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2024年07月06日

ネタバレ御免! 映画「フェラーリ」を観ての雑感

ネタバレ御免! 映画「フェラーリ」を観ての雑感 今日から封切りと知り、我慢できずに仕事帰りのレイトショーで観てきた。特に何の予備知識も下調べもしてなかったので、漠然と考えていたのは、映画「フォード対フェラーリ」では、キャロルシェルビーによるフォードGT40の開発と、クライマックスとして1966年のル・マンが描かれていたので、今度はフェラーリ側の内側を観れるのかな、と思っていた。
がしかし、ある意味そうであって、でも時代も内容も全く違ってた。今回のクライマックスは1957年のミッレミリア。そして「敵役」はマセラッティ。画面はとにかく美しい。サーキットを激走するGPマシンや公道を激走するオープン・スポーツ・マシンの姿もたっぷり堪能できる。それだけでなく、建物も街路も郊外の景色も調度品もオペラも、とにかく大道具・小道具たちは、とにかく美しい。しかし映画全体を通して常に不安で危うげな雰囲気に終始していた。物語はクルマの開発等は殆ど描かれておらず、登場人物たちの人間関係がメインである。エンツォと妻ラウラや愛人リナとの関係はドロ沼で、フェラーリ社の経営も倒産寸前で、とにかく観ていて辛かった。そんな不安で危うげな雰囲気は激走するマシン達にも常に付きまとっていて、そして案の定、事故が起きてドライバーが命を落とす。何がいちばん辛かったかって、翌年からミッレミリアが開催中止となった原因である大事故の描写があまりにもリアルで、これが真実なのか、と。
ただ、ヨーロッパでは公道レースはひとつの伝統であり、ミッレミリアが中止になってからも、後年のWRCにそれが受け継がれている。そして観客を巻き込んだ痛ましい事故も起きているし(それがグループBの廃止に繋がった)、車両の高速化とそれを操る事の限界による事故と、その繰り返しで今に至っているのかな、と思う。ただ、それらへの捉え方は、日本人とは少し違うような気もする。ヨーロッパ人には、負の面も承知の上でクルマの文化が深く根付いている事が、この映画を観ても何となく判る。

そして、1987年と88年の「カー・マガジン」誌に掲載された、笹本編集長(87年)と安東俊晶氏(88年)によるミッレミリア・リラン参戦記を思い出した。参戦するなかで、ヨーロッパ人に根付いたクルマ文化の深さが滔々と語られているので、興味ある人は読んでみると良いと思う。
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Posted at 2024/07/06 01:41:54

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