小学校から帰ると共働きの両親が家にいないことをいいことに、ずっとテレビの前に齧り付いていたが、見ていたアニメの一つがシティーハンターだった。
当時は冴羽獠が「もっこり〜!!!」と叫んで女性キャラに飛びつくようなシーンにイケナイキブンになっていた気がする。
基本的にコミカルだが、親友を麻薬組織に殺されており、意外にシリアスだったのは覚えているが、ちゃんと読んだことはなかったので全巻一気読みした。

青いジャケットと赤いインナー、懐かしい!!!
作中、香に側にいて欲しい冴羽はパートナーとして共に仕事に当たるが、香の銃に細工をして当たらないようにし、なるべく危険から遠ざけ、陰に日向に彼女を守ろうとする。
しかし、全てを守り切ることはできない。どっちつかずな態度が結果的に香を危険に晒すしている、という指摘に冴羽は答えられない。卑怯者でなければ、この世界では生きていけないのさと開き直るのだ。

覚悟がないならパートナーを解消すべきだと詰め寄られ、冴羽は答えられない
一人では解けない愛のパズルを抱いて
この街で優しさに甘えていたくはない
とは、この冴羽の曖昧な態度と、それが甘えであり、そうであってはならないことを示している。そして、この「一人では解けないパズル」の解き方は
誰かのために生きられるなら
何も怖くはない、だ。
ラストは書かないが、結論はGet wildの中で既に歌われている。
正直、漫画18巻は読むのが疲れた。しかし、この世界では今日も新宿の伝言板にXYZの書き込みがあり、ファルコンはコーヒーを入れ、冴羽獠は女性の尻を追いかけ、冴子は色目を使い、香はハンマーを振り回すだろう。それは読者の心に生き続けるのだ。皆さんには、そういう人いますか?
Posted at 2020/07/04 17:23:54 | |
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