「初老」という言葉は何歳を言うのだろう…
昭和の文学…例えば松本清張氏などが「初老の男性がトリスバーで…」という表現を好みそうな雰囲気ですが、これも最近ではあまり使われなくなった表現でしょうか。
恐らくは今の自分がその初老に当て嵌まるのだろうとグーグル先生に質問すると、何と初老とは数えの42歳(満40歳)のことだそうで、室町時代末期から還暦や米寿などと同様に長寿の祝いが行われていたそうです。確かに室町時代頃の平均寿命を考えれば納得ですが、現代ではミドル世代が35歳~55歳でシニア世代が55歳~という表現が一般的だそうで、このほうがしっくり来るのかも知れません。
そんなミドル世代末期を迎えた私ですが、寄る年波には勝てずに視力の衰えを感じるようになりました。ここ数年老眼鏡のお世話にはなっていましたが、どうにも物が見辛くて気が付かないうちに目に負担が掛かり頭痛や肩こりが慢性化しているという結論に達しました。
これまでの人生でめがねのお世話になった事がないので、果たしてめがねはどのように買うかも含めて色々なめがね屋さんを回ってみました。
「貴方に任せると変なの買いそうだから」と今回は珍しく妻が選ぶ気満々でしたので、ある程度の希望を伝えた上で妻に選んでもらう事にしました。
ある程度の希望とは…
・メタルフレーム
・オーバル型
・縁なしは弱いからNG
という程度のもので、レンズも入れた総額が2万円弱のものから30万円超のものまで見て歩いた結果、「これいいね」と思えるものが割と近場で見つかりました。

フレームはチタン製で軽く、メタルのカラーはマットなカッパーとゴールドのツートンで、価格もファーストメガネとしてはまあリーズナブルと思われました。
今回は遠近両用を選択したのですが、驚いたことに現在の老眼鏡が+1.5を使用して充分かと思っていたら左は+3が良いとの事で思いの外視力が弱っていたようです。
掛けてみるとマットな艶消しなので柔らかい雰囲気で気に入っております。今回多くの方に「お似合いですね」と言われましたが、私はこの「お似合いですね」という言葉が最高の褒め言葉と解釈しています。例えばジャガーやベントレーだって買いたての頃は「カッコいいですね」とは言われても「お似合いですね」と言われた事は無く、最近になってようやくこの「お似合いですね」を頂くようになりました。どんなにカッコいい車でもそこを一番重視したい訳です。
「最初は遠近両用に慣れる為にも常用してみて下さい。あと階段を降りる時は気を付けて」と言われましたが、掛けて数時間もするとメガネを掛けている事を失念するほどに軽くて快適であります。
そんな訳でメガネを使用して初めて運転してみました。

向かった先はいつものお寺さまで、義母が足の痛みで初詣がまだなので家族で参拝しました。
で、運転して見ると何の違和感もありません。

ただ、この年代の車は比較的下にナビ等の画面がありますが、この位置が一番見易く感じました。最近の車は割と上にこの画面がありますが、これが何故かまだ慣れません。これも慣れの問題かも知れませんが…

クリアになった視界で空を見上げると、もう境内には梅の花が咲いています。
桜も良いですが、寒さの中でつつましく咲く梅のほうが情緒を感じます。
Posted at 2024/01/28 20:00:06 | |
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