
今日は「ピアノ版整備手帳」みたいな投稿で 長文の備忘録です。
よろしければお付き合い下さい。
昔 ピアノを買ったことがあるんです
「ギター盆栽倶楽部会員」のわたくしですが
2003年、電子ピアノを購入したことがありました。
コンパクトながら本格的な鍵盤タッチが好評だった ヤマハ 電子ピアノ P-80(定価 140,000円)です。
静岡 呉服町のすみや楽器の店頭展示品と思われるものが 格安でセール販売されていたのです。
その頃の愛車だったフォード・モンデオワゴンでお店まで引取りに行った覚えがあります。
購入直後、どれだけ弾いたか覚えていませんが、やはりピアノ演奏はモノにならなかったようで、可哀そうにP-80は随分と長い間 押し入れに入ったままとなっていました。
◇
藤井 風さんに影響を受けて....
その後20年の時が流れ、ここ数年はSinger・ピアノの達人 藤井 風さんのMVやデビュー前のカバー映像を毎日のように観て聴いております。
彼がいとも簡単に(楽しそうに 時には寝そべった状態で)ピアノを演奏し歌っているのを見て、自分も少しだけでも楽しい気分を味わってみたいと ピアノを押し入れから引っ張り出し、こっそり練習を始めたことから 今回の「ソリューション」が始まったのでした。
藤井 風さんの「Havana」カバー動画 これ大好きなんです
へんな音がする(TェT)
ピアノを弾いた音はヘッドフォンでモニターするので、部屋は静かなはずなのですが、押した鍵盤が戻ったときの打音がカツンと結構大きな音で響いてしまうのが不快であることに気付きました。
これでは夜中にこっそり練習ができません。修理が必要です。
メーカー出張修理サービスがあるようですが、ネット上に諸先輩方のDIY修理記事が数件投稿されていましたので、それらを参考にして自分もDIY修理することを決心しました。
ヤマハ製品は個人が分解すると保証対象外になるようです。しかし保証期間は20年前に終わっているので自己責任でやってみましょう。
原因の追究
鍵盤の打音は、鍵盤を押したときと離したとき内部にあるハンマーがフェルト製のストッパーに当たって発生し、ハンマーを受け止めるフェルトが劣化することで 大きな打音になってしまうことがわかりました。
鍵盤を押したときが上のストッパー、離したとき下のストッパーが衝撃を吸収して打音を打ち消しているようです。
専門知識がなくても2つのパーツを交換するだけでなんとかなりそうです。
パーツを手配
ヤマハの純正パーツは国内では販売されていないため、英国の楽器部品専門サイトに以下のような内容で注文しました。

1週間程度で荷物が届きました。
部品の姿はこんな感じで、段ボール内に丸めた状態で収められていました。
修理を開始
鍵盤廻りをさわることになるので、鍵盤がバラバラにならないよう
養生テープで全鍵盤を固定します。
ボディを分解
裏面のプラスネジを全て外すと、スイッチ類が配置されているフロントパネルとサイドパネルが一体となった筐体を前方に回し立てることができます。
フェルトストッパーの位置について
鍵盤とハンマーのユニットにフェルトストッパー2種が接着されています。
ハンマーの向こうにあるクリーム色の部分が下側ストッパーで、手前の3層パッキン状の部品が上側ストッパーです。両方交換します。
鍵盤とハンマーのユニットを立てて、ハンマー部分を前方に押し開きます。
下側ストッパーを交換
下側のストッパーを剥がしていきます。フェルトが接着されている樹脂製の板が両面テープで固定されているので、剥がす作業は難しくありません。
下側ストッパーの交換が終わりました。
交換部品の材質はフェルトから硬質スポンジに更新されていました。
上側ストッパーを交換
上側のストッパーを剥がしていきます。こちらは両面テープで直接固定されています。
引っ張って剥がしますが、接着面の両面テープがところどころ残ってしまうので
根気よく作業します。
上側ストッパーの交換が終わりました。
消耗したストッパー部品の状態
上側用ストッパー(写真下)の劣化は少なく、交換しなくても良かったかも知れません。
下側用ストッパー(写真上)はひどくぺっちゃんこでした。この部品が機能していなかったために押した鍵盤が戻ったとき不快な打音が出ていたのです。
作業完了後に不具合発生?
部品の交換が終わり、ボディパネルを元に戻して 鍵盤を操作したところ、一部の白鍵を操作したときに今まで発生しなかった打音が鳴るようになってしまいました。
再び分解しチェックしましたら、鍵盤ユニットを元に戻すとき、一部の黒鍵用ハンマーの鍵盤部品への差し込み状態が浅くなったものがあったようで、それが隣の白鍵を操作したときの干渉で鳴っていたことがわかり、ハンマーの鍵盤部品への差し込みをやり直してみましたら直りました。焦りました。
修理完了!
全ての作業が完了し、例の打音が消えたことを確認できました。
めでたし、めでたしです。
ピアノはギターと同様に「セッションお断り」状態ですが、いつかリタイヤしたときの趣味として少しずつ練習していきたいと思います。(^エ^)b
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Posted at
2023/12/14 12:34:51