
昨日の午前中、会社の営業車でお世話になっている日産プリンスさんからフーガ試乗のお誘いがありましたので乗って参りました。
今回は3700ccのみでVIPと呼ばれる後席優先のグレードと足回りを20インチで固めたGTのTYPE-Sに試乗出来ました。
まず運転席に乗り込んだ際に感じるのですが、シートの中身に関して現在の国産車ではNo1と思える座り心地を持っています。日産はルノーの影響が出始めた現行マーチくらいからシートが良くなった感があります。
ナビ等の操作性も先代フーガに比べてかなり整理された感がありまして、「慣れ」の範囲で対応出来るものだと思います。
まずエンジンをスタートさせて走り出した際の静かさですが、意図的に良い音をある程度残して聴かせる演出がされている様に感じます。特にエンジン始動~発進時の静けさは以外と大切なもので、そこで印象が決まるケースも多いのではと思います。
嘗てY33セドリック/グロリアで登場した頃のVQエンジンは回転の軽さのみが強調され過ぎていたように感じましたが、今回は新しい7速のATとの相性もなかなか良いようでこのクラスの車らしい高級感(重厚さ)が出たように思います。
20インチのタイヤ&ホイールも輸入車に比べると若干吸収の面で硬さが強調され過ぎな気もしましたが、ファッション性との差し引きを考えれば許容範囲だと思います。
今回は一番硬いものと一番柔らかいものだけで標準仕様は乗れませんでしたが、この車の足回りは3タイプあって、スポーツ、標準、後席重視タイプがあります。個人的には後席重視の柔らかいタイプでも充分なしっかり感があって一番気に入りました。
次にリアシートに乗り込んでみましたが、今までのセダンではなかった程にリアシートの視点が高いのに感心しました。単純に広さは先代のほうが上かもしれませんが、逆に包まれる事で生まれる安心感みたいなものがありました。
残念な点はこれだけのデザインにも関わらず、ボディカラーの選択の余地が少なすぎる事です。そしてサンルーフ大好きな私からするとセミアニリンレザーパッケージとサンルーフが両立しない点も?です。
賑やかなランプと4本出しマフラーの先代フーガの後期型のリアデザイン、失礼な言い方ですが良い意味でのガラの悪さがあってなかなかカッコ良かったと思います。新型はそれに比べるとかなり品が良くなった印象があるので、ある程度ユーザーの間口も広くなったのではないでしょうか?
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2009/12/21 18:37:49