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イイね!
2018年03月11日

ホンダ・レジェンドハイブリッドに乗ってみた

嗜好という要素を抜きにすれば、2018年現在新車で販売されている車の中はどれも良い車です。

この「良い」というのは主にハードの部分にありますが、車の価格が上がれば上がる程にソフトの部分が大切になるような気がします。従って品質や走りの部分で不満になるような車はもはや存在せず、どの車を見ても「これで良いんじゃないの?」と思える以上、以前ほど車に触れた事を書く意欲が萎えておりました。

そんな中で先週はこの車を自身の手で200㌔ほど走らせる機会がありました。

ホンダのフラッグシップサルーン、レジェンドハイブリッドであります。レジェンドといえば私的には2代目のハリソン・フォードがCMキャラクターの「スーパーレジェンド」と呼ばれるモデルが一番の完成形で、今でもレジェンドと言えば2代目の印象が強い車です。

サイズは全長4995mm、全幅1890mm、全高1480mm、ホイールベース2850mmとEセグメントとFセグメントの中間サイズと言う感じでしょうか。

パワーユニットはV63、5のSOHC24バルブ+モーターを7速ATで制御して、FFシャーシベースの4WDで走らせるという成り立ちの車でした。

まずは車の外周をぐるっと回って観察すると、あまり特徴のあるスタイルだとは思えませんが多くの人に好かれそうなデザインです。但しこのHエンブレムをバイエルンのプロペラマークや「L」マークに付け替えたとしても多くの人は気が付かないのではと思える程に無難に纏まったスタイルです。


今のクラウンと同様のタッチパネル画面が独立したタイプの操作部でした。やや煩雑な印象もありますが、慣れの問題なのでしょうか。

このあたりの内装デザインは、外観以上にBMWのそれにしか見えませんでした。

実際に走ってみると、やはりホンダらしく高回転域を得意としたエンジン特性を持っており、発進時に分厚い低速トルクでノーズを持ち上げるような分かりやすい高級車の動きはありませんでした。この車の意図は100%ドライバーズカーなので、自分で運転するユーザーの好み=高回転まで回るエンジンという発想は決して間違っていないとは思いますが、このクラスの車にとっての「良い物感」はスタート時の10メートルの動きで決まるものだと思います。その10メートル間での静粛性とトルク感は非常に重要で、そうした意味ではやや残念に思います。

いざ走り出すと巨大なボディでタイトなコーナリングも器用にこなします。それも新しいレクサスLSの後輪操舵のような人工的な味を感じさせないところは流石技術屋さんの面目躍如という感じです。

感心したのは足回りの動きで、車の重さで路面の凹凸をフラットにさせるタイプのものではなく、その凹凸を受けていなす「仕事をするサスペンション」なのでした。この辺りはまさにBMW7シリーズのそれで、このお値段の車の足回りとしてはかなり好印象でありました。

19インチの大口径タイヤ&ホイールも履きこなしています。

全体的にはやや荒削りな印象もありますし、このクラスとしてはタンクの容量が65リッターと小さ目なのも気になります。が、目指すところは100%ドライバーズカーであり、レクサスLSのようにスポーツサルーンとフォーマルサルーンのように相反する部分の両立を狙っていないだけ明確なキャラクターであるとは思いました。

が、これだけの内容を持ちながらも「どこかの何かに似ている」という部分だけは実に残念で、昔のレジェンドはちゃんとホンダのサルーンとしての個性を持っていた事を考えると惜しい感じがします。

最近マイナーチェンジされたようですが、ホンダの販売店には展示車も試乗車も用意されていないケースが多いと聞きました。これは見るより乗ったほうが良い車なので、これまた残念に思うのでありました。


手動式のリアサンシェードがワンアクションで三角窓部分も動くのは感心しました。

このクラスならサンルーフの臓物をもう少し隠して欲しいです。


ブログ一覧 | 日記
Posted at 2018/03/11 12:07:47

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この記事へのコメント

2018年3月11日 12:56
え?まだレジェンドって売ってたの?ってくらい、たまにしか見ないですねぇ。
名古屋だからなのかな??

今のクルマって、ホント似たり寄ったりなんですよね。
国内だけでなく、世界的にエミッションの問題で仕方ない部分もあるんでしょうけど・・・。

ブラインドの開き方で驚くって事は、他に特徴が無いって事にもなりますね苦笑
なんか国産は300万円代でイイような気がします;;
コメントへの返答
2018年3月11日 13:11
そういう意味では「シーマってまだ売ってたの」に似てますね。こちらでもチラホラは見掛けますが、レア車種です。

にしても本当に色々な何かに似たスタイルです。例えば足回りなどはなかなか良い部分もあるのですが、この無難なスタイルに関しては申し訳ありませんが全く食指が動きません。

この手動ブラインドの開き方は本当に感心しました。これも電動だともっと良いですが。

もう自分自身の車としてこのクラスの国産車を買う事は無いと思いました。
2018年3月11日 14:01
こんにちは。
現行レジェンドが、単に「良い、終わり」だけではない車ではないことが良く分かるレポート、ありがとうございました。参考になりました。
スーパーレジェンドの、フロントのオーバーハングが短く、リアのオーバーハングが長いプロポーションは、当時のインスパイア・ビガーにも似たホンダらしいスタイリングの車だと今でも思っています。個人的には、初代の最初期モデルも好きです。
コメントへの返答
2018年3月11日 16:09
こんにちは。

その通りで、「良い、終わり。」ではなく足回りに関しては光るものを持った車でした。

初代レジェンドの最初期モデルの2.7リッター車の2ドアなどはなかなか贅沢感ある車でしたね。初代と2代目は叔母が乗っておりましてよく同乗したのですが、ホンダらしさ溢れる意欲作でした。

それに比べると、「ホンダらしさ」が足りない現行モデルはやや残念に思うのです。
2018年3月11日 18:57
やめる話しもありましたが、リリースしたのですね
ホンダらしいデザインでなくなったのは残念です
BMW意識しすぎて似てしまったのかしら
シートとハンドルの位置関係は自然でしたでしょうか?
ホンダは何となく以前からこの関係がしっくりきていないように思えて仕方ないのです
コメントへの返答
2018年3月11日 23:39
一時期休眠状態でしたが、復活しました。
外観は完全にBMWルックですが、内装までどことなくBMWなのは驚きました。

シートとステアリング位置は気にならなかったので問題ないと思います。ただシートの可動範囲はこのクラスとしては小さくて、もう少し動くといいなと思いました。
2018年3月12日 6:20
コメント失礼致します。思えばレジェンドって
ローバー800と兄弟だった30年以上?前から
アングロアメリカン臭の漂う意欲作でしたね。
歴代、プレーンかつ攻めた姿勢が好きでしたが
現行の地味さ加減を察するに、メーカー自身が
存在意義 迷ってるとしか思えず残念です。

どうせ売れないんだしFcellの現行クラリティ位
ブッ飛んだカッコにすりゃイイのにと思いマス!
コメントへの返答
2018年3月12日 7:29
おはようございます。

そういえば初代はローバー800と兄弟車で、このクラス初の日本車離れした雰囲気はなかなか良かったと思います。

このモデルが主戦場のアメリカでどの程度売れているか謎ですが、良いものを持っているだけにルックスの迷いみたいな部分がとても残念です。

そう考えると、ひとつ下のアコードとの違いが今ひとつ分からないんですよね。
2018年3月22日 21:49
こんばんは。

レジェンド、縁が無いのですよねぇ・・・。
と言うのも、展示車や試乗車が無いのですよねぇ。
ネットではあることになっている事があるのですが、いざ店舗を訪れると無い・・・。
売る気があるのか?と思ってしまいます。

最近の車は、注文が無いわけではありませんが、それぞれに良く出来ており、不満は出ないのでは?というレベルの車が多いですよね。
また、どれもがよく似ている気もしますし、選ぶ決め手が欠ける気がします。
レジェンドも良い車と思いますが、これと言った点が欠けているような気がします。
日本で初めて280馬力を突破した車なのですけどね。
コメントへの返答
2018年3月23日 6:00
おはようございます。

確かにこれの展示や試乗車が用意されていない話を聞きます。この車の主戦場は完全に北米で、国内では全く売る気ゼロという感じですよね。

最近の車は予算とスタイルの好みだけで決めてもハズレは少ないと思います。ただ逆に「これでなくちゃダメなんだ」という決定的な決め手に欠けるのも事実で、その典型がこのレジェンドのように思います。

昭和から平成初期のレジェンドは、もっとホンダらしさがあったのですが…

プロフィール

「顔がない。

千と千尋の神隠しにカオナシという仮面のキャラが登場しますが、ここ数日来トヨタとレクサスで発表された新型車の顔がカオナシにしか見えない。細くて吊り上った目が存在するだけの喜怒哀楽を感じないデザインはどれも同じに見えます。整っているが個性が無いのは今の若者の顔も然りか…」
何シテル?   04/25 05:13
東京は日本橋を中心に活動しております。 趣味としての車は輸入車贔屓で、中でも英国車を好みます。また実用品としての車はトヨタ&レクサスを愛用し、好き嫌いを抜...
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