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2009年11月08日

試乗その2・ロールスロイスファントム

試乗その2・ロールスロイスファントム 昨日のコンチネンタルGTの後に短時間ではありますがファントムに乗ってみました。

こちらもベントレー同様にドイツ資本となったメーカーの車ですが、こちらのほうがドイツ的な価値観は影を潜めているような気がします。VWが新たなベントレーユーザーの開拓に視野を向けたのに対し、BMWは過去のロールスというブランドに敬意を持って現代風に翻訳している感じがあります。

嘗てはどちらも素晴らしい歴史を持つメーカーでありましたが、ドイツ資本に吸収される直前のロールス/ベントレーは、お叱りを承知で申し上げればセドリック/グロリアと同じバッジ・ビジネスだったと思います。それがベントレーがターボモデルを登場させたあたりからベントレーはドライバーズカーでロールスはショーファーカーとして認知されるようになって今日に至るという感じでありましょう。

しかし「こんな大きな車が!?」という異論を承知で私なりの感想を申しますと、現行ファントムはドライバーズカーであります。

勿論EWB(エクステンデッド・ホイールベース)と呼ばれるロングボディはショーファー専用と思いますが、このファントムはビックリする程軽い身のこなしをする車です。前後の重量配分も流石BMWだけあってほぼ均等に近い数値を持っていて、この手の大型車としては「曲がり」が苦手科目ではありません。

後方視界は決して良くはありませんが、街中では視点が高いので見通しが良くて周りの車が寄って着ません。少しアクセルを踏み込めばモーゼの十戒で海が割れるが如く前方が開けるという、色々な意味世界で一番安全な車と言えるのではと思います。

正直な所、室内も広いですがアッ!と驚く程の広さではありませんし、観音開きのドアも使い勝手は?であります。(閉める時だけ自動)しかしBMWはそれを承知でロールスの様式美というものを忠実に再現する素晴らしい仕事をしたのではないでしょうか。iドライブや最近のBMW特有のウィンカーレバーはファントムも同じであり、この辺りとハンドリングの良さはBMWならではの感じです。

お値段は5000万円弱くらいと未知の世界のお話ですが、こちらも先日発表されたゴーストが今後の主流となって行くようで、こちらで3500万円くらいとのお話でした。

降りた後で「ロールスって何だろう」と考えた時に、「これが欲しい!」と思う人ではなく、これを必要とする生活を送っている人達の道具なのかもしれないと思いました。当然日本には本当の意味でのセレブリティはいないと思いますが、世界に目を向ければとんでもない人達が沢山います。そういう人達が惜しげもなく使う事が前提なら、この価格も納得出来るというものです。

新生ロールスと新生ベントレー、私はBMWの解釈に賛成であります。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2009/11/08 15:45:55

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この記事へのコメント

2009年11月8日 16:19
BMWの解釈、私も同感です。
ロールスと言うビックネームを傘下に収めた的な扱いは確かに微塵も感じませんよね。
間違いなくロールスに対して敬意を持った進化への手助けだと思います。
個人的にはベントレーの進化には疑問を抱かざるえませんが、
ロールスは資本が変われどその顧客層を裏切らない正常進化と私は捉えます。
これを求めるお客が買いに来るロールスの不変さ素晴らしい。

ベントレー、アストンが顧客に媚びるようなマーケティングの中、成り下がって来ている様に感じているのは私だけでは無いでしょう…
コメントへの返答
2009年11月8日 19:39
穿った見方かもしれませんが、VWはこの時期にランボも含めて「傘下に収めた」的な印象だったように思います。

BMWというメーカーも良い意味で「変わらない」真面目なメーカーなので、このファントムを作るにあたってロールスの歴史から学習したという話を聞きました。なので最新モデルのゴーストはスピリット、DHCはコーニッシュの正常進化という感じがします。

ベントレーやアストンがマーケティング主導になりつつある事は、ポルシェカイエンが大成功してしまった影響が大なような気がします。
2009年11月8日 17:55
こんばんは。

ベントレーに続いて、ロールスロイス試乗ご苦労様です。私は、2度ほど、このファントムを街中で見ました。外から見ると、かなり大きな車という印象です。車高が高いですし、後席は広いので、内装もなかなか広いと思いましたが、そうでもないのでしょうか?

形は四角いので運転しやすいかと思っていましたが、リアウインドゥがかなり小さいのと、車体が大きいので走られる道路は限られてしまう車だと思いました。

ロールスロイスに使われている木目の色調、とても気に入っています。一度だけ運転したい気もしますが、まだ私にはちょっと無理かなと思っています。

ベントレー、ロールスロイスの次は、何か試乗なさるのでしょうか。

是非マイバッハ62Sの試乗をお願いします。

コメントへの返答
2009年11月8日 19:52
こんばんは。

確かにセダンというカテゴリーの中では最大の部類に入る車ですが、普通に走る分にはさほど大きくは感じないものです。

ロールスは伝統的にフロアが少し上げ底になっているので、車高が高い=頭上空間にゆとりがあるという訳ではありません。決して狭くはありませんが、意外と普通です。

木目のカラー、もうどんな風にもオーダー可能です。もしオーナーが望むならピンクの木目なんてのも作ってしまいます。

Sではありませんがマイバッハ62なら以前に乗った事があります。先代Sクラスが基準の車なので動力系は少し古く感じるかもしれませんが、単純に移動空間としてならファントムより上ですね。
多少振り回しても鬼のようにボディ剛性が高いのでキチンと車が付いて来ますが、この高い動力性能はドライバーのエンターテインメント性の為ではなく、要人乗車時に暴漢から逃げ切る為のものかもしれません!?
2009年11月8日 20:55
ファントム、カッコイイですね♪
フロントエンブレムが収納されるなど、そういう作りも面白いですよね。

5000万円・・・僕みたいな凡人には手が出ません!!!笑
コメントへの返答
2009年11月8日 21:15
このエンブレムの「スピリット・オブ・エクスタシー」は国によっては宗教上の理由から跪いているものもあるそうです。

格納は悪戯防止にも役立ちます。

いえいえ、お若いうちからいつかはファントム目指して頑張って下さい!?
2009年11月8日 21:12
こんばんは!
ファントムを試乗されたとはすごく驚きました。
というか、試乗車あるの?!って思うほど。(苦笑)
色々と「ファントムはドライバーズカー」と聞いてま
したが、大熊猫@さんもそう感じられたのですね。
非常に興味はそそられますが、まぁ5000万円をポ
ンと出せるだけの身分になったとしても、私はロー
ルスロイスを買う身分にはなれませんね(苦笑)

お金だけではなくて、本当の貴族階級しか乗れな
い車がロールスだと思います。
対して、ベントレーはコンチネンタルシリーズの登
場で、もっとお手ごろな(といっても当然予算は潤
沢に必要ですが)ブランドになったように感じます。
コメントへの返答
2009年11月8日 21:28
こんばんは。

これは試乗車というより雑誌等に貸し出す広報車と言ったほうが正解ですね。

実際にマイバッハ62とファントムを両方持っている人が、平日はドライバー付きのマイバッハで休日は自分でファントムを運転する方が居られるそうです。

仰る通りで5000万円と相当な維持費が払える身分になっても購入は躊躇すると思います。

しかし現代に於いてはユーザーの中心が貴族階級から経済社会の勝者に移っているのは事実なようなので、そうした意味ではベントレーのマーケティングは成功と言えると思います。

それでもロールスには「ブランドの安売り」は絶対にないと思います。
2009年11月8日 22:34
こんばんは。

このロールス、出た時から実は違和感があります。
やはりロールスロイスからイメージするのがセンチュリー同様ショーファーカー。
それに対して実際の使われ方もありますが、かなりドライバーズカーを意識したように思いました。
実際、間近に見たことがありませんが、雑誌等で拝見する限り上記の印象がありました。

後席の乗り心地も気になります。
あのシートは快適なのでしょうか?
勿論革の素材等一級品であることは間違いないのでしょうけど、シート形状が特殊ですよね?

とまぁ、未知の世界であるため、色々と疑問や興味が尽きませんが、あまり食事が動かないところもあります。
こればっかりは、先代のパークウォードファンとしては仕方ないかなぁ・・・。
コメントへの返答
2009年11月8日 23:14
こんばんは。

先代のシルバーセラフあたりは本当にエレガントでしたから、そこからの変貌に付いていけないファンも多いと思います。
車としての成り立ちは見事な程に嘗てのファントムⅥをトリビュートしているのですが、やはりメインの購買層が貴族からパワーエリートに変わって来た事が大きいと思います。

走行中の後席には乗っていませんが、あのシートも慣れると快適そうです。ただ、例えば背広はある程度体の動きを制約する事であのスタイルを保つ部分があるのと同様で、快適性より様式(伊達とも言うかもしれませんが)を追求した結果なのではと思います。

何となくではありますが、ロールス/ベントレーは単なる車ではなく、文化や様式、美学という部分を理解した上で乗らなくてはいけない代物という事のようです。

そうした意味で今後チャンスがあれば是非試乗してみたい車はリンカーン・タウンカーですね。
2009年11月9日 1:42
お疲れ様でした。

わたしは「現行ファントム≒現行MINI」という解釈が近いのではないかと思っています。並べて見れば全てに対して“対極”といえるほどの違いある訳ですが、それぞれが担う“ステージ”上に於いてBMWの目指すところは同じであるような気がします。それはつまりオーナーのライフスタイルを演出するうえでの重要な“小道具”たり得る、ということです。

そういった意味ではベントレーも然りではありますが、今後はアストンやブガッティの演出も加わる訳ですから、古典芸能だけでは済まなくなる“ステージ”の演出を補うためには<ミュルサンヌ>という新たな小道具を送り出す必要があったのではないでしょうか。

わたしも<アルナージ>という“小道具”で、人生を演出してみたいと思っています^^。

コメントへの返答
2009年11月9日 5:44
そうですね!確かに今のミニとファントムは相似形を描くかもしれませんね。

BMWはミニのヘリティッジも非常に良く勉強した上で出して来ていると思います。そしてそれはオーナーの「記号性」をも物語る上では大切な事のように感じます。

そうした意味で新型のミュルザンヌがどのような方向を目指した車なのかはとても興味があります。私の嗜好はどうしてもクラシック好みなので、その方向から外れないでほしいという思いがありますね。

しかし両方乗って思いましたが、ピットインさんのアルナージは良い時期にお求めだったと本当に感じました。これはやはり「最良のベントレー」ですね。
2009年11月9日 2:47
青山で写真と同色のファントムが停まったので、誰が降りてくるんだと思ったら、北野武氏でした・・・


命を狙われている可能性があるとするならば・・・目立ちすぎるファントムよりマイバッハを選びます。
色の問題もあるかもしれませんが、ファントムは目立ちすぎるような・・・
コメントへの返答
2009年11月9日 5:49
北野武氏、以前には臙脂のファントムだったのが買い換えたのですね。まあ「世界のキタノ」ですから…

確かに命を狙われる可能性があるならファントムは不向きですね。これは実用性より趣味性重視ですからね。もし自分が命を狙われている立場なら、防弾のメルセデスS600Lにすると思います!?

プロフィール

「高速道路で逆走車のリスクの考えたら、極力右の追い越し車線にいる時間を減らすのが安全なのでしょう。

それにしても右車線に滞留する遅い車の多いこと…」
何シテル?   04/29 16:08
東京は日本橋を中心に活動しております。 趣味としての車は輸入車贔屓で、中でも英国車を好みます。また実用品としての車はトヨタ&レクサスを愛用し、好き嫌いを抜...
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