梅雨の真っ只中を実感する鬱陶しい天気の日曜日であります。
用件は昨日のうちに済ませ、車も綺麗になっているので、たまには何もしない日曜日を満喫です。
さて、よく「画竜点睛を欠く」という言葉を耳にします。これは肝心な所が欠けている為に全体がぼやけてしまっているという意味ですが、私的にはこの世の中では画竜点睛を欠かない完璧なものの方が圧倒的に少ないような気がします。逆に完璧に思える物がつまらなかったり、未完成さが魅力に思える物があるように思います。
車の世界に目を向けて「完璧」という言葉を「非の打ち所が無い」という言葉に変換すると、真っ先に思い浮かぶのはメルセデスベンツとポルシェでしょうか。恐らくは車というものに偏った嗜好が無くて「良い車が欲しい」という方にはこの2台は後悔の無い買い物と言えそうです。しかし偏った嗜好を持つ私はこの「非の打ち所の無さ」は認めますが、それが鼻に付いて、この2台を自分で買ったら負けだと思っています。
今現在私の周りにいる車達に、この普遍的な「非の打ち所が無い」車は居ません。が、優等生ではないものの個性派という感じで、とにかく日々を楽しくしてくれる存在である事は間違い有りません。
とは言え、それでも些細ではありますが「ここは残念だわ…」と思う部分もあるものです。
先日から共に過ごしているベントレーコンチネンタルフライングスパー(それにしても長い名前です)ですが、これは燃費や経済性に重点を置く方には極悪な車だと思います。しかしこの他の部分に関してはこの「非の打ち所が無い」という表現に極めて近い存在で、現在の点数は90点くらいかなと思っています。
ではマイナスの10点が何かというと、これまた些細な部分ではありますが、

このメッキモールの部分であります。
以前のアルナージまでのモデルを見ると、このメッキモールには継ぎ目のない一枚モノが使われています。ところがこのコンチネンタル系を見ると、

普通の量販車種のように三角窓の上下にハッキリと継ぎ目があります。
そして今度来る新型フライングスパーも同様に継ぎ目が存在し、あろうことかこの上のミュルザンヌも同じように継ぎ目が存在します。これが通常のFセグメントなら仕方無い部分だと思うのですが、以前のベントレーと比べると流石にお粗末な印象を拭えません。
最近ではレクサスLSなどは継ぎ目の無いモールを使用していたりと、そうした部分の気配りが出来ているものもあります。VWに言ったら「ナンデソンナコトヲキニスルノデスカ」と逆に言われてしまうかも知れません。しかしこの車に高い対価を支払う顧客には、今様の単なるステップアップした結果オーナーになる人ばかりではなく、嘗てのネームバリューと高品位に憧れて対価の価値を見出すオーナーも少なからず存在すると思います。で、こうした些細な部分ではありますが、これこそ「画竜点睛を欠く」ような気がして残念に思うのです。(とは言えメッキそのものの質は恐ろしく高品位で、雨ざらしにしても欧州車特有の曇りは発生しないと思われますが…)
最近私的に注目しているドアの内張りですが、

素材も質感も良いのですが、ビジュアル的に無機質で「もう少し何とかならないの?」と思うのですが…
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2015/06/21 10:57:20