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イイね!
2024年01月08日

旧型クラウンエステートの再評価


ここに来て、クラウンエステートが値上がりしていると聞きます。

もうすぐ発売される新型のクラウンエステートとはサイズ感以外の部分では何の脈絡も無い車と解釈していますが、その値上がりの理由は米国の25年ルールが大きく関係があるようです。

そもそも大昔はクラウンやセドリック、コロナやブルーバード、はたまたカローラやサニーに至るまで、セダン派生の商用バンが存在しました。それらは私の育った中小の事業所が林立した東京の墨田区界隈では多く目にする風景のような車たちでありました。

印刷屋さんを営む友達の家に遊びに行って夕方になると、そこのお父さんが「家まで送ってあげるよ!」とカローラのバンに乗せてくれたもので、子供ながらにそのセダンには無い広い荷室を見て「車中泊出来るかも」と想像を掻き立てる夢の空間に見えたものです。それは家にセンチュリーがあっても「隣の芝生は青く見える」かも知れませんが、少なくとも子供にはセンチュリー以上に遊びの可能性を見出していたのでしょう。

その頃からクラウンにも5ナンバーのワゴンがありましたが、それが強烈に印象に残っているのは近所の葬儀社で少しグレードの高いモデルの茶系ツートンで、リアウィンドゥにカーテンが付けられた寝台車でした。(当時は窓のスモークフィルムなどはまだ存在しません)これは葬儀では使用されず、亡くなった病院から自宅までの搬送などに用いられた車ですが、亡くなった人を乗せる車として格の高い存在であり、クラウンのワゴン=霊柩車というイメージは今でも強く持っています。

そしてクラウンも商用バンが無くなったのはこのエステートからで、足回りもやっと現代の水準に追いついた記念すべきモデルな訳です。

その後はバンから生まれたステーションワゴンも多くの車種に登場しましたが、ここが欧州とは異なる部分で、日本人に今一つステーションワゴン文化が根付かなかった理由は商用車派生のイメージが強かったのは否めなかったように思います。

その後に登場するトヨタのハリアーやBMWのX5などは元祖SUVと言えるパイオニアだと思いますが、その末裔であるレクサスRXに乗ってみると「これは使い勝手はセダン派生のステーションワゴンのほうが良い」と私は感じております。

で、このクラウンエステートですが、現在25年目に突入して36000kmを走りました。その間の故障は前席のシートベルトプリテンショナーの交換のみで、このモデルまではクラウンにはクラウン専用の部品しか使わないという矜持の元で作られたお蔭で「壊れないクラウン」の代表格であるようです。今は近所の買い物の足として使う事が多いですが、(足としては聊か高級ですが…)その程良いサイズ感は現代の車には望めないもので、トヨタでは最後となったストレート6のキメ細かな吹け上がりも大変に満足しております。

そんな理由でウチの3台目のRXの後釜にはセダン派生のステーションワゴンを考えていた訳ですが、欧州車にはそうした車が結構多く存在するにも関わらず国産ではマツダ6とカローラくらいになってしまったのは残念でなりません。

そんな訳で文字通り生活の道具としてこのエステートは走る事が出来るうちは持ち続けるかと考えていますが、次のタイヤ交換の折に新品で17インチのBBSホイールのRGRのゴールドに交換しても良いかなと思うのです。

こういうのアメリカ人は好きだろうなと思いますが、私も決して嫌いではありません(笑)


子供の頃、とにかくウチの両親にはアウトドアなどという発想は微塵も無かった訳ですが、その子供の私自身もまた物心つく頃にはアウトドアという発想は頭の片隅にも存在しない大人になりました。

畢竟、親子とは嫌でも似てしまうのでしょう。





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Posted at 2024/01/08 20:25:39

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この記事へのコメント

2024年1月8日 22:04
こんばんは。

エステートがある生活というのは、お金ではない余裕を感じさせます。それのバリエーションが少ない国というのは、やはり精神的な余裕がないんでしょうね。

ゴールドメッシュもステキですが、70年代のアメリカンエステートっぽくメッキのホイールキャップも乙かと存じます笑
コメントへの返答
2024年1月8日 22:12
こんばんは。

昔のシボレーカプリスってありましたけど、あの手のアメリカ車のワゴンって豊かな暮らしを感じるアイテムでした。それは今のSUV以上に優雅に見えました。

本当は純正のアルミが良いのですが、このモデルの純正品は耐久性がイマイチでして…

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