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大熊猫@のブログ一覧

2017年11月05日 イイね!

「良いもの」の先にあるもの

この三連休は本当に好天に恵まれました。

今年は春から駆け足だった事もあり、気が付くと皇居二重橋の銀杏がこんなに黄色くなる季節を迎えていたのですね。

さて、昨日のアウディQ5ですが、本当に「良い自動車の見本」と表現しても差し支えない程に良い車でありました。それは価格、キャラクター、品質のバランスも含めて購入した人の「良いものが欲しい」という期待を裏切らない内容にはメーカーの良心みたいなものすら感じました。

で、今日のお話はそこから先のお話になります。私的にQ5のユーザー層は少し高くても良いものが欲しいファミリー層というイメージを持っています。そしてそういう方々が何年か経って「良いものは分かった。さて次は?」となった時に子供が手を離れて、自由になるお金が増えた時の選択肢としてのご提案であります。

レンジローバー・ヴェラールのお話になります。先日ジャガーのバッテリーを交換した際にナビなどのデーターがリセットされていたのを直して頂く間、試乗車を拝借出来たのでゆっくり乗ってみました。

全長4803、全幅2032、全高1665、ホイールベース2874とこれまた幅以外は常識的なサイズであります。幅に関してはミラー格納時で2メートルオーバーは非常識なサイズだと思いますが…

車重に関してはこの手の車としてはやや軽めで2トンを切る1884㌔でした。これはジャガー&ランドローバーお得意のアルミボディのお蔭なのでしょう。

実寸以上に大きく見えます。

こうして見ると、結構低く見えます。

RENGE ROVERのロゴがガーニッシュ内に移動しました。

このリアフェンダーの絞りこそが英国車です。実に美しい。


21インチのタイヤ&ホイールです。昔から英国車は少しオーバーサイズのタイヤを履かせるのが伝統と言えますが、それにしてもタイヤ代が高そうです…。因みにこのモデルはエアサスペンションが装着されています。

そもそもこの車のベースとなったジャガーF-PACEと同じV6の3リッターSCです。個人的にはこのエンジンを搭載したF-PACEに関しては「SUVとしてはちょっとやり過ぎなんじゃない?」という印象で、また尖った走りのSUVなのかなとあまり期待しないで乗り込みました。

が、文字通りF-TYPEをリスペクトしたF-PACEとは全く異なるトルク配分で、ずいぶんとゆったりとしたシフトスケジュールを持つ車でありました。これは最初からやや低速重視に振ったお蔭で、ヴォーグを連想するしなやかなエアサスの乗り心地との相性がぴったりで、あくまでもレンジローバーの世界観を忠実に守った走りの車でありました。最初乗る前は「乗用車ベースの丘サーファーでしょ」とバカにしましたが、フロア剛性もキチンと確保されているようで21インチを履かせてもバタバタしないのは脱帽であります。



オーセンティックな英国調とは違いますが、ホワイト&ブラックでパキっとしたインテリアです。

荷室もややハッチの傾斜が気になりますが、充分ではないでしょうか。


ボタンが消えてタッチパネルだけになったインパネですが、こうして走行中に画面がONになると、あまりスッキリした印象も無く「ボタン式とあまり変わらないじゃん」と思ってしまいます。最大のデメリットは走行中のブラインドタッチが難しく、もしこれを浸透させるには音声コマンドの充実が必要不可欠ではないでしょうか。

しかもスマホと同じで、画面が指紋でベタベタになってしまうので拭き取りクロスが必須になります。昔のタッチパネルは画面が艶消しなのでさほど気になりませんでしたが、このデザイナーさんは使用後の状態を想定していたのか気になるところです。


メーターもフル液晶ビジョンですが、停車時にOFFの状態で真っ黒な画面の時にはスッキリ見えますが、走行時には普通のメーターと視覚的にも全然変わらないと思います。これなら良く出来たアナログ式のほうが余程カッコいいのでは…

この個体は試乗車なので「全部乗せ」で乗り出し1200万円弱というプライスだそうです。そう考えると昨日のアウディQ5の「全部乗せ」でも乗り出し850万円を切るプライスは実にお買い得と思えます。が、実用性の範疇を超えた趣味性の部分に重点を置くと、このゆったりとして少しアンニュイな独特のレンジローバーワールドはスピードレンジの低い日本で乗るには最高のドライビングプレジャーだと思いました。

で、ここで難しいのはヴェラールの最大のライバルとも言えるレンジローバースポーツと価格が均衡していて、RRSのV6ディーゼルモデルと比較すると同じ価格でありました。

恐らくRRSのほうがスポーツを標榜する分、もう少しカドのある乗り心地なのかなと思います。しかしヴォーグと共通のシャーシを持ち、伝統の濃口レンジローバーが同じ価格で手に入るとなれば実に悩ましい選択ではないでしょうか。






Posted at 2017/11/05 15:00:32 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記

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「当面は法人リース販売のみで販売されているはずのセンチュリーSUVの中古車が8千万円!で出ています。この車を一度観察しましたが、塗装や外板の仕上げは御見事ですが内装や走りの質感はロールスロイスカリナンの敵ではありませんでした。この個体の出自からして胡散臭くて倒錯した値段です。」
何シテル?   11/24 20:05
東京は日本橋を中心に活動しております。 趣味としての車は輸入車贔屓で、中でも英国車を好みます。また実用品としての車はトヨタ&レクサスを愛用し、好き嫌いを抜...
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