平日の仕事に追われて1週間が過ぎた。
先週末に撮った写真を並べていると、なんだか遠い昔の出来事のようにも思えてくる。
私の転勤が決まり、長男の飯田残留が決まって以来1年7か月。ブログでもフォトギャラリーでも、今回の飯田往復的な記事を何度となく挙げてきたが、それもこの往復で一区切りを迎える。
前日の夜、仕事帰りに実家から借りたラクティス。
オーディオはCDプレイヤーのほかにSDカードでもOKという仕様。

ならば、と保管していた音楽データからアルバム数枚分を手持ちのSDカードに移し、ドライブのお供に用意したのだが、いざカードを入れてみると…、
認識できない。記録した音楽データはウインドウズメディアプレイヤーでフォーマットされたものであるが、もしやMP3用のフォーマットが必要だったか?
いきなり出鼻をくじかれたが、気にしないで出発。
今回は、妻の運転するイプサムと2台体制である。例によって渋滞を避けるため夜明け前に自宅を出る。
2台とはいえ、コンボイするとお互い不要な気を遣うので、次の集合場所を決めて各自のペースで走る。その方が気分的にも楽なのである。

そして、第一の集合場所、双葉SAで朝食を摂った。
心配だったのはここから先である。
前夜の長野県の天気は雪。朝から晴れたものの路面凍結が心配である。というのも、ラクティスは夏タイヤなのである。冬の高速を走るには褒められたものではない。凍結やチェーン規制が無いことを祈るばかりであった。
再スタートして再び飯田を目指す。幸い路面凍結は無かったが、塩カルで一面白くなっている。最高地点付近にある外気温度計は1℃。だが、車載温度計は3℃を表示している。どっちが本当だ?

(↑の写真は、別の時に撮影したもの)
諏訪湖付近でも路面は乾いていた。良かった。辰野まで行くと、窓から見える市街地や山林は雪国のそれ。車載温度計は0℃。もしや実際は-2℃か?
雪で真っ白になった伊那谷から、朝日で水蒸気が立ち上り高速道路の左側は雲海のようで美しい。運転中で撮影できないのが惜しかった。

いつもどおり松川ICで降り、第二の集合地点、ひょうたん屋さん付近のコンビニで休憩。
このあと一路、長男の下宿を目指す。
既に主である長男が去ったあと残った荷物を積み込んで引き払うのが主目的である。

二台に満載の荷物。
思いのほか、積み込みは早く終わった。これでホントにこの下宿に来るのは最後である。長男がお世話になりました。
このあと、昼食まで別行動。妻は何年も前から懇意にお付き合いさせてもらっている友人宅に出向いて話に花をさかせていたようだ。
私は、タクロイチさんと闇取引もとい健全な取引があって集合場所に。
次男が手放すと決めたミニ四駆を引き取って頂くためのオフである。

待っていると…、

嬉しいことに、豪華メンバーも!
タクロイチさんから善光寺ごまみそせんべい、ジジィーズさんからジャンボどら焼きを頂いた!(八王子へ帰宅後、瞬時に子供達の胃袋へ消えて行ってしまったが…)

博物館も見学し、楽しいひと時を過ごした。
タクロイチさん、ヶローさん、ジジィーズさん、S2000@SE改さん、有難うございました。
ホント、何か理由をつけてまた会いにゆきたいと思った。
妻と再び合流して昼食。どうせなら飯田でしか食べられないところに行こう!という事で選んだのが丘の上の「TESSIN」。

職場の飲み会では何度か使ったがランチでは初めて。料理の旨さでは定評のあるこの店。この日も満席であったが、待ってめでたく昼食にありつけた。
本来ならこのまま日帰りで八王子へ帰ることもできた。
だが、その日の夜、長男が小・中学生の頃にお世話になった方々が久しぶりに集まって宴会をするという情報を妻が入手。せっかくなので、という事で泊まることにした。

集まったメンバーは、皆、久しぶりの再会の筈だったが、ついこの間あったばかりのような盛り上がりだった。
会場の「善」は、現在の場所に移転してから行くのは二回目。チーズを削ってシーザーサラダに大量にかけてくれるアトラクションや、ラーメンで〆る鍋など名物メニューは健在だった。
蛇足になるが、飯田の丘の上にある飲食店は、美味しい店が多い。まだまだ開拓の余地は沢山あると思う。和菓子に至っては八王子で勝てる製品は無いと思うくらい旨い。全国的に知名度が低いのは、賞味期限が短いため県外へ持ち出すにも限度があるからだろう。
話を戻して翌朝。

宿でバイキングの朝食を堪能したあと、実家へ土産を買いに「およりてファーム」へ。実は私は初めてここに入った。狭い市街地からは想像できないくらい広大な市場の敷地である。売っている野菜類もとても安くて旨そうだった。
もう一人、懇意にしている方にご挨拶に立ち寄ってから帰路につく。
何しろ昨日積んだ荷物は、今日中に降ろして自宅に配置し、借りたラクティスも実家へ帰さねばならない。

1回目の待ち合わせ、高森のコンビニ。

2回目は諏訪湖SA。

3回目は釈迦堂PA。
渋滞も無く、八王子へ戻れた。
この行程でのラクティスの走りの印象を少し書いておく。
総じて、地味だが、実に良く出来たクルマである。
特段エンジンがパワフルである訳でもないが、踏み込めばそれなりの加速で応えてくれる。CVTは基本燃費重視の設定であるようで、なんとかして2000~3000rpmを保とうとする。しかし深くアクセルと踏み込むと低いギア比になり加速を助ける。エンジントルク特性もさることながらCVT変速線の設計がとても上手であると思った。
車体は全長が短いこともあり、高速直進性には若干不必要なヨーを感じるが、その分、回頭性は非常に良い印象を受けた。
借り物なので激しくコーナリングする事は無かったが、行程にあるワインディング区間でも、オンザレールで気持ち良く曲がれた。車体剛性感の高さ、造りのしっかり感も、さすがトヨタである。
内装は、インストのプラスチックむき出しの質感の低さは残念に思えた。メーター類の視認性は良いが水温計が無く水温警告灯であることに寂しさを覚えた。
これも時代の流れなのだろうか。低コストを目指す影響なのだろうか。
今まで全く興味の無い、関心の対象外のクルマであったが、乗ってみて感じたのは、クルマの製造開発技術の確実な進歩であった。
自宅に戻り、子供達の手を借りて荷物を降ろして部屋に配置する。
そして家族全員で二台に分乗し、実家へラクティスを返却、下宿撤収の報告をした。

その途中で寄ったガソリンスタンド。
正確な燃費計算は行わなかったが、往復+飯田市街地を走り回っておよそ500km。それに要した燃料は、イプサムが40リッター(約12.5km/L)。対するラクティスが29リッター(約17.2km/L)!実に11リッターも少ない。因みにアイドリングストップは装備されてない。
冒頭にも書いたが、今回で、しばらく飯田通いは無くなる。
しかし、9年余りを過ごした思い出深い地であり、今後も何かの折には訪ねたい場所である。
今にして思う事は沢山あるし、物事の考え方、捉え方にも多くの影響を受けた。が、これ以上長文になるのもどうかと思うので、また別の機会に書こうと思う。
何はともあれ、お世話になりました!