
今年のお盆が終わった頃から、1JZターボアルテッツァの調子が日増しに悪くなっていました。
診断結果は車速信号エラーで、変速せずにエンジンチェックランプ点灯、セーフモードになり、クルマが停車するとECUがセルフチェックしてエンジンチェックランプ消灯、通常状態に自動復帰するという症状でした。
暑い時期に発生していましたが、頻繁ではなくすぐに自動復帰していたので問題はありませんでした。
しかし、お盆が終わる頃からセーフモードのままで自動復帰しなくなり、ゼロ発進でエンジンは6000回転以上回っているのに乗用車どころか、トラック、バスにも追い抜かれてしまい、街乗りができない深刻な状態になっていました。
私も9/19に運転して状態の確認をしましたが、信号で停車するたびに、発進時に追突されるのではないかと緊張しながら、2時間ほど走らせました。
すると、やっと自動復帰して何事もなかったように颯爽と走っていました。
翌日も状態確認の為、ディーラーまで走らせましたが、やはり最初はもとの悪い状態にもどっていました。
9/22に修理で再度ディーラーに入庫することになりました。そしてその夜、いよいよ家族会議で買い替えの話になりました。
9/20にこれが最後になるかもしれないと思いながら母上と1JZターボアルテッツァに乗って出かけました。
すると、この日は最初から快調で一度もセーフモードになりませんでした。普段お買いもの号として運転している母上も驚いていましたが、普通に走る1JZターボアルテッツァを運転して怒りもおさまっているようでした。1JZターボアルテッツァは買い換えたくないみたいです。
9/22、修理の為ディーラーに入庫しました。
2年ほど前にも修理しましたが、その時は症状が再現できず、原因の特定ができなかったのでECUを予備品に交換、ミッションに2個付いているスピードセンサーの新品を1個を用意して疑わしい後ろ側を新品に交換しました。
様子をみながら、症状が出た時にECUのログ確認、消去、センサーの接続確認をしていましたが、今回は踏み込んで、ECUのチェック、スピードセンサーのチェック、そして禁断の配線の断線チェックをしました。
このクルマは制御系のハーネスはすべてエンジン側のハーネスに取り換えられていて、載せ替え改造時に作業工程上、あるいは車両生産ラインでしか取り付けられないような位置のハーネスも切ってハンダ付け、あるいは各種接続端子を使ってもとの位置に通されています。
禁断の断線チェックは、実は当初から接触不良が疑われていましたが、テスターの通電チェックで断線が特定できても実際の断線箇所を探すのに他の配線にあたえる影響を考え、前回は実施しませんでした。
結果は、ECU、スピードセンサー、ハーネス断線チェックすべて問題なしでした。
しかし、配線図とこのクルマの配線をチェックすると、ECU⇔スピードセンサー間の配線にギボシ端子が発見されました。
このギボシ端子がパルス信号を不安定にしている可能性が高いという判断で、ギボシ端子を交換して振動に対する余裕を持たせる為にすこし配線を延長しました。
長文になりましたが、このブログの本質はここから述べさせていただきます。
ディーラーは改造車、あるいはめんどくさそうなオーナーのクルマは敬遠されがちな印象です。
しかし、これはあくまでも法令違反の整備不良車、あるいはそのようなクルマをエゴが強く自己責任でやっていると言い切ってしまう非常識なオーナーであるとわたしは考えています。
整備不良車と改造車は全然違います。
改造車の定義は、構造変更が公認されてナンバープレートを発行されたクルマのことだとわたしは考えます。
わたしの1JZターボアルテッツァは公認車両です。
そこらへんの見た目だけの整備不良車ではありません。
このクルマを新車で買ったディーラーもみんな知っていて、整備士さんも受付の方もサービスの方もわたしはクルマが好きな素人なのでたくさん質問をしますが、イヤな顔せず話をしていただいています。こんな改造車に真剣に向き合っていただいています。
最後に、一日かけて原因調査、修理、試運転、代車まで貸していただきましたが、整備士さんに
「今回は様子をみてください。次回結果を聞かせてほしい。
このクルマにかかわれてよかった、最近はクルマ好きな人が減ってきている、だからこのクルマを大事にしてください。」
と言われました。
ちゃんとクルマに向かい合うこと、ちゃんとクルマに向かい合っている人をちゃんと思いあう。
クルマにかかわる人はやっぱりクルマが好きなんだと、だからつながれるって思います。
Posted at 2015/10/04 18:28:31 | |
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