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イイね!
2018年04月15日

塗装コード202と呼ばれるトヨタのブラック

4月になって、街で新入社員のスーツを見ると圧倒的に黒が多いように思います。

私が社会人になった頃は礼服以外の黒いスーツはあまり一般的ではなく、濃紺の無地が多かったように思いますが、最近はかなり黒いスーツが一般的になったのだろうと思います。

私自身はオンでもオフでも、あまり黒い服は着ません。スーツもほとんど紺とグレーが中心で、今ならコットンのベージュのスーツが入る程度で、冬のコートも冠婚葬祭用のチェスターフィールドが一着あるだけです。

そんな訳で車に関しても個人で選ぶものは今まで黒は買った事がありません。それは自分自身の手で黒いボディを最高の状態で維持する自信が無いという事が最大の理由で、恐らく一般的な個人ユーザーにそれを求める事は事実上不可能と考えるからです。逆にあまりにも汚れが目立たないシルバーも避けているのですが、それは手をかけてもあまりメリハリを感じない事もあります。

そんな中で今回社用車として購入したクラウンですが、この色コード202ブラックと呼ばれる今様のパールが入っていないソリッドのエナメルブラックです。恐らくアルファードの黒も同じ塗装で、センチュリーの「神威」と呼ばれるブラックも塗装方法やトップコートが異なりますが同様のもので、ブラックとして見たらこれほど美しいブラックも他に無いのでしょう。



が、いつもメンテナンスを担当して下さるドライバーのM氏曰く「202ブラックは運転手泣かせの色で、優しく拭き上げないとウェスを動かしただけで簡単に傷が入ります」というお話でした。

よく「黒は塗装が柔らかい」と言われますが、どんなカラーでもトップコートには同じクリア塗料が使われている訳で、黒だけが柔らかいとは思えません。恐らくは他のカラーでも同様の傷が入るのでしょうが、それが目立たないだけなのかも知れません。最近は熱を加える事で軽い拭き傷くらいは短期間に復元する事を謳った「セルフリストアリングコート」という塗料が使われているようですが、少なくとも現状でその効果を確認する事は出来ませんでした。

更に「エナメルブラックはガラスコーティングをしたほうが塗装が硬くなります」という事で、今回はディーラー施工の高価なコーティングを施工しておりますが、この高価なコーティングを持ってしても「塗装を硬くする」効果はありません。そもそもコーティングで塗装面の硬度を飛躍的に変化させる事は無理で、どんなに高価なコーティングであっても普通に傷は入ってしまうものです。



で、このコーティングが施された表面を見ると、普通はガラス系コーティングには油分を感じないものですが、ほんの少しワックス的な油分による艶が見られ、直射日光が当たると若干のギラつきが確認出来ます。恐らくこれは雨天時の撥水性をメインに考えられたコーティングであり、数年後の撥水保証を謳っている事からも屋外保管のユーザー向けであるように考えられます。

また新車ディーラーさんは共通で「新車時の塗装面が最高」と思っているお店が大半なのですが、レクサスのように出荷時から慎重な扱いをされている所は別にして、在庫車であれば屋外保管というケースも充分に考えられます。そうなると保護シートで覆われていないガラス部分などに細かいウォータースポットと言われる雨染みが見られ、「新車状態が最高」と考えるディーラーではこれを除去するだけの作業を行わずに、一番細かい最終仕上げ用のコンパウンドでバフをひとまわり掛けた状態でコーティングを塗布しているので、美観という面で価格ほどの期待は出来ないというのが正直な感想でありました。

まあここまでの作業クオリティをディーラーに求めるのは酷かも知れませんし、これほど重箱の隅を突くようなユーザーはあまりいないのかも知れません。が、10万円オーバーという価格を考えると、これはどう考えてもその道の専門業者の仕上がりに比較してレベルが落ちる仕事であり、立派な箱に入ったメンテナンスキットなどの付加価値で価格を上げていると思わざるを得ないのであります。

そこまで言うなら「乗らずに室内に飾っておけ」という声もあるでしょう。確かに車は石が飛んで来たりと傷が入らないで乗る事は不可能なものです。ただ、撥水効果や防汚性よりも美観に重点を置くユーザーさんにはディーラーのコーティングはあまりお勧め出来ないものだと思いました。

因みに2年前にコーンズでベントレーの新車時のコーティングが今回とほぼ同じお値段でありましたが、こちらは流石に高い仕上がりレベルであった事も付け加えておきます。
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Posted at 2018/04/15 11:15:16

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この記事へのコメント

2018年4月15日 12:02
黒は維持にひときわ気を遣う故、最高の贅沢だと思います
私もクラウンは特別塗装だったダークブルーが手に入らず心してソリッドの黒に乗りました
VIPもずいぶんお乗りいただきましたが、何故か磨きあげると、空から御下がりの空襲をかなりの確率で受けました
本当に苦労しました
今乗ってるスペースグレーという塗装は本当に楽ですが粗末に扱っている自分を戒めています(反省)
コメントへの返答
2018年4月15日 14:39
「漆黒を保つ」

これは手も掛かりますし、それなりにメンテ代も掛かるので、或る意味では最高に贅沢なのでしょうね。

鳥からはどう見えるか謎なのですが、虫からは水面に見えるようで色々な付着物が多いと聞きます。

やはりメタリックって汚れを隠す意味がある事を改めて認識しました。
2018年4月15日 12:16
ご無沙汰しております。

過ごしやすい季節になりましたねー、時に暑いぐらいの日もありますが。

新人たちのスーツの色、確かに黒色のものが多くみられますね、街中で。
しかし思うに、この黒のスーツを着こなすのは、結構難しいと思うことしばしばな私です。

この黒という色、確かデザイナーの故ココ・シャネルがこんな言葉を言っていたような気がします。 「黒、そのカラーは、本質を際立たせる色・・。」確か、このような言葉だったかと記憶しております。 これは、そうだなー、そうかもしれないなぁ、と思います。

ところで、クラウンなどのソリッドの黒、私も好きです。 でもマイカー(最近聞かない言葉?)で買うかとなると、たぶん他の色を選択する可能性大ですねー。

理由は、今でさえ我家のBRGのX300を綺麗な塗装で維持するのが結構大変なので、黒だとさらに気を使って、疲れてしまうかななどと思うのです。

コーンズの対応は、やはりと言いますか・・・、中々他のディーラー、販売店では出来ないことを提供してくれる企業だと思います。
コメントへの返答
2018年4月15日 14:52
お久しぶりでございます。

昨晩などは暖房を入れておりましたが、季節の変わり目は体調を崩しがちです。

シャネルの有名な言葉にもありますが、やはり黒はゴマカシが効かない色で、本当に良い生地と皺一つ無い縫製でないとチープに見えてしまうのでしょう。従って新人さんの黒スーツが奇妙に見えるのはそういう事もあるのかも知れません。

クラウンにもアスリートにはメタリックの黒があるのですが、並べてみるとソリッドのほうがそれらしく見えるような気がします。ただ法人車向けには違いありませんね。

ジャガーも350まではレーシンググリーンやエボニー、ディムラーにはウェストミンスターブルーなどのソリッドが生産されていましたが、MC後は全て廃止されてしまいました。これを本気で綺麗に乗るには覚悟が必要かと思いますが、美しさは格別です。

コーンズの対応は、車にかなりの金額を投資するユーザーの心理をよく理解していると思います。最近はフェラーリやマセラティ、アストンマーチンのディーラーには新興勢力が増えましたが、サービスの質はコーンズが一歩抜き出ている感があります。
2018年4月15日 22:29
こんばんは。

色々とディーラーさんも値段調整を可能で有る範囲内で行なう為に、コーティングを勧める場合も有る様ですね(^^;

ボクがお世話になっている、コーティング屋さんは、トヨタとホンダのディーラーさんに出向いてその会社が扱っているコーティング剤で作業するそうなのですが、「本業」とは異なり基本磨きは入れない(入れられない)という話を以前聞いた事が有ります(汗

ちょっと、気になる様な状況になったら、いつもお付き合いしているコーティング屋さんに出された方が良いかとも思いますね。

ボクも、一張羅のスーツで濃紺と黒持っていますが、本当に生地と仕立ての善し悪しが良く分かるのですよね(^^;

コーンズさんのコーティングでクラウンと同価格帯というのは、凄く良心的ですよね(^^
コメントへの返答
2018年4月15日 23:04
こんばんは。

少し穿った目で見ると、これはディーラーにとってかなりオイシイオプションなのだろうと思います。

便宜上は「磨いた」と言うと思いますが、その実は磨きを入れずにコーティング剤を塗布するだけだろうと見ています。つまりその程度の作業であれば腕の良し悪しはあまり関係ない訳で、ウォータースポット除去などは出来ない下請け業者なのかと思ってしまいます。

果たしてディーラーでどこまでの作業が可能か分かりませんが、金額に見合った作業はして頂く方向でおります。

コーンズも同じくらいの価格ですが、入っている外注さんの腕はレベルが違うようです。
2018年4月15日 22:30
これはディーラーによってかなり差が出るんじゃないでしょうか。
クラウンクラスのクルマが、ガラスにウロコが付いてたんでは、コーティング以前の問題ですから。
大熊猫さんは相手に不快感を与えずに上手く交渉されるので、きっと満足のいく仕上がりになって戻ってくるんでしょうね。
コメントへの返答
2018年4月15日 23:09
新車にコーティング剤を塗るだけのユルい作業であれば、さほど腕の立つ業者が入っているとは思えないので難しいところです。

この部分、レクサスは非常に気を付けているのが分かるのですが、通常のトヨタディーラーは甘さが気になります。

ディーラー出入りの業者が果たしてどこまでの腕かは未知数ですが、少なくとも価格に見合うだけの仕事はお願いしたいものです。
2018年4月21日 21:18
こんばんは。

黒、維持するのは大変ですよね。
でも、あの綺麗な黒光りを眺めると、その魅力に取りつかれてしまいます・・・。

現在のセンちゃん、普段ボディーカバーをしているとは言っても、その擦れで傷が目立ってきております。
カバーをしなければしないで汚れが酷く、これは諦めの境地です。
コメントへの返答
2018年4月22日 7:52
おはようございます。

黒は本当に維持が大変ですが、最高の状態を保つとアスリート系のメタリックブラックよりもロイヤルのソリッドブラックのほうが光るんですよね。

ボディーカバー、出来れば使用を避けたいところですね。「ラッパーズ」のようにゴアテックス製ならば多少は違うのでしょうが…

プロフィール

「顔がない。

千と千尋の神隠しにカオナシという仮面のキャラが登場しますが、ここ数日来トヨタとレクサスで発表された新型車の顔がカオナシにしか見えない。細くて吊り上った目が存在するだけの喜怒哀楽を感じないデザインはどれも同じに見えます。整っているが個性が無いのは今の若者の顔も然りか…」
何シテル?   04/25 05:13
東京は日本橋を中心に活動しております。 趣味としての車は輸入車贔屓で、中でも英国車を好みます。また実用品としての車はトヨタ&レクサスを愛用し、好き嫌いを抜...
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