アルファジュリア

アルファロメオ　ジュリア　 SS
スプリント・スペチアーレ（１９６５）
だったら絶対買いですが・・・

紹介シートにはジュニア1300/1968年式とありました。古いアルファの知識が乏しいのですが、スぺチアーレでは無いのでは？と思います。

もかとちびさんへ

このクルマも私が好きなGIUGIARO（ジュジャーロ）がデザインしたんですよ。
（私がデザインしたような書き方で始まってしまいました）

彼が、ベルトーネ親方の下でチーフデザイナーをしていた頃の作品です。
20世紀は、天才達の活躍する場がたくさんありました。

イタリアの芸術というと絵画や建築とともに彫刻を思い浮かべますが、古くからイタリア人には立体を彫刻する才能があったのでしょうか？
車もデザイン段階にモックアップがありますから彫刻と言えるでしょうか。

私のバイク、アグスタのデザイナーはマッシモ・タンブリーニという方ですが、DUCATIで916シリーズという傑作を世に出し、アグスタで、もうこれ以上の芸術作品は生まれないであろうF4を世に出しました。
（自分の持ち物をほめちぎるのは恥ずかしいですが、やはり走る芸術品という表現はぴったりです）
21世紀にハッとさせるデザイナーは出現するでしょうか。

200万ぐらいですよね？いろいろ考えるとジュリアは個体があるので、結構レストアがあって同じぐらいの値段で日本で売っていたりしますよ。

200万くらいというと、車の価格としてはありですね。
200万で新車の国産車を買おうとすると、室内寸法が5ｍｍ大きいとか、そんなのがセールスポイイントの車ばかりなので、こんな車で苦労するってのもありかな。

ローマのPiazza Campidoglio （カンピドーリオ広場）に行ったことはありますでしょうか？

ミケランジェロが設計した広場に面して、Campitolino （カンピトリーノ）美術館があります。ここを回るとローマ時代とギリシャ時代の彫刻が並んでいて、ローマの彫刻は、ギリシャ彫刻の復刻版であることが分かります。更に時代を追っていくとルネッサンス時代があり、ミケランジェロは、このローマ時代の彫刻を真似て彫ったことが分かります。

イタリア人は、これらの遺跡の中で日常生活をしているので、後天的素養もありますが、DNAに美的感覚が組み込まれているのでしょう。

比べて、日本人は、戦後の文化住宅と称されるバラックの家と無秩序な街並み、身勝手な建築など美しさを無視した景観の中で生まれ育ちます。学校教育でも記憶するだけの偏差値教育しか出来ず、日本の伝統芸術や美しい日本語は無視され、それらを教えることが出来ない教師ばかりですから良い国になることはありません。単なるお金が物差しのエコノミックアニマルでストレスを陰湿に発散させるセックスアニマルしかありません。

ローマは十数年前に行ったことがあります。
その時の刷り込みの印象が、イタリア=彫刻です。
隣の国に住んでいるというまたとないチャンスを得ていますので、また行きたいと思っています。

私がイタリア車のデザインに対する印象は、ドクトル・ジバゴさんがコメントされている通りです。