ようやく長い長い秋雨の時期も終わり、素晴らしい青天の一日でありました。
しかし近年は春や秋の本当に過ごし易い季節が短いので、この青天も束の間でコートが必要な寒い冬がやってくるのでしょう。
休日の朝ではありますが早く目が覚めてしまった為に給油を兼ねて近場をドライブしてみました。道が空いている休日の朝には面白い車が走っていたりするものです。

R32スカイラインGT-Rです。
このGT-R、ナンバーが平成初期の「品川34」でホイールも純正品のガンメタで16インチのままでほぼフルノーマルに近い状態を保っています。が、よく見るとリアのGT-RのエンブレムがR32のそれではなくハコスカのエンブレムになっています。
R32が登場したのは平成元年で、当時私は高校生でした。R32が発売された日の夕方は学校が終わって銀座をフラフラしていたら偶然にも交差点の角にある日産ギャラリーでこの車のアンベールを見る事が出来ました。
この当時、私は日産が大好きでした。とにかく新しく発売される車がカッコよくて、まだ免許が取れる年齢にもなってませんが「免許取ったらこれに乗りたい」車が沢山ありました。後にこのR32のGTS-tのタイプMの4ドアでワインレッドの購入を本気で考えた事もあった程ですが(結局セドリックにしましたが…)、この普通のスカイラインの発表から少し遅れてGT-Rが出るという告知を見て「すげぇ…」という日産の本気には驚きがありました。
シーマ、セド/グロ、スカイライン、ローレル、シルビア、180SX…どれもキャラが立っていた事もありますが、これだけラインナップが多くても全ての車種が販売好調だったのは当時の日本がいかに好景気だったか懐かしく思います。
R32のGT-R、この車は間違いなく名車であります。それは30数年を経た現在でもまるで生き物の鼓動のようなアイドリングを残して走り去る姿を見ていると昨今の車が失った大切な何かが何となく分かるような気がしました。
R32にハコスカのエンブレム。カッコいいとはこういう事なのでしょう。
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2024/11/03 18:35:19