
今日は週末に相応しい穏やかな秋晴れの東京でありました。
今日はベントレーのフェアの招待状が届いておりましたので、青山のCORNESさんに御邪魔して参りました。残念ながら先日発表になったミュルザンヌは印刷物でしか見る事が出来ませんでしたが、コンチネンタル系の車種は勢揃いという内容の催しでありました。個人的には大好きなアルナージの姿がない事に時代の移り変わりと寂しさを感じました。
以前にコンチ系のサルーンモデルであるフライングスパーは何度か乗った事がありますがクーペモデルに乗るのはお初でありまして、いつものようにスペックを頭に入れますがW12のツインターボエンジンで560ps/6100rpmで重量が2390kgを6ATのフルタイム4WDで引っ張る文字通りの怪物です。
少し前だとこの重量は「うわ!重い!」となる重量でしたが、新型ジャガーXJの最上級モデルと同じ重量である事を考えるとベントレーとしては善戦しているのではないでしょうか。
もう走りに関してはここで申し上げるまでもなく何も文句の付け様がない程素晴らしい車です。猛々しくもジェントルであり、それを受け止めるシャーシもブレーキも充分過ぎる程の内容を持っています。そしてこの車にとって走り以上に重要な「ベントレーの世界観」の演出はドアを開ける所から始まっていて、自分が今何に乗っているかが常に理解出来る車です。ただ従来のアルナージを正調ベントレーとするなら、このコンチネンタル系はどこかメルセデスAMGに近い走りを感じます。
ただ最近は色々な車の速さに慣れてしまったせいか、単純に速さならジャガーXFRのほうが衝撃的な速さだったように思います。従来のアルナージのエレガントな乗り味に比較すると、戦車のように重厚感のある走りなので少し違和感を感じる部分もありますが、こういう車のお客様の嗜好も変わりつつあるのかもしれません。
内外装は初期モデルに比べて一番進化した部分で、アルナージ系の専用カラーが選べるようになったり、ボディサイドのファインライン(ピンストライプ)が設定されたりと充実した様子でした。
そんな訳で実際にお金を払うとなるとまた別でしょうが、ブランドとモノのバランスを考えるとこの2300万円という価格は法外に思えない車だと思います。ただ個人的にはクーペは好きですが4ドアはやはりアルナージのほうが好ましい雰囲気を持っているように感じます。従来までのハンドメイドに近い手のかかる製造過程はかなり簡略化されていると思いますが、先日発表されたミュルザンヌがこのコンチ系の4WDではなくFRの2WDで登場するという事は、コンチ系とは全然違う感じに仕上がっているのかが気になります。それが分かるのは来春になるようです。
この後、もう一台試乗が続いたのですが、続きはまたご報告致します。
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2009/11/07 20:49:55