
本当はポルシェ911に使い勝手の良さを求める事がナンセンスかもしれません。しかし他のスポーツカーと比較して決定的に違う点は、日常での使用にも我慢を強いられない所ではないでしょうか?
実際に今日は午前中に仕事で川口に、夕方には買い物に秋葉原や日本橋へLS460やXJと同じ条件で走ってみました。
まずは乗り心地ですが、街乗りでも決して悪い等という事はありません。むしろこのしっかり感は国産のミドルサルーンよりも乗り心地良好のように思います。それはビシッとしたボディと良く出来たシートによるものでしょうが振動の伝わり方が不愉快ではありません。
音に関しても昨日のようにここで書けないスピード域では猛々しい咆哮を見せていたフラット6も、街の中では同乗者が居眠りをする程に静かに回ります。無論この車は静粛性に気を配って設計したレクサスのようには行きませんが、「静か」というより低速での音質が決して耳障りではないという表現のほうが妥当かもしれません。室内空間も現代の車としてはAピラーが比較的立っていて圧迫感がありません。サイドウィンドゥも天地が高いので頭上空間はかなり余裕があります。
そしてポルシェに限った事ではありませんが、輸入車はアクセルから足を離した際のエンジンブレーキがグッと効くように作られていますので、渋滞の中でのペダルワークもとても楽です。これに比べるとエンジンブレーキが効かない国産車が頼りなく感じてしまいます。
そんな環境下での燃費は流石に5km/L台となってしまいましたが、もう少し頑張れば多少は良くなる余地があるとは思います。
そして少し気になったのがハンドル位置でして、パナメーラやカイエンあたりは気になりませんがショールームに展示されていた911の右ハンドル車のアクセル位置に違和感を覚えました。私自身はハンドルの右左はあまり気にしない方なので911は左ハンドルがベストと考えます。
以上、こうした使い方をしてもそこそこ使い勝手も良い部分は911の懐の深さと言えると思います。例えば夫婦二人だけで使うなら911一台で十二分に事足りてしまうのではないでしょうか。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at
2010/02/12 17:15:51