10代~30代まで、短期間も含めると結構色々な街に住んだものだと思います。
押上、清澄白河、中野、豊洲、麻布十番、葛西、佃、駒沢、広尾、人形町…
お蔭で東京の地理に関してはものすごく詳しくなったと思いますが、その地域の個性みたいなものはやはりそれぞれに異なり面白いものです。
毎年「東京住みたい街ランキング」みたいなもので一位になった恵比寿ですが、元々下町志向の強い私的に住みたいとは思いませんが、美味しいお店やお洒落なお店が多く、私も週に何度かは足を運ぶ場所です。
そんな恵比寿に西新宿からスバル本社が引っ越して来たのは割と最近のお話ですが、会社にとって何処を本拠地にするかは結構大切な事で、恵比寿のように様々な感度の高い街をオフィスにした事は英断だったと思うのです。
話は変わりますが、昨日私のいとこが車を買いました。モノは登場して間もないスバル・インプレッサG4の1.6AWDでありました。彼は結構長くフーガに乗っておりましたが、夏ごろの車検を期に買い替えを決めたようです。
彼は私の言動を良く見ていて、昨日注文書に捺印したのは大安の日だったからだそうです。そうした一見どうでもいい習慣も、続けると誰かに伝わるものだと思うと悪い気はしません。

元々この新型インプレッサ、相当良い内容という話はここでも聞いており興味がありました。なので昨日の空いた時間にいとこに同行してディーラーにお邪魔しました。同行しただけなのに営業さんから「宜しければ是非乗ってみて下さい」と勧められ、20年ぶりくらいにスバル車のステアリングを握って驚く事となりました。
車のサイズは全長4625mm、全幅1775mm、全高1455mmと車の前に立って見ると、以前のインプレッサに比べてかなり大きくなったのが一目瞭然です。正直なところ、運転席のドアを開けた段階でこの車の素性の良さは伝わって来ました。
シートもガチガチに硬い印象はありませんでしたが、今の車としてホールド性は十二分で、インパネの操作性も何が何処にあるか迷う事はありません。特筆は電子式パーキングブレーキで、遂にこのクラスにも採用された事でしょうか。これはかなり高ポイントであります。
1.6の四気筒ボクサーは今様のターボではなく、115psを無段変速のCVTで制御するパワーユニットを採用しています。ターボが過半数の中で数値だけ見ると控え目な印象がありますが、その印象を一歩公道に出ただけで忘れ去る程にリニアな加速感を持っていたのでした。
昔のボクサーはアクセルが重い記憶を乗っておりましたが、これは重すぎず軽すぎず、踏力に対してのパワーの出方が上級車種と遜色ないほどに素直です。それに合わされる足回りも前ストラットで後ダブルウィッシュボーンというコストの掛けようで、とにかくタウンライドのゴー&ストップや交差点を曲がるというごく普通の動きの中でも一切無駄を感じません。つまり次の動作に移るまでのレスポンスが速く、欧州車レベルの「速い足回り」を持っている事に驚かされました。
多少の凹凸路面を走るとボディの強さが丸わかりなのですが、これまたスポーツカーと同等レベルの剛性を持っていると思われます。加えてこの内容で車両重量1300kg台で抑えているのは見事です。
これだけの内容を持ってベースとなるお値段は約200万円だそうですが、恐らくこれの倍の価格の欧州車でもここまでの走りではない事を考えると、かなりのバーゲンプライスと思われます。
最近の車は乗った後に「良い。おわり。」という感想しか感じなかったのですが、この新型インプレッサは「良い。おわり。」では済まない久々のヒットでありました。ある意味これは国産車で言えばプリウスとは正反対の車で、良い意味で古典的な発想と技術を煮詰めに煮詰めた結果のように感じました。
「普通の人が普通に乗った時にこそ良さが分かるように作りました」とは営業さんのお言葉ですが、贅沢し過ぎて普通の人とは言えないかも知れない私が乗って30m走っただけで「恐れ入りました」となった車を世に出した富士重工には拍手でありました。ただ欲を言えば、輸出仕様には黒以外のインテリアカラーがあるのに国内仕様は黒のみは残念です。
考えてみると「スバル」というこれほどロマンティックなネーミングを持つメーカーは他に無いように思います。このプレアデスのエンブレムが今のつまらなくなった世界中の車が目指す星になってくれたら…と思うのは些か大袈裟かも知れませんが、きっと今後このブランドは更に伸びる予感を感じました。
流石に今売れているようで、手元に届くまでは結構時間が掛かるようです。
Posted at 2017/01/16 10:30:29 | |
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