あ~ども。
先日の職場の先輩との話の上で少々面白い議題(質問)が有りましたので、アップしてみようと思います。
その先輩の息子さん(23歳)は元々車に興味が有ったのですが、最近「湾〇ミッドナイト」を読み始めたらしくそこで親子の会話。
息子) お父さん、ゼロ戦て知ってる?
父) 日本のプロペラの戦闘機だろ?
息子) じゃぁ、メッサーシュミットは?
父) ん?車とスクーターの中間見たいな三輪のヤツでカプセル見たいな風防付いてるヤツか?
息子) (゜Д、゜) へ?
な…なんちゅう物を…
(宮崎アニメじゃ無いんだから普通の人間は知らんぞ、そんな乗り物…)
で…ドイツの戦闘機であろう事は解ったが、息子からの質問が有るからちょっと話を聞かせてくれ、と…
(仕事をしましょうよ…)
私も湾〇ミッドナイトは読んでいますので質問内容は何となく想像できました、ゼロ戦とメッサーシュミットが戦ったらどうなるのかと。
何で三菱製なのに中島のエンジンを搭載したのか?と
んでもって、何でゼロ戦をメッサーシュミットの様に進化させなかったのかと。
対戦はともかく、この比較の話には幾つかの問題点が有ると思いますので列記します。
①ゼロ戦は海軍機で有り、メッサーシュミットは空軍機で有る。
②ゼロ戦は設計段階で実践投入より2~3年後には一線を退き、後発の新機種に主力の座を譲る事が設計段階から決まっていた。
③日本海軍は、実質の性能から運用方法を策定する事を好まずカタログスペック(要求事項)にしか興味が無かった。
※つまり設計時の余裕(発展性)より現時点での性能を最優先させた。
----------------以下解説------------------------------------------------
①
当時(二次大戦)何処の国の艦載戦闘機でも液冷(水冷)単発のエンジンは存在しません。
(爆撃機は除く)
エンジンに一発の銃弾で機関停止⇒墜落となる液令エンジンは不時着出来る陸地の有る空軍
(陸軍機)しか採用されませんでした。
(双発機等は除く)
ちなみに空冷のエンジンの場合は数発シリンダーに喰らっても(場所や弾の口径にもよるでしょうが)何 とか帰って来る事が出来たそうです。
当然の事ですが、当時の日本の工作精度や不足する資材では一線で通用する戦闘機用の液令の発動機の製作は難しかったと思います。
その時代、航空機の発動機に関しては「空冷の中島」:「液冷の三菱」と言われており、海軍からの要 求されたスペックの空冷エンジンを三菱は持っておらず中島の発動機を搭載したそうです。
※当時の海軍で航空機の運用を行ったのはアメリカ・イギリス・日本の三国のみ、ドイツは構想段階 でお蔵入りだそうです。
イギリスも使っては居ましたが、魚雷を搭載した雷撃機でしかも複葉機だったそうです。
メッサーシュミットの運用方法を考えると、同じ土俵に立てるのは日本で言う「局地戦闘機」と言うカテゴリーになるかと思います、そうなるとゼロ戦では無く雷電や隼あたりが妥当なのでしょうか?
(良く解らん…)
まぁ、知名度と言う面でゼロ戦vsメッサーシュミットなんでしょうけど。
②
ゼロ戦デビューは中国の戦いであり、開発段階では大陸を制空権内に収めるため長大な航続距離 が要求された。
その後、アメリカとの戦いを視野に入れてゼロ戦の投入直後には新型機の開発に取り掛かっています。
実際の所、堀越技師は中々新型機の開発に時間を割けなかった様ですが。
③
カタログスペックしか興味が無い…日本人らしいですよね。
皆さんの廻りにも居ませんか?馬力やトルクでも数字にしか興味が無い人間…
有る程度はスペックは必要ですが使用(運用)するのは人間ですよね、もっと大事な所が有るだろうに 数字に変質的に拘る人間が居るのは今も昔も変らないんでしょうかね…
上記しましたが、ゼロ戦の開発で重要視されたのが航続距離だそうです。
当時、中島の発動機も小型の「栄」型と遅れて生産された一回り大きい「誉」型の発動機が存在しました。
航続距離を優先(軽量化)するが故に小型の「栄」を採用し、出力に余裕が有り今後の発展性を望める少々大きめの発動機をマイナーチェンジ後でも採用しませんでした。
↑この辺がゼロ戦の主力期間が先に決定されていた事を端的に物語って居るかと思います。
車で言ったら、ノーマルで「イッパイイッパイ」ブーストアップも出来ないし、ボア広げて出力アップなんざトンでもない話です~!
…って感じでしょうか?
脱線しまくりでしたが、早い話が製造目的が違う物の対比で有って同じ土俵で勝負するには問題が有るのでは?
と言う事です、異種格闘技と言うか「そろばん」対「習字」(例えが変ですな)みたいなもんでしょうかね。
と…偉そうに書きましたが、うろ憶えの部分も有りますので間違いが有るかも知れません、御了承下さい(ぷぷぷっ!
この手の話題は現代工業(産業)に繋がって行く話も色々有るのですが、続きは気が向いた時にでも。
え?勝敗?
勝負事だもん、そんなのパイロットの腕次第でしょ。
( ^口^)
Posted at 2010/09/14 00:07:45 | |
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