

マクラーレンと言うと、「F1」と答える人と「ベビーカー」と答える人に分かれると思いますが、後者を思い浮かべた方にはここから先は興味の無い話題になると思います!?
さて、今日は久々に予定の空いた一日でありましたので、普段手をつけられない雑用に着手しようと考えておりました。しかし朝一番で三越の自動車担当の方から「都内某所でマクラーレンの発表会があるのですが、ご一緒しませんか?」という私の折れた心に潤いを与えるお誘いがありました。その都内某所も車で30分程度の場所なので、『雑用はまた後日でいいよね♪』とばかりに出掛けて参りました。
マクラーレン自体はメルセデスとの提携解消などの紆余曲折があったようですが、ようやく自力で開発した完成車を発表するに至ったようです。以前「F1」という3人乗りでセンターハンドルのスポーツカーがありましたが、今回は完全に自社で販売ネットワークを整備しての上陸という気合の入れようです。
このマクラーレンMP4-12Cという車、サイズは全長4507mm、全幅1909mm、全高1199mmというフェラーリ458イタリアよりも一回り小さなサイズを持ち、車体のほとんどにカーボンを用いて1300kg台という軽さです。そしてリカルドと開発したというエンジンはV8の3.8ツインターボで600ps/7000rpmを発生しますが、このエンジンのベースになったのは何と日産のVHシリーズというプレジデントに搭載されていたエンジンだそうです。
実際にコクピットに収まってガルウィングのドアを閉めますが、メルセデスのSLSと違ってドアノブに手が届く為に着席後も比較的楽に閉まります。視界に入るのはかなりタイトでストイックな空間で、パドルシフトも左右一体でシーソーのような動きをするものとなっていました。
カーボン製のボディも万一の際にパネルの交換が容易に作られているのが売りのようですが、レクサスLFAなどのパネルを交換するだけで1000万円近くする事を考えると、マクラーレンの本気を見たように思います。
価格は2800万円前後でフェラーリ458とほぼ同じプライスですが、このMP4-12Cという車は現在レーシングカーに最も近い市販車という感じがします。恐らくハンドリングもロータスのエリーゼのようにクイックで機敏な為に、この車のドライブには慣れが必要ではないかと思われます。
従って、この車は「コレ一台!」という選択肢からは外れるような気がします。そういう選択であれば最新のフェラーリやポルシェのほうが理に適っている事は確かのようです。これはスーパーカーを複数台所有している方が買うケースが多いのではと思いますが、事実この会場には面識のあるコーンズやポルシェ、マイバッハの営業の方々も来場されていて、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
まずは大阪と東京にショールームを構えるとの事ですので、ご興味のある方は近々実車を見る事が出来ると思われます。
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Posted at
2011/10/06 17:14:07