アンティークな家具や雑貨が好きなんですが、コロナのおかげで骨董市やフリーマーケット等が青空の下では開催されず、なのでステイホーム中はネットでフリマやオークションを徘徊してます。
でも、ネットでは実際に見て触っての商品の吟味ができないので、買うという決断には勇気がいるもんです。
そんなある日のこと、以前から気になっていた木製の鳩時計を見つけました。
画像で見る限りは、外観の割れや傷もなさそうだったし、部品もちゃんと揃っているみたいなので
2~3日考えた末に思い切って購入しちゃいました。
当然のごとく値下げ交渉してお得価格で・・・
(他ではジャンク品として出品されている価格に近かったです)
届いたときの状態
チェーン等に多少のさびはありますが、外観上は傷や割れはなく状態はよかったです。外枠を磨いたら綺麗になりました。
ちなみにネット画像で文字盤にみえた「CUC・・・」の文字が購入の決め手でした。
実はこれ、御研機器(株)の木製鳩時計「CUCHOO」だったんです。
昭和30年代から40年代にかけて存在した時計製造メーカーで、
後に小型のからくり時計で一時代を築いたメーカーでした。

裏蓋を開けて心臓部となる中のムーブメントをチェック、
チェーンが絡まっているは・・・、ギヤーはグリスに埃が固着しまくっているは・・・と
すぐに使えるという状態ではなかったのですが、休日はステイホームなので時間はたっぷりということで最終的には動かすことができるまでメンテナンスできましたヽ(^o^)丿
木の実の形をした錘が下がる力(重力)を利用して時計の針や鳩の鳴き声を稼働させます。
鳩の動体も青い羽も赤いくちばしも全て木製!
羽をはばたかせ、くちばしをパクパクさせ、時を告げてくれます。
毎正時に時刻の数と毎30分ごとに1回、昔ながらの紙のふいごで風の力を利用し
(上記2枚目の画像:ムーブメントの上側両サイドにあるもの)
「ポッ」:左側のふいご と 「ポー」:右側のふいご にて
とても心地よいポッポーという鳴き声を奏でてくれます。
一切電気の力は使わずに機械式で動かすというこのムーブメントのギヤーの仕組みは素晴らしいです。
さすがにプロではないのでムーブメントをばらしてのメンテナンスまでは怖くてできませんでしたがね・・・
1日に一回時計用と鳩用の各チェーンを引いて錘を引き上げたり、
あくまでも5分刻みの時計なので振り子のバランスをとって調整したりと
手間はかかりますが、それがレトロで味わいがあるというものなのです。
また1つ、これからも大切にしていきたいコレクションが増えましたヽ(^。^)ノ
追伸:8/23 モリブデングリスを購入し、ギヤー、軸受等に塗布、これで磨耗がおさえられるかな(*^-^*)
また動作時の音も少し静かになってくれました。
Posted at 2020/08/12 12:39:39 | |
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