むぎさんという猫

連休最終日、見事に風邪を引きました。

ダルさと発熱、関節がビリビリ痛むなど、典型的な風邪の症状であります。

京都に行った妻と義母は今夜帰って来ますが、とりあえず今は姪が風邪薬と折詰の寿司を買いに行って家の中は私と猫だけです。

こんな日は外に出ずに猫と戯れるのが一番です。

ブリティッシュショートヘアのむぎさんですが、早いもので我が家の一員となって一年半経ちます。

子猫の時から抱っこが嫌いで、常に動いていたい非常に性格がハッキリした独立心旺盛な猫さんです。その割に人間は好きなようで、必ず誰かの居る部屋で過ごす事が多く、誰も居ない部屋には目もくれません。抱っこが嫌いな割には人間の肩に乗って座るなどの奇行も見られますが、学習能力はものすごく高いようで一度怒られた事に関しては二度としません。

感心するのは子猫の頃からトイレ以外の場所で粗相をしたり、爪とぎシート以外で決して爪を研ぐような事もしないので、壁や家具には傷ひとつ見られません。

猫の良いところは飼い主との関係が上下ではなく対等であるところにあると思います。これが犬なら必死に飼い主が喜ぶような行動を取るものですが、猫はあくまでマイペースなので「自分は自分。人は人」というスタンスがハッキリしており、その距離感が私には心地よく感じるのです。

むぎさん的には義母＝大好き、私＝とりあえず言う事は聞いておこう、妻＆姪＝友達というヒエラルキーを持っており、小さな目でよく観察してるなと驚く程に洞察力が高い生き物です。

もともと我が家はここ何年も動物を飼育した事が無く、特に猫は初めてです。しかしネットや本の情報を参考にしたり、有難い事に色々情報をご教示下さる猫飼いの先輩の方が居られたりと、本当に人間の手を煩わせるような事は皆無であります。たった一年半の間にむぎさんの居ない生活が考えられない程に深く我が家に馴染んでくれたように思います。


いつも呼ぶとこのように「フン」と人を馬鹿にしたような顔で見てますが、それこそが猫の面白さと言えます。

人間の風邪は猫には伝染らないそうなので安心ですが、寿司を買いに行く姪は「あたしの分は風邪の予防に栄養のあるウニとトロとイクラ入れていい？」とか言って「風邪の人はマグロの赤身とかコハダがいいでしょ」と嬉々として出掛けて行きました。ウニ、トロ、イクラっていつから風邪の予防に効果が発見されたのでしょうか…

お嬢様という生き物は、人間も猫も同じようです。

明日は休む訳に行かないので、何とか治さねば…