少し話が前後するのですが、フラスパの12ヶ月点検のお話です。
さて「外車は整備代が高い」というのは昔から言われるところです。確かに同クラスの国産車に比べれば割高なケースがほとんどだと思いますが、ユーザーの工夫次第ではある程度抑える事も可能だと思います。
しかし6000ccでW型12気筒ターボとなれば、これはもはやディーラー以外ではお断りのケースがほとんどではないかと思われます。例えばメルセデスのSクラスやジャガーXJなど通常のFセグンメントであれば、その整備代はおおよそ見当が付きますが、流石にその上のクラスに関しては未知の領域であります。
最近ではフラスパの初期モデルの中古車がクラウンの新車くらいのお値段で売っているのをチラホラ目にします。そのような個体が大いに気になる方も多いと思いますが、実際にそのランニングコストがネックになって二の足を踏むケースも多いと聞きます。
「論より証拠」という訳ではありませんが、実際にディーラーに入庫させてみました。

10万㌔弱ではありますが、目立った不具合はどこにもありませんでした。従って通常の12ヶ月点検のメニューのほかに、エンジンやブレーキの油脂関係交換中心の整備となりました。

このW12、ドライサンプ式で13リッターのオイルが必要となります。ディーラーで使用するオイルは1リッターあたり3000円くらいのものを使用しているようです。加えて今回はプラグの交換も行っております。
その他細かなワイパーのゴムなどの代金も含めて、しめて25万円弱というお値段で決定です。
車検ではない12ヶ月の点検でこのお値段という事は、車検で100万円オーバーという事も大袈裟なお話ではなさそうです。よくベントレーは走行1kmあたり100円の整備代を用意せよと言われますが、ある意味とても適切な表現だと思います。

では実際のところ、この車とどの程度の違いがあるかと言えば、約2.5倍と考えれば間違いありません。

こちらはV6の3000なので、丁度フラスパの半分のエンジンですが、こちらはオイル交換の時には6.5リッター必要となるので、単純に×2で計算すると納得です。
並外れたスペックの代償と考えれば仕方の無い部分だと思いますが、この車の場合は何かの時のランニングコストを考えた付き合い方が必要となりそうです。で、その代償を払う価値があるか否かを問われたら、間違いなくアリだとは思います。
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2015/06/05 22:25:09