先週のとある日、会社近くで知人とランチの時間に車談義となりました。
その時に「最近のジャガーってどうなんだろう?」という話になりました。
私もサルーン系は代車などで馴染みがありますが、知人にとってのジャガーはスポーツカーとしてのジャガーであり、論より証拠でそのままMyディーラーに行ってみようという流れになりました。

折角ジャガーを見に行くなら、旧いジャガーに乗って新しいジャガーを見に行きます。

丁度Fタイプがマイナーチェンジされた発表会を前に、前期モデルではありますがコンバーチブルの試乗車がありました。私的にはこのFタイプは結構辛口なスポーツカーという印象を持っておりますが、外観的には縦長だったヘッドライトが横長になってフロントグリルが大きく変わり「何となくア○ディに似てる」顔つきになりました。今のジャガーのデザイン、全体的なプロポーションや面の構成などは美しいとは思うのですが、細部のディテールのデザインに迷いというか詰めの甘さが見える部分は実に惜しいような気がします。
一番ベーシックな2リットルの4気筒ターボモデルではありますが、この車が持つ良い意味での野蛮さは健在で、そこにオープンという要素と東京ベイエリアの景色が加わると、聊か大仰ではありますが「生きてて良かった」という生への喜びを謳歌させてくれる一台でありました。
オープンモデル、同乗者が女性である場合は大抵不評であるように思います。それは風の巻き込みや紫外線などの問題もあるのでしょうが、女性は意外なほどにリアリストであるのでオープンという非日常を受け入れる人が少ないのが現実なのでしょう。だから「オープンを買えばモテる」なんて事は幻想なので、そういう理由で買う事はお勧め出来ません。
が、男が一人になる時間にこれほど充実した時間を与えてくれる車はオープンを抜きに考えられないように思います。その場合の車種は何でも良いので、屋根の有無が重要になります。
最近少し気になっていたレクサスLCのコンバーチブルが発売されました。

ハイブリッドではなくガソリンV8モデルがベースなのは良しとしましょう。
メタルトップではなくソフトトップを採用したのも良しとします。
が、詳細を見てガッカリしたのは、内装とソフトトップのカラーの少なさで、トップは黒とベージュの2色しかなく、しかもベージュのトップは内装もベージュにしないと装着不可となっていました。この手の車ならば最低でも内装色が8色、トップの色が5色くらいは選択肢が欲しいところで、そういうところはまだまだレクサスはこうした車種を新車でオーダーする客層の嗜好を理解していないように思うのです。
知人はFタイプコンバーチブルを大いに気に入った様子で、ボディは黄色が良いとか申しておりました。そこで資料を見ると、何と黄色はスペシャルオーダー扱いで60万円超えのオプションカラーでありました。
こういう車の場合、こうした自由さが非常に重要だと思うのですが日本ではあまり受け入れられないのでしょう。スーツでも車でもビスポークというのは一歩間違えると台無しになってしまう怖さがあるのも事実ですが、いざ制約から解放されると日本人は迷って決められない人も多いのかも知れません。
もし私がFタイプコンバーチブルを注文するなら、外装はスペシャルカラーのシャンパンゴールドにベージュのトップ、内装はオイスターと呼ばれるホワイト系のシートが好みであります。
最新のジャガーの走りを味わった帰途、自分のジャガーに乗ってもサルーンとスポーツカーの違いは当然ですが、そのハンドリングや挙動には同じDNAを感じて何の違和感もありませんでした。ジャガーを見に行く時はジャガーに乗って行きたいという最大の理由はここにあります。
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2020/07/05 16:55:05