今年ももうすぐ連休の時期がやって参ります。
連休は基本カレンダー通りなので、あまり遠方に出掛ける習慣もなく近場で過ごす事にしています。
そんな連休前に半年目の点検の時期を迎えたジャガーですが、相変わらず絶好調で不具合は見当たりません。なので今回は秋に迎える車検を迎えるので、その予備点検という意味合いでディーラーさんにお預けしています。
そして今回はレンジローバーイヴォーグのプレステージをその代役にお借りしましたが、この車はいずれ個人で増車したい一台ですので試乗の意味で2日ほど走ってみました。
今回の行先は箱根であります。

早朝のサービスエリアの空気って、何か好きです。
AM5:00に出発、途中の海老名SAで朝食を摂って渋滞に巻き込まれる事無く箱根神社に到着です。

「九頭龍神社」と言われるこの神社、なるほど9つの龍の頭から水が出ています。

そのままロープウェイで大涌谷にやって参りました。

一つで7年寿命が延びると言われる黒たまご、初めて食しました。

この黒たまごはバラ売りはしておらず、5個で500円のセット販売のみになります。余談ですが、以前義母が残った黒たまごを自宅に持って帰ったところ元の白たまごに戻っていたとの事なので、ここで完食すべく2個を食して寿命が14年伸びた?と思われます。
その後は再びロープウェイを使い駒ヶ岳山頂の神社を目指すのですが…

山頂はこのような濃霧で何も見えずに厳しい寒さです。ロープウェイで登ったお客さんもこの状態を見てほとんど引き返してしまいますが、負けずに神社を目指します。

晴天も良いですが、こうした中で見る神社の雰囲気も本当に神が降臨しそうで幻想的に見えます。
山頂の駅で発見しましたが、これは昭和なゲームであります。

下へ降りると天気は元通りです。
車はプリンスの駐車場停めると、まだ仄かに桜の花が残っています。

やはり寒いんですね…
我が家の旅行は体力勝負の強行軍なので、あまり満腹にならない程度にプリンスホテルで昼食ですが…

結局は満腹で動きたくなくなります…
ので自前の足は休ませて車は先に向かい、仕事で東京に残っている姪に頼まれた「箱根・ルッカの森」のバウムクーヘンを買いに立ち寄ります。

試食してみたら美味なので私も買ってみました。
少し早いですが、宿に車を置いて散策する為に湯本へ向かいます。今回短い期間にも関わらずにウチの奥さんが見つけた宿は「ホテルマイユクール祥月」さんで、車は屋内保管なので安心です。

湯本から近いところにもこんな滝があるのですね。
さあ、毎度の事ではありますが、胃薬の用意を…

可愛いオードブル

椀物

御造り

手作り豆腐のサービス

このポークグリルはオプションですが、さっぱりとしたお味で決して他の料理の味を邪魔せずに美味です。

炊合せ

鯛と牛肉の小鍋

筍ごはん
デザートはワゴンサービスがあり、希望のものを取るシステムです。これだけ食べたにも関わらずにウチの奥さんの「一通りお願いします」の一言で…

一人分でこれだけの量になりましたが、出されたものは全て完食しました。
比較的コンパクトな宿ではありますが、よく纏まっておりサービスも押しつけがましくない良いお宿でした。
翌朝も早めに宿を出ます。

少し天気は曇っていましたが…
そのまま奥さんの一番の目的である岡田美術館に向かいます。

美術館内は撮影禁止ですが、こちらは何と個人の実業家がわずか13年の間に収集した超絶級の美術品の展示が見学出来ます。今回は歌麿の「深川の雪」を見たかったのですが、その他にも常設の陶磁器の凄さは2800円という入場料が妥当に思えるほどの濃い内容でありました。
2時間ほど見学し、美術館の庭園内の開化亭でランチです。

少し胃を労わる意味できのこうどんをチョイスしました。

かなり大盛りでした…でも美味です。
腹ごなしに庭園を散策していると、ゑびす様を発見。

何か牢に閉じ込められているようで可愛そうなので出してあげて!

そのまま千条の滝へ
そのまま富士屋ホテルに向かいます。

「和洋折衷」という言葉はこのホテルの為にあるように思えるほど、和の文化と西洋文化が共存しています。普通に考えたら絶対に融和する事はなさそうなもの同士ですが、長い時間の間にお互いを飲み込んだような不思議な調和を感じます。
例えば米国あたりが好きそうな市松のフロアタイルに神社仏閣様式の朱色の欄干を合わせた場所など、他では絶対に見れ無さそうです。
お茶のお時間で

ホットアップルパイ

箱根細工を思わせるケーキ

喜劇王チャールズチャップリンにちなんだ「チャップリンプリン」
さて、このあたりでトランクを見ると、荷物でいっぱいになりつつあります。こうした所は我が家も典型的な日本人でありまして、お土産物大好きなのであります。

何故かまだトランクの余裕を確認していますが…
箱根を後にして、小田原に向かいます。
小田原城はコンパクトなイメージを持っていましたが、これはかなり立派な城でありました。

普段歩かない人間が足を酷使したので天守閣に行くか躊躇しましたが、奥さんに容赦なく押されて階段を上がった先には

海が広がっておりました。これもまた旅行の喜びと言えましょう。
先ほどトランクの余裕を確認した理由は…

かまぼこの籠清で買い物をする為でした。ノーマルな籠清の蒲鉾は東京でも普通に買えますが、この本店のみの商品もあるようで色々なものを買っておりました。
今回はここから帰途に着くのですが、同じ渋滞にはまるなら東名よりも海沿いの西湘バイパス~江の島~鎌倉~横浜横須賀道路の朝比奈を目指す事にしました。だって渋滞中に隣に来たミニバンや観光バスで爆睡してる人の顔を見るくらいなら、綺麗な夕暮れの海のほうがいいじゃありませんか。
そんな訳で今回は300㌔弱の高速、市街地、山岳路、渋滞をまんべんなく走り、満タン法でリッター8.5km/Lを走りました。この手の車としては決して悪くない数字ではないかと思います。

この車、幅はあまりXJと変わらないのですが、長さで実に80㎝弱の違いがあります。従って峠道もストレス無くトレースする事が可能で、今回のようなドライブには最高と言えます。レンジローバーの名前を冠する車としては若干足が硬い印象もありますが、逆に誰が乗ってもクセのない安心感を感じる乗り心地でした。

前回のレンジローバースポーツでは女性の乗り降りが結構大変でしたが、今回は難なくクリアです。

この車が登場した当初は「何でV6が無いの」と思いましたが、直4ターボは結構速いです。これなら6発は必要なさそうです。

そして何より、そのスタイルやキャラクターのポジションも含めて、同価格帯の他車に比べて抜きんでているのは「カッコよさ」ではないでしょうか。もちろん格好のみならずフリーランダー譲りの素性の良さも裏付けになっていると思いますが、嫌味にならない程度で贅沢な車としては最高の一台と言えそうです。

この大きなガラスルーフ、観光地ではとても役に立ちました。