
今日も走っている時に、思わず目が留まった車がありました。
それは初代日産テラノで、昭和61年登場の4WD車であります。
当時は今ほどクロスカントリーやSUVのバリエーションが豊富ではなかった中で、ランクルやサファリほどヘビーデューティーではなく手頃で走破性の優れた4WDとして、ハイラックスと並んで人気を博した車でした。
この頃の日産車はひとつの転機を迎えた頃で、Be-1やセド/グロのGT、シーマやシルビアが爆発的に売れていました。そうした人気車の影に隠れた感もありますが、実際その流れはテラノから始まったのではと思います。
このテラノのデザインはアメリカのデザインスタジオが担当したものだそうで、丁度その頃登場したパルサーEXAと共通の、特に2ドアモデルのサイドウィンドゥはかなり個性のある形状となっていて一度見たら忘れないくらいのインパクトがあると思います。エンジンも登場したときは2700ccのディーゼル一本でしたが、その後にガソリンのV6 3000ccが登場して「街乗り4WD」の先駆けとなったのはこの車ではないでしょうか。
このテラノは2代目以降は消えてしまいましたが、パジェロあたりの路線変更の影響を受けたソフト路線のクロカンやミニバンの流行には抗う事が出来なかったのかもしれません。しかし今の車にこれほど骨っぽい4WDが存在しないのでとても新鮮に見えました。
現代の走破性よりファッション性に重点を置いたクロカンよりも、本来的には4WD車は硬派路線こそが正統なように思うのですが…
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2009/11/10 16:55:20