今日、日産ディーラーの前で信号待ちをしていると、何やら「ノートメダリスト新発売」という文字が目に入りました。どうやら新型ノートの上級バージョンに「メダリスト」のネーミングが登場したようです。
私的にこのメダリストと言えば真っ先に思い浮かぶのは金でも銀でもなければ大学生の時に初めてマイカーとして乗っていたローレルを思い出すのであります。

このローレルは、当時兄の勤務先で営業車として使っていた車の払い下げで、初回の車検前にも関わらずに走行が12万㌔オーバーという個体で、バンパーの四隅を見事に擦った痕跡や煙草の煙で真っ黒になった天井が痛々しい車でありました。
そんな痛々しい車でも、初めて自分の車を持った事が嬉しくて嬉しくて、3日かけて出来る範囲で綺麗に仕上げて悦に入っていた懐かしい車です。エンジンは直6のRB20Eというごく普通の2000ccでしたが、まるで4気筒のように軽々と吹け上がる素性の良いエンジンで、多少もたつく感じがあっても良く走る車でした。このローレルが登場した頃の国産車は、もう既に空力ボディが大半を占めていました。が、このローレルだけはエッジの効いた日産車らしいスタイルで登場し、坂東玉三郎さんのCMもとても印象的でした。
本当にこの車に乗ってどこへでも出掛けました。一度東京医科歯科大の駐車場でラジエターホースが破裂して「ボン!」という大音響と共に走らなくなった事もあります。その時はテロが起きたと勘違いしたギャラリーが集まって大変な思いをしたり、ある時は京葉道路の4車線道路の一番右でウンともスンとも言わなくなって、手で押して交差点を脱出した事もありました。結局このローレルとはそう長い付き合いにはなりませんでしたが、今思えば最初の車が手の掛かる車で正解だったように思います。
そういえば嘗てのセドリックに存在したブロアムという名前も、ブルーバードシルフィの官公庁向けモデルに復活しているようですが、日産はもともとディムラーに存在したソブリンや、キャデラックに存在したブロアムといったネーミングが多かったように思います。
こうしたグレード名って、私は結構好きです。
Posted at 2012/10/18 21:03:57 | |
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