先日来の風邪タイムも、お陰様で終息に向かいつつあるようです。
が、大事を取って早く帰宅すると、奥さんから「新しいLS見た?」と聞かれました。
私『見たよ。まだ現物を見てないから何ともだけど、真横はあんまり好きじゃないな~』
妻「え~結構イイと思ったけど」
私「どの辺りが?」
妻「リアがぼてっとしてなくて」

確かにリアの厚みは無くなってるとは思うのですが…
自分でもよく分からなくて考えてみたら、私的なデザインの好き嫌いはCピラーに鍵がありました。
つまりセダンのCピラーとは後席乗員の顔を隠すものという解釈がありまして、それが6ライトのデザインになると顔が隠れないと思うのです。

それと似たような例がクアトロポルテで、これもキャビンが小さく4ライトだった先代のほうが個人的には良かったように思うのです。
話は変わりまして、今度私の家でもSUVを入れるという話が結構出回っているようで、現在マセラティの販社勤務の知人からレバンテの資料が届いておりました。

そういえばマセラティでもSUVを発売して、もう日本での販売も始まっていたようです。

ノーマルが1080万円、Sが200万円増し、ディーゼルが1000万円切りとそこそこ高価で、この段階でウチの候補からは外れます(笑)

ただ折角なので詳細を見ると、サイズが全長5003mm、全幅1968mm、全高1679mmとかなりデカい車という感じを受けました。
お礼を兼ねて電話すると、どうやらポルシェ・カイエンあたりを強烈にライバル視しているようです。おまけに何でもオプション扱いなところまでポルシェを意識しているようで、欲しいオプションを計算すると200万円前後は普通というところです。そうするとノーマルモデルでも乗り出し価格で1300万円前後となかなかのお値段のようです。

その他の内容はギブリと準ずるものと思われますが、自身の好みを別にして単純にSUVとして冷静に見ると、そのライバル視するカイエンのほうが完成度はかなり上だと思われます。その理由はこういう車にとって趣味性も大切ですが、パッケージングを重視しなくてはならない比率がどうしても高くなるような気がします。これは分かり易いところで言えばスカイライン・クロスオーバーのようにシューティングブレーク的なニッチを狙ったのならアリだと思いますが、既存のSUVの概念で見ると中途半端な印象を拭えません。

内装もほぼギブリと同様のラインで纏められて、お洒落な印象です。ただ先代のクアトロポルテにあった妖艶なまでの雰囲気は微塵も感じません。
よく私もマセラティを勧められましたが、先代クアトロポルテは結構気になる車でありました。しかし今のクアトロポルテが出た時に一日乗った事がありましたが、何故か全体的にラテンの匂いよりもゲルマンの雰囲気が強く、ブリティッシュ信仰の自分が改宗する事はありませんでした。
もともと革の質感以外はプラスチック感が強い内装でしたが、先代はそれを妖艶な雰囲気で隠せるだけの強いキャラクターがあったものです。今のクアトロポルテやギブリは質感こそ上がったものの、どことなく無国籍な雰囲気は残念に思うのでした。
結局量販路線に舵を取る事の見本のように感じましたが、少し前にコーンズがマセラティの販売から撤退した時、その理由を聞いてもあまりハッキリとは口にしませんでした。が、今は何となくその理由が分かったような気がします。
そんな訳で折角情報を頂いたにも関わらず、レクサスRXの2倍の金額を出すには至りませんでしたが(そもそもそんなお金はありませんが)、これを見ていると、どこのメーカーも普通になったんだと思いました。それは良い意味でも悪い意味でもありますが、やはり個人的には「フツーじゃない何か」に期待する訳で、その何かを求めた選択肢が次々と消えて行くのは寂しいものです。

そんな中でも、これは間違いなく「本物」です…
仮にSUVを出しても、安易な量販路線は取らないで欲しいと切に願います。
Posted at 2017/01/11 11:46:04 | |
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