みん友さんも取り上げていたのだが、現職の議員が「
ナルっぽい水着写真」や「
観光旅行にしか見えない視察旅行の記念写真」をSNSにアップしたことが物議を醸しているようだ。後者については、
無難な釈明・謝罪がされている(納得がいくかどうかは別だ)が、前者は公職にあるものとは思えないような口汚い反論をぶち上げている。水着写真アップの是非を超えて、人間性を云々されかねない状況を自ら招いていると言える。女性差別を叫びつつ、自ら女性であることを売り物にしている矛盾に気付いていないのか。
※太字部分、加筆修正しました。
勿論、議員とて人の子。楽しくはしゃぎたくなることもあるだろうし、それが即糾弾に値するわけでもない。ただ、『議員』という立場で開設しているSNSに、およそ政治活動とは思えない内容をアップすれば、「何やってんだ?」と突っ込まれるのは当たり前じゃないのかね。プライベートを云々するのなら、プライベート用のアカウントを作成するとか、記事の公開範囲を設定するとか、対処法はいくらでもあるはずだ。まあ、一番良いのは炎上の可能性を考え、公開する内容を精選することのはずだが…ね。自分にとって都合の悪いことを差別問題にすり替え、相手の口を封じようとする姿は実に滑稽だし醜悪でもある。
そこら辺の一般人、会社員とか学生とかならまだ分かるが、議員という立場を自ら求め、頭を下げるふりをして票を集めて当選したのであれば、票を投じた人間たちに対する一定の配慮は当然すべきだろうし、ある程度窮屈な思いをするのだってやむを得ないことである。そういった想像力を欠いた人間は、そもそも議員のような公職に就くべきではないだろう。
…と、これまで書いてきたのは、ほぼナル水着写真を公開した議員のことだ。エッフェル塔前でしょうもないポーズで記念写真を撮った議員たちは、『
中身のある真面目な研修なのに誤解を招いてしまっており、申し訳なく思っております。』と釈明しているようだが、誤解…っていう言い回しはどうかね。受け取る側に対する責任転嫁と読めなくもない。自分たちがどんなつもりで公開したかよりも、有権者がどんな気持ちで受け取るかの方が優先されるべきだし、そういう窮屈な立場を求めたのは、誰でもない自分自身なのだから。
※太字部分、加筆修正しました。
少し話題がずれてしまうのだが…ナル水着写真を公開した議員のような勘違い人を生み出す責任の一端は、マスメディアにもあるのではないかと思う。「美人○○」みたいなしょうもない形容を用いることで、その職業に求められる資質とは全く別のところで注目を集めることになるからだ。ナル水議員(短縮形w)も「私って美人なのねw」と調子に乗っていることは間違いあるまい。ただ、マスメディアが言う「美人○○」を見て、本当に美人だなと思うことはさして多くない。そもそも本当に美人であれば、わざわざ「美人○○」なんて言うまでもないはずだ。察するに「○○にしてはまあまあ整った顔立ちじゃね?」「不美人が多いイメージの○○の中ではそこそこじゃね?」「美人って言っときゃスケベ男たちが飛び付くだろ?」ってことなのだろう。そんな偽りの称号に踊らされているのだとしたら、実に片腹痛いと言わざるを得ない。
毎度同じ結びになるのだが、そういうしょうもない議員を選んでしまっているのは有権者である。一度議員という立場を与えてしまったら簡単には辞めさせられない。短い選挙運動期間に候補者の人間性を見抜くのは困難だとは思うが、真剣に考えて票を投じるようにしなければならない。そんな思いを新たにした私である。
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2023/07/31 14:05:13