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2012年10月05日 イイね!

嗚呼セドリック

モンキーコアラさんの記事で火が付いて、昔乗っていたセドリックの事を思い出してしまいました。

私にとっての初めての新車がこのセドリックでありました。このY32と呼ばれるモデルが登場したのは平成3年でバブル崩壊後になりましたが、この車を企画している頃はバブルの全盛期であった為に、今では考えられないほどオーバークオリティな車でした。

とにかく内装の質感の高さは現在の同クラス以上のものがありました。例えばB、Cピラーの上端にライトを仕込んで天井を照らす間接照明やボンネットマスコットにEL照明が点灯するなど、無駄の塊と言ってしまえばそれまでですが、特別なモノ感は流石でありました。

このモデルではブロアム系が角ライトで、グランツーリスモ系が丸目4灯で、街で見かけるのは圧倒的にグランツーリスモ系の方が多かった記憶があります。よく当時はBMWを意識した丸目4灯と言われていましたが、私はこの棲み分けを観る限りだとSZ系のロールスロイスとベントレーターボRを意識したのではと思っています。事実このグランツーリスモはミニターボRという雰囲気がピッタリです。

この車、当時大手町ビルの1Fにあった太洋日産という日通商事系のディーラーで購入したのですが、このディーラーは日通商事からの出向の営業さんが多く、他のディーラーに比べると少し風変わりなお店でありました。年配の営業さんから開口一番「どれだけ値引きしたら気が済む?」と気さくに言われ、『これ以上は血も出ないくらい引いてくれたら即決する』と言ったら絶句されましたが、43万円引きという事で契約したのでした。

時は前後しますが、私の兄もこのセドリックでありました。

兄はV30ツインカムターボのブロアムVIPのエアサスモデルで、ガンメタでした。

私が買った頃はもう兄の車があったので、納車までの間は数え切れない程に東銀座の日産本社ギャラリーに展示されている車を見ては悦に入る毎日でありました。納車されてからは休みの日になると2台で連れ立って洗車に出掛けたりと、今思えば仲の良い兄弟だったんだと切なくも懐かしい思い出です。

私が買ったのはごく普通のV6で3000シングルカムの160psのモデルでしたが、このエンジンは速くは無かったもののとにかく丈夫なエンジンでした。静粛性もこのクラスとしては決して優れたものではありませんでしたが、このエンジン特有の少し乾いた音はセドリックサウンドという感じで、それが何となく男の車を感じたものでした。

当時から私は目だって弄るのを嫌って、ホーンをシーマ純正の渦巻きタイプに交換したり、当時は当たり前だったバランスウェイトの外張りによって出来る傷を嫌って、新品ホイールを4本買ってウェイトを裏から張ったものです。他にもウッドとレザーのコンビステアリングを外注したり、当時出始めた電球ではない蛍光管式の字光式ナンバーを付けたりと色々手を加えておりました。

結局このセドリックには13年で76000㌔乗りましたが、今でも街の中でこのモデルを見かけるとカッコいいなと目で追う自分が居ます。もともとクラウンは当初アメリカ車的価値観を追い求めていたのに対し、日産はオースチンの代替としてセドリックを企画し、その規範を英国に求めた部分があります。ネーミングもバーネットの「小公子」の主人公である部分に英国趣味を感じます。

もともとトヨタ党だった我が家で、私がセドリック推しになったのは西部警察の影響が大でありました。当時子供だった私はZやスカイラインのカッコいい特殊車よりも、横転爆破されてしまうセドリックに魅力を感じたのでした。テレビ朝日系ではCMにも出演されていた二谷英明さんの特捜最前線でも覆面パトカーはセドリックで、それこそ小学生の頃から「自分が車を買う時はセドリックにしよう」と決めていたものです。

今、ジャガーに乗るようになってJDOCで「昔乗っていた車」の話になると、意外にもセドリックやシーマに乗っていた方が多い事には驚きました。皆さん判官贔屓という訳ではないのでしょうが、敢えてドイツ車に行かなかったところは同じ何かを感じた方なのかも知れません。

とにかくセドリックに関しては思い入れが強いのですが、この話はまた別の機会に…
Posted at 2012/10/05 23:47:15 | コメント(9) | トラックバック(0) | クルマ

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「昨日の小田和正さんの有明アリーナ公演に行って参りました。以前に比べれば公演時間は短くなってはいますが、その歌声は来月78歳のお誕生日を迎えるのが信じられない程に素晴らしいものがありました。」
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