古い言葉かも知れませんが、私は究極の「ながら族」かも知れません。
何かに集中する時にシーンとした室内が苦手で、テレビなりラジオなり何かしら音がしていたほうが仕事が捗ったりします。
そんな訳で家に仕事を持って帰った場合は深夜になったりするのですが、テレビは必要不可欠なアイテムと言えます。比較的どんな番組でも観ますが、最近はアニメの頻度が高かったりします。大抵の場合アニメ番組は30分で終わるものがほとんどで、何気なく観るには丁度良い尺だと思うのです。
加えて実写のドラマと違い、特定の俳優さんが演じていないのでキャラクターに色が付かず、純粋に物語として観る事が出来るのもアニメの美点かも知れません。よくアニメ作品を実写化すると残念な出来になってしまいますが、それは演技力云々ではなくこの部分による所が大きいような気がします。
とは言えほとんど流して観ている為にあまり記憶に残っている作品は少ないのですが、最近手を止めて見入った作品に「プラスティック・メモリーズ」というアニメがありました。
丁度朝のテレビでこの作品の紹介がありましたので御覧下さい。
大筋でこんな作品なのですが…
この紹介されている場面は第一話からの抜粋ですが、一話からこんなに泣かせる内容のアニメはかなり珍しいように思います。で、このギフティアと呼ばれるアンドロイドの寿命が約9年という設定もまた微妙な時間だなと思うのです。
普通に考えれば9年というのは結構長く感じますが、その実あっという間の時間だろうと思います。
その間に肉親同様に過ごして来たとなれば、人間側としては単純に「寿命」の二文字では片づけられない気持ちもあろうかと思うのです。その一方でギフティア達は比較的淡々とその宿命を受け入れている部分もあるようですが、やはり最後に別れの場面には私の脆い涙腺は耐えられませんでした。
この9年で寿命というのも、OSを交換する事で同じギフティアを継続する事は可能ですが、その代わりそれまでの一切に記憶が無くなってしまうというオチがあるようです。さあ、貴方ならどちらを選択されるでしょうか。
これを観ていて思うのですが、最近は同じ車に何年も乗っていると税金等が高くなるという「なるべく早く買い替えろ」的なシステムが蔓延っている事を思い出しました。単純に車との比較は出来ませんが、どんなものでも長く時を共有すれば自ずと愛着が湧くもので、その辺を無視して散文的に買い替えを促進するシステムは、実に馬鹿げた事であるように感じました。
話を元に戻すと、この物語も残すところあと1話くらいだと思われます。日頃この手の作品に興味の無い方にもオススメ出来る内容だと思われます。
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2015/06/16 16:03:00