に眠っている(と思ったら無かった。売ってしまったか。後悔)。当時から12万円という金額縛りで旅を続けており、貧乏旅行の下川さんでしょ?みたいな有名人だった。

この「12万円で世界を歩く」は、とにかく貧乏ドタバタ旅行記で、ある意味悲惨な体験を笑いにしてヒットしたのだと思う。ヒマラヤのトレッキングでは、一日中ヒルの出る森を歩き、疲れ切ってやっとたどり着いた宿の主人が一生懸命作ってくれた夕飯は涙が出るほど不味かった。牛の飯かと見紛う夕飯を死んだ目でモソモソを咀嚼し、倒れ込んだベッドはダニとノミの巣になっていた。みたいな感じだ。何せ航空機代を入れて12万円なのだから仕方がない。

もう一つは、彼が「好きを仕事に」した人だということだ。これについて彼は別の本で、好きを仕事にしてしまったことで「自分の旅」を失くしてしまった。と書いている。そして、いつか僕の本が全く売れなくなった時、自分の旅を取り戻せるだろうか?と、旅に捧げた人生を振り返っていた。

日本における仕事観は、次のような変遷を辿ってきたと思う。

1. 仕事はつらいもの(みんな好きな仕事は競争が激しい、80年・90年代)
2. 好きを仕事にした方が良い(13歳のハローワーク、2000年代)
3. 好きを仕事にしないと稼げない(ホリエモンとか田端さん、2010年代)

そんな中で、彼の「好きを仕事にしたことで、自分の旅を失ってしまった」という言葉はずっと心に刺さったトゲのようなものだった。

はっきり言ってこの本はイマイチだった。写真はキレイでパッと見楽しそうだが、本文は歴史紹介が多く、自分が旅をしているような気分にさせる旅行記という感じではない。かと言って実際にシルクロードを旅したい人向けの実務本というほど専門的でもなく、やや中途半端な印象を受けた。しかし、この退屈さが、下川さんが「自分の旅」を取り戻したことを示すものなら嬉しい。その辺に転がっている石一つから当時の交易と砂に埋もれた歴史に思いを馳せる。そんな彼の旅を。
Posted at 2020/02/24 20:08:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年02月24日 イイね!

久々に奥多摩に行ってきた(キャンプと自転車は分けられない気がする)

3連休中日、本当に久々に奥多摩に行ってきた。多分半年か1年ぶりくらい。

いつも休憩する青梅のコンビニ。広くてキレイ。おにぎり系がなかったので肉まんとパンの昼食だが、ここまで3時間半かかるので、疲れもあって美味かった。いつもお世話になってます。


キャンプするためにキャリアを探していたが、私のロードはキャリアが付けにくい構造らしい(店に持ち込んだが、キャリアはつかないと言われた。)。キャンプと自転車は分けるか〜と考えていたが、やはり両者を切り離しては意味がない気がした。とにかく疲れていなければならん。

ダム到着。コンビニから約2時間(奥多摩駅まで1時間半、そっから30分)。


雪が降ったらしい。小さいスノーマンブラザーズ。


青梅の駅まで下って電車で帰った。100 kmでめちゃめちゃ疲れた。


Posted at 2020/02/24 13:40:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年02月22日 イイね!

[本の小並感 105]敗者のゲーム 投資めんどくさい!でもやらなきゃいけないっていう程度の人は、水瀬さんの本で十分

[本の小並感 105]敗者のゲーム 投資めんどくさい!でもやらなきゃいけないっていう程度の人は、水瀬さんの本で十分105. 敗者のゲーム 2点

サラリーマンの多くにとって「投資」はめんどくさいものだと思う。何もせずに預金で放置した場合と、複利で長期間積み立てた場合とでは、20年後30年後に大きな差になって現れてくる、というのはよく聞くが、実際実行に移すのはめんどくさく、私もNISAの口座を開設するのに何と3年を要した。

少し前に老後に2,000万円足りなくなる、という厚労省だかのレポートが話題になったが、月3万円を5%で運用し続ければ、30年で2,500万円になるのだ。仮に預金で1%の金利がついたとしても、30年後の差は1,300万円以上になる。

楽天証券の試算結果(実際は運用手数料と税金がかかる)


インデックス投資界隈で有名な本はいくつかあるが「ウォール街のランダムウォーカー」と並んで、崇拝されるのがこの本だ。

「敗者のゲーム」とは、同じテニスでも、プロとアマとでは全く異なる要因で由来している。プロは素晴らしいプレーで相手から得点を勝ち取るのに対し、アマの大半は相手のミスによって得点を得ている。これはテニス経験者にとっては有名な話で、それが投資にも当てはまるということに由来している。

株式などの市場環境は高度に整備され情報化され専門化して行った結果、機関投資家が9割りを占めるようになり、プロ中のプロが凌ぎを削るマーケットとなった。その結果個人が「勝てる」状況はほぼ消滅している。だから投資する個人は「ミス」をしないことが重要なのだ。そして、そのプロの中でもアクティブファンドが勝つのは難しい。なぜなら、市場は極限まで効率化され、いかにプロといえども「市場自身」を上回ることは難しいからだ。そこで、個人投資家はマーケットに連動するインデックスファンドに突っ込んでおけ、という結論になる。

その結論は知っていたので、私がこの本で知りたかったのは、投資リターンの90 %以上は資産配分からもたらされ、銘柄選択やマーケットタイミングの効果は副次的なものである、という広く支持される説の根拠である。しかし、正直よく分からなかった。突き詰める気もない。私にとって「投資」は、そのくらいのものなのだ。

投資しなきゃいけないのは分かってるけど、めんどくさい!でもやらなきゃいけない、っていう程度の人は、水瀬さんの下記をお勧めする。私もこの本を読んで(めちゃくちゃ重い)腰を上げた。

ほったらかし投資術
お金は寝かせて増やしなさい
Posted at 2020/02/22 20:33:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年02月15日 イイね!

[本の小並感 104]5Gの衝撃 サラッと流れて残らないお手軽ビジネス本

[本の小並感 104]5Gの衝撃 サラッと流れて残らないお手軽ビジネス本104. 5Gの衝撃 2点

会社の帰り一杯飲んで帰り道の本屋でなんとなく購入。流行り物のテクノロジーをざっくり把握しておきたいというとき、こういうパッと出のビジネス書を読むことがあるが、「サラッと流れて残らない」という何かの飲み物みたいに軽くてエアリーなものが多い。果たして、この本もそうだった。

こういう本に期待するのは、「何がすごいのか」ということに尽きる。その技術がもたらす革新性、具体的に現在の状況をどのように変えるのか、その変化がどのような業界に波及するのか、などなどだ。技術的な基礎もちょっと知っておきたいが、上記に尽きる。特に「具体性」は重要で、説得力を持たせる血の通ったエピソードは良質な本に必須である気がする。

しかし、この本に書いてあるのは、一般論ばかりだ。ちょっとネットで探せばすぐ出てくるような軽い内容ばかり。特にひどいのは具体性が欠けるという点だ。ゲームで使われますよ、VR・ARで使われますよ、自動運転で使われますよ、製造業で使われますよというのはいい。知っている。しかし、そこからもう一歩踏み込んだ具体的なサービスが知りたいのだ。

著者はKDDIの研究所の方だ。通信サービスを提供する側でしかも研究所なので、実ビジネスへの応用には詳しくないのかも知れない。では使う側、5Gを使ってサービスを提供する企業はどうかというと、まだ使いこなせないのかも知れない(いろいろ始まってはいるが)。

先ほど下のようなtweetが流れてきた。


5Gについてはもう少し実用化に近いだろうが「それを使って何をすればいいか分からない」という状況はフラクタルに存在する気がする。流行ってっからウチも何か考えろ、っていう上からのアホなご意見もしかり。

1時間ちょいくらいで読んだ。内容は想定していたので、失望感は薄かった。
Posted at 2020/02/15 20:54:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年02月09日 イイね!

万引き家族を見たが、全く何の感想も湧いてこない(が、書く)

万引き家族を見たが、全く何の感想も湧いてこない(が、書く)万引き家族を見たが、全く何の感想も湧いてこない。本当は貧困三部作のつもりだった。つまり、

1. 2019年パルムドールのパラサイト
2. めっちゃ話題になったジョーカー
3. 2018年パルムドールの万引き家族(観た順)

これらはいずれも「貧困」を描いているわけで、三つを見れば何らか構造化され、見えてくるものがあるかも知れないと思ったからだ。しかし、何もなかった。単品ではジョーカーがまぁ良かったが、パラサイトと万引き家族は酷いものだった。ブログで感想をまとめる気も萎える。が、書く(ネタバレ)。

ジョーカーが描き出す格差と正義は、パラサイトとは一線を画している
パラサイト半地下の家族が提起する問題を忖度してみた

・当時騒がれたような政治性、公的な補助の欠如はあまり感じなかった。確かに、結局旦那は1人で暮らすことになり、妻は牢獄に入り、長女は実家に帰り、長男は施設に引き取られ、末娘は元の親のところに戻る。つまり公的な制度に、従来の古い家族に戻るわけだが、それが幸せを意味することではないことは明らかだ。しかし、政権批判とは思われない。

・「犯罪は犯していても、前の方が良かった」。つまり血の繋がった従来の家族が機能せず、全く他人であっても助け合う新しい「家族」コミュニティの形を示しているとも取れるが、特に新しい提案ではないと思う。村上龍の「最後の家族」という小説があるが、そういうテーマだった。

以上、特にありません。
Posted at 2020/02/09 21:57:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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