私は妙な収集癖があり、自宅の机の中は訳の分からないモノが沢山入っています。
そうなると流石に要らない物も増えるので、定期的に処分するようにはしていますが、そのサイクルがどんどん伸びてしまいます。
そして引き出しの隅に見つけたのは…

昔セドリックを買った太洋日産のステッカーでした。

もう20年以上前の話になりますが、当時の私は新卒で大手町にある某新聞社に就職しました。その就職が決まった時に何故か車を買おうと思い付いて、バイトで貯めた200万円を頭金、残りの200万円は60回払いのローンでセドリックの新車を手に入れました。
当時は丸目4灯のグランツーリスモが全盛の中、何故か私は角目のブロアムに惹かれ、当時大手町ビルの一階に入っていた販売店の太洋日産で購入したのでした。
このディーラーは日通商事系のお店で、ほとんど営業さんも日通商事からの出向の人が多く、あまり車の営業っぽい雰囲気の無い人ばかりでした。しかも場所柄か大手法人の役員車のお客さんが8割9割と、かなり業販っぽい不思議な雰囲気だった事をよく覚えています。
担当して頂いたのは手練れの営業さんで、卒業前にセドリックの新車を買う生意気な小僧に見えた事でしょう。商談中に「どれだけ値引きすればいい?」と聞かれ『これ以上は血も出ないって程引いてくれたら嬉しいです』と答えたら、破顔して「じゃ40万引いて、この付属品はオマケしてあげるよ」と実に気持ちの良い商談でした。終始タメ口のおじさんでしたが、それが決して横柄にならない不思議な魅力のある営業さんでした。
結局このセドリックには13年で7万㌔乗りましたが、60回払いでも大元を取ったと思います。思えば奥さんと鎌倉に初デートに出掛けたのもこのセドリックで、ジャガーへの乗り換えが決まった時は私以上にお別れを惜しんでおりました。これがあるから私は頻繁に車を取り換えるのがイヤなんです。
で、このステッカーですが、当時から私は買ったディーラーのステッカーは敢えてそのままにする派でした。しかもこのステッカーのデザインが好きで、予備としてディーラーさんから頂いたものです。
こういうステッカーは結構耐候性があるようで、結局予備の出番はありませんでした。逆に言えばこういうステッカーがお気に召さない方は早いうちに剥がさないと面倒な事になると思われます。
一緒に出てきたのは…

クラウン用にも予備を頂いておりました。こちらは反射ステッカーっぽいですが、やはり全然傷んでいないので予備の出番は無さそうです。ジャガージャパンやコーンズは並行車対策という事もあってステッカーの取扱いはかなりナーバスですが、どちらももしダメになったら再発行するというスタンスなので予備は持っていません。
結局太洋日産は東京日産に合併される形で営業を終えましたが、このステッカーを見ると初めて新車を買った頃の懐かしいときめきみたいなものを思い出して幸せな気分になれました。引き続きこれは保管したいと思います。
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2017/01/17 20:34:40