
6月19日に、袖ヶ浦フォレスト・レースウェイにて行われた、レーシングECO耐久に参加してきました。
このレースは ガソリンを満タン状態から給油なしで4時間走行し、周回数と燃費によりポイントを算出し得点を争うものです。当然、全開で走ればガス欠は必至。燃料消費を見越した ”レーシング”なペース配分が要求されるのです。2リットル以上と未満、ハイブリットカーの3つのクラス分けがありますが、軽自動車からポルシェまでの参加があり、それなりに好条件で戦える面白いレースです。タイム制限があり 1分25秒 よりも速く走るとこの周回はカウントされません。
レースの1週間くらい前に 「欠員が出た」とのことで、36号車 さんから声をかけて頂き、急遽参加させて頂くことになりました。なんか、私はこんな感じのレース参加が多いです。そして、つい2週間前には菅生戦で死闘を繰り広げたばかりのライバル車、36号車 をドライブすることになりました。菅生戦の予選の後にはお互いの車載を比べて、かなりセッティングの違うことが判っています。しかも、私は袖ヶ浦は走ったこともありません。しかしながら、そういった細かいことは一切心配して頂けず「そんじゃよろしく」って感じで決定です。
昨年のチャンプは Nopro の NC ロードスター改。当然、我がチームも NC をドライブするからには優勝狙いです(笑)。メンバーは、走行順に ①36号車さん、②トロイさん、③36号車さんの奥様 (97号車さん同乗)、④私、⑤97号車さんの順番です。サポートは、監督 るいさん、くまじさん、K野さん、いずれも 昨年の4耐でお世話になった方々です。我がチームのゼッケンは 19番。
終わってみれば、数々の勘違いがあり、39台中 32位 という惨憺たるたる結果。4番手を引き受けた私が、残り燃料推定25リットルを全て使い果たし、なぜ 燃料警告灯を付けて 5番手の 97号車様に引き渡すハメになったのか。そして チェッカーを待つために ピットで 30分も待つこととなったのか。そのあたりを、しっかりと釈明させて頂きたいと思います(笑)。
思えば、練習走行の時から ”瞬間燃費”の表示が変でした。私も、36号車 さんが付けている Touch B.R.A.I.N を使用しているのですが、サーキット走る以外は瞬間燃費をアナログ表示させて燃費走行を心がけています。そんなわけで、燃費感覚はそれなりに身に付いているつもりです。ところが、午前の練習走行で、瞬間燃費を追いかけていると、どんな走り方をしても 8km/l は達成できそうもない。「なんかおかしい」と号車さんにアピールするも、相手にされず。「どうせこいつヘタクソだし」と思っていたらしい(笑)。
問題が顕在化したのは、
1番手 の 36号車さんが走行開始した直後。燃料消費から計算した燃費が、3.97 km/l。いくら路面がウェットとはいえ、これは悪すぎる。ペースダウンを指示するも、燃費は改善せず。燃料消費の指示が明らかに悪いということは理解できたのだが、このままでは何をベースに燃費管理をして良いのかわからない。とりあえず、3月に 8km/l を記録した際の走りを忠実に再現してもらうことに。1分32秒くらい。燃費は約半分。燃料消費は倍と考えれば良いのか。
2番手、トロイさんがコースイン。なぜかピットインの最中に累計燃料消費が減ったらしい(なんでだ?)。このまま30秒前後のペースをキープ、正確な燃料消費が把握できないながらも、無難な走りで次につなぎます。見かけの燃費は改善の傾向。ペースを上げれば燃費が下がり、ペースを落とせば燃費が下がる。定性的な傾向はある程度あてにできる模様。
3番手 の 36号車の奥様。昔は ロードスターのレンタカーでサーキットを走っていたという伝説の持ち主。それくらいサーキットが大好きらしい。昨年の Party Race シリーズチャンプ 97号車 さんが助手席に座り (このレースは同乗アリなのです)、あれこれと指導します。具体的には、3速にいれるべきところで、5速に入ると、「いま、5速にはいってるね~」と優しく教えます(笑)。ペースはあがらないながらも、燃料は相当稼いだ模様。
そして、問題の
4番手 の私。出撃前の段階で、燃料消費があてにならないことは判っている。そこで、別の作戦を立てた。36号車さんが、純正の燃料計で Empty から 燃料を5リットルずつ足しながら、純正メータがどこを指示するかを写真で撮ったデータ。これを記憶し、車に乗り込みます。燃料残量は、なんと 25リットル。
とりあえず、36号車さんが事前に配布した 「30秒で走る」 車載映像を思い出しながら、基本的には回転数を縛りながら走行します。すぐに、30秒前後のタイムを達成、継続走行します。今思い出してみると、若干これでも燃料消費がオーバーだったのかもしれません。
燃料消費をレポートします。どうやら、燃費が改善しているらしい。ほどなくして、ピットから制限回転数を引き上げるペースアップの要求です。回転の上げ幅...ざっと言うと、部長に呼び出されて、「夏のボーナス、去年の倍にしておいたから」ぐらいの豪勢な内容です。大喜びでペースアップです。何と、26秒のラップで周回します。周りの車をゴボウ抜きです。純正燃料計を見ながら、20リットルを切った際に一度レポートを入れます。頻繁に燃料消費もレポートします。携帯は くまじさんが握り、ドライバーへの指示を行います。ピットからの指示の感じでは燃費はそんなに悪くないらしい。
ホームストレート脇、コンクリートウォールの後ろで、K野さん他、19番のサインボードを掲げて、スケッチブックにマジックで 「もっと速く!」の指示。本当に大勢が並ぶ中で、19号車へのサインは直ぐに見つかる。だって、人差し指を立てながら、皆でぴょんぴょん跳ねながら 「ペースアップ」の指示です。参加 40チームの中でここまで熱烈応援をしているチームはありません。さっきの周、26秒フラット、一歩間違えば25秒を切ってカウント減算となってしまいます。るい 監督からのボーナス指示は、そのまま走ると制限ラップを超えてしまうくらいの条件です。理性を働かせて、若干抜きます。次の ホームストレート、さらに 「もっと速く!」の指示。これは、ネタをご要望なのでしょうか(笑)。
純正燃料計が 15リットルを切るあたり。なんか、燃料消費が早い気がする。しかしながら、ピットからの指示は、スケッチブックにマジックで「前のボクスター抜いて!」の指示です。いや、その車なら この前の周回で抜きましたけど...とにかく、依然として ピットからの指示はイケイケです。
「ちょっと燃費悪くなってきた、回転戻して」ようやくペースダウンの指示があるが、それよりも前にドライバーの判断でペースダウン開始しています。残り10分、NC ロードスターの純正燃料計は、最後の一メモリ付近になると急激に針が進む。10 リットルを切った。まじ、やばい。さらに回転数を落とすも、着実に燃料レベル低下。交代の指示、ピットロードへ。燃料警告灯、通称 ”貧乏ランプ”点灯。残り時間、あと 45分。
5番手 97号車さん、ごめんなさいっ(笑)。あきれて笑ってました。
「燃料無くなった時点で俺の仕事終わりだよ」と淡白な るい 監督。ガス欠必至となり、ピットストップする我がチームの車両。「燃料漏れてんじゃないの~」と車の下を覗き込む、36号車さん、トロイさん。いや、単に私が、使っただけです。。。
結果はともかくも、お手伝いの方々を含めて、皆さんが楽しんでおられたのが大変印象的でした。おかげさまで、楽しい週末を過ごさせて頂きました。
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Posted at
2011/06/21 23:58:18