2022年10月09日
Z世代という言葉の違和感
今朝のテレビの中で「Z世代は何でも『それ!』で済ませます。」という内容が放送されておりました。
「それ!」とは、何かを投げかけた時に肯定の返答に「それな。」と答える事と解釈しておりますが、気に入らないのは放送した側がその事に対する意見が何もない部分にあります。
例えば私が「それ!」と返答されたら最低でも30分は説教する自信まである程に嫌悪を感じる返答なのですが、更に気に入らないのは常識ある大人世代から見てその事の是か非かを避けた姿勢にあります。それは中途半端に大人になった世代が若者に嫌われるのを避ける為に無理に迎合するからでしょう。
こういう事を言えば最近は何でも「老害」の一言で済ませようとする流れがありますが、私は老害と言われようと自分がこれまで生きてきた中での良識の基準に照らし合わせて納得が行かなければ絶対に迎合しない事を心から決めております。それは子供の頃から教師の指導に納得行かなければ絶対に従わない性格の持ち主の宿命です。
そもそもZ世代の定義として、子供の頃からインターネット環境が身近にあった世代と言い換える事が出来ると思いますが、ここは旧来のマスコミが与える偏向した情報よりもインターネットから得る情報のほうが客観性が高く、よりリアルな意見を認識出来るという事はメリットであると考えます。
しかし「それ!」にも代表されるように徹底的に無駄を無くして必要最低限のもので全てを済まそうとする部分に対して私は異議を感じます。人によってはここをメリットと取る方も居られるとは思いますが。
何故ならば私は無駄が大好きで、日本の文化も多くの無駄を内包しながら現代に至った側面を無視出来ないと思います。身近なところでは仕事のメールに「お世話になっております」の一文を付ける人は仕事が出来ないという意見を最近見掛けたのですが、この言葉を廃していきなり仕事の用件のみのメールを送りつける人からは仕事が出来ても人間性が出来ていないと感じます。そして少なくとも私は人間性が出来ていない人間とは仕事したくありません。
ウチのスタッフ、上は70代から下は20代前半まで揃っています。それは極力意見が偏らない為に他なりません。以前にとあるIT企業からの提案を私の一存のみで一蹴した事がありますが、その会社は社長も社員も20歳代という会社で、メールの遣り取りはともかく実際の面談では会話にすらならなかった事に閉口した結果でした。
あらゆる年代の意見を揃えた上で納得出来る方向を生み出す事が何より大切であり、今の政治の世界を見る限りではあまりにも高齢化が進んで組織の動脈硬化が始まっているところは分かり易い一例かも知れません。
その反面では以前にカズレーザーさんが、「Z世代という言葉そのものが上の昭和世代が付けたレッテルであり、賢い人はZ世代なんて言葉は使わないほうがいいです」と仰っていたのがとても印象的で納得させられました。
令和も4年を迎えて、更に従来のテレビやマスコミの終焉を強く感じます。
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Posted at
2022/10/09 13:11:05
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