もかとちびのブログ一覧

日本の出張前から、つまり１か月も前から仕事のトラブルを抱えていました。
今進行しているプロジェクトは初物で「出来るのか？」という状態からスタートしました。

色々なトラブルを一つずつ解決していき、先週末に「製造不可能」な状態から、「製造出来るかもしれない」状態にしました。今週は今日までにそれをさらに推し進め、あと２つのスペックさえ満足すれば製造可能な状態に持ってきました。

ところが本日製造プラン会議なるものに呼ばれ、「いつになったら製造出来るの」ときたもんだ。


怒ってはいけない、怒ってはいけない・・・ああああ・・・

ドっカーン！

私　「プロジェクトが遅れているのは知っている！しかし、先週末に形になったばかりだぞ！まだ測定やら調べなければならないことがいっぱいある！」

すると、「いつになったらそれが全て終わるんだ？今アウトスペックなのは何だ？いつまでにどうやってそれを解決するつもりだ？」


怒ってはいけない、怒ってはいけない・・・ああああ・・・

ドっカーン！

私　「ちょっと待て！今日までに新たに解ったことがいくつかある。それを踏まえたテストスケジュールをすぐに出すから待っとれ！！」

すると、「ＯＫ。今の問題ポイントは？」

私　「材料の乾燥状態に起因すると思われるこの問題、それからマスターバッチ材料の検証問題、それから・・・・」

すると、「乾燥は前回のプロダクションでＯＫだっただろ？マスターバッチはちゃんと調合してあるから、何が問題？」


怒ってはいけない、怒ってはいけない・・・ああああ・・・

ドっカーン！

私　「前回と今回では材料は同じだが要求項目が違う！マスターバッチだって理論的に割合が同じだと言うだけで、現物での検証をしていないだろ！何で検証も無しにＯＫって言えるんだ！」


そもそもですよ、私が今の問題解決手法を提案した時、「無理、そんなの無駄」って馬鹿にしていた連中です。でもその時出来る解決の方向は私の提案だけだったんです。
そして金型の設計が悪いと、物理学の法則を無視した「不満」を日本にぶつけていました。私は、どうやって日本とオーストリアの双方を技術的論理的な話し合いで納めるかということに神経をすり減らしました。



と、まあこんな感じです。



こちらに来て扱って扱っている成形案件は寸法要求が「ちょっとー、それマジで言ってます？」っていうくらい厳しい。そりゃそうだ、樹脂成形のこと全く知らない人が、自分たちの要求だけ盛り込んだ製品図書いているんだから。

それはしょうがない。知らないんだから。


でも、社内のオーストリア人の気楽さ加減には切れざるをえません。

切れるのは良くないと解っていますが、自身品質に自信が持てない（検証しなければならない項目が多数ある）のですから切れてでも阻止しないといけないとも思います。


我が社のオーストリア人はいい人達なんですけど、仕事の進め方やプランの立て方が下手、といより素人かな。これからも助けるから勉強してね、って切に思います。



イライラ発散ですみません。

こんな時は心癒される風景を見るのが一番、ということでカバー写真です。
ここは岐阜県の矢作ダムです。先月ツーリングの際に撮りました。

ああ、日本はええなぁ。


あと、こんな時はマイ・フェイバリット・ソングを聞くに限ります。


ああ、80年代もええなぁ。