これは我が家の仏壇に収まる祖父母、両親、兄の位牌です。

以前お世話になった葬儀屋さんがこれを目にした際、「普通にこの戒名を戴くには全部合わせると豪邸が建つくらいの金額が必要になりますよ」と驚いた顔で仰ったのでした。
私自身はあまりこうした部分に価値観が無いのですが、代々我が家は菩提寺の檀家総代を務めさせて頂いており、それは曾祖父、いや更に昔からの菩提寺との関係であるかと思っております。
私などがこの世の中に影も形も存在しない頃から我が家に存在する菩提寺から送られた額入りの毛筆の書があり、そこには「楽最善為」と四字熟語が入っております。子供の頃から「これはどういう意味だろう…」とあまり深く意識はしなかったものの、ここに来て昨晩の夢の中に両親が現れてこの書を意識させる姿を見せたのでした。
実際に菩提寺に問い合わせるのが一番の近道なのでしょうが、もはや何代前の住職が書いたものかも分からず、今の住職さんは真面目ですが何となく気さくに話せる雰囲気ではありません。
そこで不勉強な私は「楽最善為」で検索してみたものの、何も引っかからずに諦めかけた所で『もしかして昔は右から左に読むのかな』という所に気が付いて、再度「為善最楽」で検索したらありました。
「為善最楽」(いぜんさいらく)とは…
「善い行いをすることが一番楽しいことであるということ。善を為すこと最も楽しとも読む。」
なるほど。確かにどんな小さな事でも良い事をした後は自分も良い気分になるもので、それを表わした四字熟語だった訳ですね。今の私には何かやましい部分は一点も無く、夢枕に現れた両親が何を言わんとしているかは謎です。しかし人間として生きる以上、常に何が正しいかは自問自答しており、これからもこの四字熟語を意識して生きよという事なのだろうと結論付けました。

そんな訳で今日は軽くドライブに出て目白のホテル椿山荘でランチにしました。ここは都心からは少し離れていますが、やはり老舗ホテルのサービスと緑の多い敷地は魅力的です。この車でのドライブは交通法規を遵守して走っても英国流のスポーツという解釈のハンドリングを持ち、官憲の事を意識せずとも楽しめるものです。
日頃乗る車だと、クラウンやセンチュリーのハンドリングにはドライビングプレジャーの要素は存在しないし、ベントレーはゲルマンの血が入った事でやや猛々しくて一日付き合うと結構疲れるし、RXは上質だがミネラルウォーターを飲んでいるような無味無臭という感じがします。
「為善最楽」のドライブには、やはりジャガーが良いなと心から感じた一日でした。
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2018/02/25 17:33:00