先日ここでオープンの話を書いた時に、理想のオープンはロールスロイスのドーンを挙げました。
で、それから少し経って…

「ドーン」のご案内がドーンとやって来ました。
で、ド平日の時間の無い中にも関わらず、走行僅か数百キロのドーンに乗って来ました。

このカタログモデルは外装ブルーで内装オレンジという今までのロールスでは考えられないような組み合わせですが、試乗車もこれと同様の仕様でありました。

う~ん…やはりチャイナっぽさを意識した写真がありますな…

この「ブラックバッヂ」というシリーズのカタログを見ると…

真っ黒です…

あの「スピリット・オブ・エクスタシー」のエレノア嬢も何か悪そうに見えます…

モデルの男性も心なしかチョイ悪?
さて、車そのものの詳細なお話は以前にゴーストで書きましたので割愛させて頂きますが、相変わらずこの洗練は他のどの車が逆立ちしても手の届かない高みにあります。ベントレーのような刺激はありませんが、この清流のような走りと滑らかな乗り心地は天上界のものです。レイス&ドーンの全長は5300mmを切っており、Sクラスのロングとほぼ同じサイズは意外な程に乗り易いものです。
この車、オプションだけで500~1000万円は普通だそうですが、一般的な内容で乗り出し4500万円弱という事です。つまりベントレーより1500万円以上お高い訳で、しかもドアが2枚のオープンという所でこれほど敷居の高い車はこの世の中に存在しないものと思われます。それはディーラーも承知のようで、カーディーラーとして毎週日曜定休という営業体制に表れています。同じコーンズでもベントレーやフェラーリのお店ほどフレンドリーさは感じません。
で、この車を日本で乗るにはどういうシチュエーションが相応しいかを考えると、更に難しい車のように思いました。そもそも乗り手を選ぶという点でも狭き門であり、私ごときが乗っている姿を傍から見たら「借りてきた猫」でありましょう。
で、「借りてきた猫」の負け惜しみではありませんが、例えば5カラットのダイヤのリングが似合う人って誰だろうと考えるのです。今ならトランプ夫人くらいかも知れませんが、そのくらい乗りこなすのに難易度の高い車で何を着て何処に行くかを考えると、大島紬の和服を着てホテルのバレーパーキングに預けるってのが精一杯です。
つまりこれは平民が絶対に手を出すべきではない禁断の果実であります。ベントレーまでは平民であっても何とかなりますが、これはこの世の中で全ての事を経験して何もすることが無くなってしまった人が乗るべき車です。なので「頑張ってコレに乗ろう」という成り上がり的なノリで乗れる車ではなく、そんな事を考えているうちは近づいて来ないのが精霊スピリット・オブ・エクスタシーなのでありましょう。

この紙袋、

エンブレムも素敵です。
う~ん…参りました。
Posted at 2017/01/26 20:49:27 | |
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