1
・ジャッキアップしてタイヤを外す。
とりあえず水平且つジャッキの周辺はしっかりと固められた場所で上げ、タイヤを外す。
※なるべくクルマ止めを掛けて、ドラムを外すのでサイドブレーキは下ろしておきます。
ナットのカバーが付いているのでマイナスドライバーとハンマーで軽く叩いて浮かせて外す。
・コッターピンを抜いて、センターのキャッスルナットを外す
良く「割りピン」なんて言いますが、ナットを緩まないようにロックを掛けているこのピンをまず抜いてから、センターのキャッスルナット(割りピンが入るように穴が開けられたナット)を外します。本来はエクステンション等を使って緩めるのがベストのようですが、慣れちゃってるのでインパクトで外してます(爆)
2WD車の場合、ここまでやってドラムのライニングが取れます。
2
・先ずはインナー側から
ベアリングをカバーするリングが嵌まっているので、コレもマイナスドライバーとハンマーで優しく叩く。やたらめったら叩くとリングが割れます!
ベアリングが地面から浮くようにライニングに下駄を噛ませて、アウター側からドライバーとハンマーで叩くと少しずつベアリング全体が浮いてくるハズ。
この時、一ヶ所を集中的に打つと斜めに浮いたベアリングがライニングをキズ付ける危険があるので、様子を見ながら四ヶ所くらいを少しずつ叩いていきます。
写真はベアリングが外れたインナー側。叩くのはこの逆側からね。
3
外れた古いインナー側ベアリングと、ベアリング間に入っている部品。
ベアリングは外観だと別段問題無いように見えるんですが……w
右のスペーサー(とゆーかセンタリングに貢献してそうですが)は入れる向きに注意。とは言え逆だとまずドラムライニングが嵌まりません(爆)
4
・続いてアウター側も外します。
中を覗くとご覧の通り。インナー側と同じ要領で外します。
インナーとアウターの順番が逆でも外せるとは思いますが、先にインナー側を外したのは、写真の通りでこちらの方が大きいので、アウター側を外しやすいかな?と思ったからでして。
因みに両方とも死ぬほど固いのを覚悟してましたが、物足りないくらいあっさりと抜けてくれて嬉しいやら何やら……ww
5
・新品のアウター側ベアリング
ぶっちゃけてどこが悪いのか解りませんが、音が出ているのは確かなので新品と換えます。
6
・インナー側ベアリング。新品。
何でもそうですが、新品の金属の輝きはイイですなぁww
7
・ベアリングを打ち込むのが最大の難関なのです!
オイルシールもそうですが、ベアリング関係も本当に難しいのはココ!打ち込み!
しっかりと垂直に入れないと最悪途中でいくら叩いても入らなくなったり、ベアリングが変形して寿命が極端に短くなったり……
なので、打ち込む時は特に慎重に。そして、新品のベアリングを直接打つのもNG‼絶対ダメです‼これも歪みの原因に為ります!
写真のように外した古いベアリングを当て具として、少しずつ確認しながらプラハン等のハンマーで打ち込んでいくのがラクでしょうか。
インナー側はライニングとツライチまで。アウター側はウラ側から見ると引っ掛かりが見えるのでそこまで入っていればOK!
8
・後は元に戻せば完了(書くは易し、行うは難し)
インナー側のリングも忘れずに付けたら、ライニングを嵌めてキャッスルナットを締め付けます。
確か締め付けトルクは15kgfだった記憶があるので、今回とりあえず15kgfでトルクレンチにて締め付けています。
ナットの穴と車体側の穴が合わない場合は必ず締め付け方向で合わせる。緩めるのはダメ、絶対←
タイヤを付けてテスト走行!
……OKOK!物凄い轟音が消えました~‼
・但し
ココまで書いといて難なんですが……ドラムもディスクもブレーキ関係は「分解整備」に当たるので、本来は作業後に整備主任者による中間検査が必要です。
特にブレーキや足回りは命にも関わる部分なので、ある程度しっかりとした知識や技術が無い方は整備工場等での作業をお願いしましょう。
この整備手帳はどちらかと言うと
「ハブベアリング交換したことあるけど、このクルマのはどうやるか解んないなー」と言う方向けですね(爆)
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