土曜日からインフルエンザ(A型)に苦しめられております;;
明日までタミフルでウイルスを叩いていきます。
今は、かなり楽になりましたわ。
さて。
昨日、
ビブリア古書堂の事件手帖の第2話が放送されていましたね。
で。
このドラマ、いわゆるライトノベルの実写化な訳ですが、感想が二極化していますね。
その点、中途半端さが無いのが特徴かもしれない。
つまり。
原作を壊し過ぎている。
これはこれでええのではないか?
…って二つ。
原作の実写化には、大体この手の二つの議論がなされますね。
今回の場合、原作の主人公は、
黒髪のロング・ヘアに巨乳…らしい。
ウーム…
原作者はワタクシと同年代らしいですが、買い手、ないし男性の理想を書いている訳ですね。
もっと言えば、
原作者の理想を描いているのかもしれない。
メーテルがそうであったように。
ただですね。
感想の中には、まあ信じられない事に、
この黒髪&巨乳こそ作品の『中核』と捉えている人が多い事多い事(汗)。
黒髪と巨乳が作品のキモと考えているのは、殆どが
モテない男の祈りにも似た願望なのではないか??(汗)。
そういう事を声高に書くと、それだけで「アタクシ、モテないの♪」と告白しているようなものです。
ワタクシにとって、この手の感想は、どれもこれも面白いです。
中身に関わらずです。
中には、丸で一流の評論家のごとく書いているモノですら、研究対象には持って来いです。
やっぱり思う事は。
この世の事象は、『心象風景』。
この世の物事には、良し悪しなど付いておらず、結局
人の心で勝手に決まっているということ。
哲学的にはこれを
主観的価値判断と言います。
※これとは正反対に
同じ条件でだれがやっても同じ結果が現れるもので感情に左右されないものを総体的に
『科学』『事実』と呼んで区別することが多い。
「良し悪し」には「違う」「間違い」などは、最初からあり得ない。間違いということは
この世で唯一無二の『正解』があるという意味で、それはもはや科学の話。
それに対して、何故か皆さん
間違っていると言ってバッテンを付けたりする。
それはどうかな?と思う訳です。
好きか嫌いか?とか、自分のイメージはこうですというなら格別、そうでなくて合わないからこれは間違っているなどというのは、少なくとも原作を読めば
みんな同じ答えになると科学と同じように勘違いしているのではないでしょうか?
人気作品には大抵
挿絵というものがあり、これが綺麗だとかカッコいいだとかでイメージが決まってしまうものもある。
銀河英雄伝説という、実に長いアニメがあります。
これが開始されたのが88年。最初に外伝1巻から「わが征くは星の大海」という作品から作られて、全てアニメ化されました(原作にないお話しも加えられましたけど)。
今では信じてもらえないかもしれませんが。
この作品ですら、
イメージに合わないという批判が、かなり巻き起こったのをご存知でしょうか??
挿絵の影響からか、ラインハルトの美しさが足りないとか?
今となっては、殆どの人は覚えていない、そもそも知らない、というのが本当のところかな。
作品が大きくなり、逆に銀英伝と言えばアニメを意味するようになってしまったのかもしれませんね。
これに対して。
今までで、実写化の中でも、原作=映像化したと言われるくらい、凄まじい程、世界的に評価されている作品があります。
というか、ワタクシが覚えている限り、この作品しか知りません。
原作、せめてその名前くらい知らない人はいません。その意味では世界的作品です。
シャーロック・ホームズの冒険(邦題)
グラナダTV製作のドラマで、原作60篇のうち41篇まで作られました。全篇作られなかったのは、主演のジェレミー・ブレッドが惜しくも亡くなったからです。
日本では、NHKで放映されていたものです。露口茂さんがシャーロックの吹き替えをなさっており、このお声こそが、その後シャーロックの声となっていったのです。
その後、シャーロック=ジェレミー・ブレッドという評価がある程度定着したくらいですから、この作品の実写化は、凄まじい影響を英国内外に与えた訳ですね。
この作品では、初版本のシドニー・バジェットのイラストを「正本」として根本に据え、時代考証などと合わせて、ヴィクトリア王朝時代のロンドンを再現しています。
※ただし、
鹿撃坊、インバネスコートなど、シドニーが打ち立てたホームズ像は、原作の中であり得ないと考えられてほぼ否定されていることから採用されていない。シャーロックは、当時の英国王朝では、間違いなく身分社会の上位に位置する人物に属するから、シルクハットを使うだろうというのが一般的な見方だったからだ(イギリスでは、そういう身だしなみが出来ていない人を嫌う風潮が今ですらある)。そういったところまで、細部の細部も煮詰めて作っている。
この原作には、当時表現できなかったもの(タブー視されている表現内容)を別の暗喩で表していたりしますが、このドラマでは割と淡々と描かれていたりする。
最近、またまたブルーレイになったので、今月の支払いを終えたら買おうかな?…というより買うと思っている作品です(涙)。
銀英伝のように、最後までアニメで映像化してしまった作品はともかく、実写化して反対が出なかったシャーロック・ホームズの冒険は、その原因は何なんでしょうね?
シャーロック・ホームズの冒険に関しては、それが
シャーロック・ホームズゆえということができるかもしれません。
つまりは、
研究者が世界中にいるくらいの人気作品だから。
シャーロキアンは、ちょっと変わったことばかり提唱する人たちとも言えますが、基本的に原作をとても大切にしている人たちです。
だから、当時の時代背景や事件などについて、丁寧に検証しています。
そういった下地があるので、
イメージが共有しやすい土壌があるといえますね。
例えば、イメージの挿絵。シドニー・バジェットのイメージの入った本をワタクシも持っていますが、その後の挿絵も、殆どがシドニー・バジェットのイメージを踏襲した物ばかり。つまり、
あまりにも鮮烈過ぎて他のものが認められないという状態になってしまったんですよね~(汗)。
ここまで共有できるイメージがあれば、実写化のハードルも、かなり低くなるといえるのかもしれませんね。
…ワタクシの場合、裏を返せば、
それだけ文句や批判できるヤツなら、自分で作れよ?当然作れるよな?万人が満足する作品をよ?作って見せろよ?原作者と交渉して契約し、バジェット取ってきて、キャスティング、本、スタップ揃えて、リスク背負って作ってみろよ?それだけの実行力と達成力があんのか?という冷た~い感情があるからなのですが(汗)。
今回の
ビブリア古書堂の事件手帖も、楽しく拝見しておりますよ。
あ。
勿論、NHKで最近立て続けに放映された、
シャーロックも
当然拝見しております(笑)。
他にも毎週拝見している作品がありますので、結構毎日シアワセです♪
Posted at 2013/01/22 21:16:39 | |
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