
今回はナマイキにもエンブレムクラスでエントリー。初めての耐久参戦となりました。相棒は15号車の亀さん。第2戦はまさに敵同士でしたが、今回は手を組んで一緒に戦います。「アタシ、レカロじゃないと嫌なの~」とわがままをこねるので、エスケレートを外して、参戦直前にレカロシートを装着したりして...金かかります。
ピットクルーは、初戦からお手伝いをお願いしているこば君、しゃーさん、そして、今回は新しく さんたさん が来てくれました。関東ラリー選手権で3位を取ったこともある生粋のラリーストです。
前日は46号車様他のご好意によりモナークに前泊させて頂き、寝不足もなく体調は今までで最高の状態。今回、間違っても表彰台はないだろうという耐久レースのためか、気負うものが無く緊張感があまりない。前夜には同じくお泊りの8号車様のドライバの方々に、色々と攻略のノウハウを教えてもらったり、ありがとうございした。
翌朝はもやが出ていて視程が30mという状態。約40分遅れでスケジュールが進行してゆきます。車検はあいかわらずガソリン入れすぎの1120kgでパス。
さて予選。かなり遅れてのコースインで後ろから2番目。コースイン後に充分に前方を空けてやります。最初の周回で11秒フラット、続いて10秒台後半、あまりタイムが伸びません。そうこうしているうちに前の車に追いついてしまいます。他の選手では常識ですが、今回から初めて携帯電話のハンズフリーを装着してピットとの連絡が取れるようにしております。すかさず連絡が入ります。
「後ろずいぶん空いているよ~」
そんなわけで、一旦引いて再度タイムアタックに入ります。いつもなら、抜いてやろうなんて余計なことを考えたかもしれない。(ナイスアドバイス!)ピットからは、
「プッシュ、プッシュ!」
と連呼する声。指示するならもっと、ああしろとかこうしろとか具体的に言ってください(笑)。
が、結局10秒6のベストが更新できず、予選終了です。18台中13位。タイムはイマイチですがメンバーを見ると妥当なポジションです。それにしても、いつもトップは1秒半以上速いタイムを出しています。いったいどうやったらあんなタイムが出るのでしょう。
そして、スケジュール遅れの為に、車検が何時でドラミが何時でというのがさっぱりわからない状態でしたが、レース観戦しながらだらだらと過ごします。予選順位が後方で気が抜けて、自分のレースのことがあまり気にならず他のレースを観戦する余裕があります。これが結構楽しい。そして、ウチのピットクルーはもっと楽しんでおり、いつもの如く肝心なときに遊びに行っていなくなるので、自分で給油します。全部入れてほぼ満タンに。
マツダ様?の取材なんかも受けました。写真撮られたりしているうちにクラブマン1の決勝を見逃していましたら、46号車がフェンダーへこませて戻ってきたりしてます。来年はレース始まる前に、是非お払いに行ってくださいませ。クラブマン2も、知り合いが増えてくると見ごたえがあり楽しい。
いよいよ決勝です。スタートドライバはワタシ。変則ルマンのダッシュは相棒の亀さんです。フラッグが振られる。意外と良いダッシュ。タッチ。エンジンスタート、まずまずのスタート。(この後、亀さんは年齢を感じさせない身軽な体裁きで、コンクリート壁をひらりと飛び越えて見せたそうです。)
第2戦に続いて車載ビデオのセットをミスしてしまい、本戦の映像が一切残っていないことが後に判明。記憶に残っているのはこんな感じです。間違っているかもしれません。
亀さんのダッシュのおかげで、スタートで1、2台ポジションをあげる。いつものシグナルスタートと比べると超高密度で1コーナに進入。左後方から白い車が追い付きアウトは取られる。いつにも増して大事に大事にコーナを抜ける。ダンゴのままオープニングラップを走り、ポジションキープのまま無傷で戻る。しばらくは先行車両をンゴのまま追っかける展開に。
ピットの作戦はダンゴでラップタイムのあがらないうちに一度ピットインすること。8周、20周、20周で交代の作戦。一言で言うと、タイヤとかブレーキのへたった状態でなるべく多くワタシに走らせる作戦らしい。5周も過ぎると早くもピットイン準備の指示が。一方、最初の数周でペースがあがらなかったものの前の車を徐々に追い上げビタビタのバトルモード。楽しい展開に。モチベーション上昇しまくり。
「次の周ピットイン!次の周ピットイン!」
ピットから連呼されます。
「バトル中バトル中!ピットイン絶対嫌です!もう1周行かせて!」
断固拒否します。
「ダンゴでペースあがんないからさ~ここは大人になって!」
説得されます。
1コーナからダンロップはピットから見えないため、状態把握されておらず、バトルで並走状態のところに平気で緊張感の無い通信が入る。ここ、どう考えても見せ場でしょう?!
何かを温存するとか一切考えておりませんのでとにかく全開です。黒い車を1コーナで、8号車をやはり1コーナで、80号車をダンロップ先でパスすると順位は瞬間最大風速で最高位8位まで上昇。その先の車は既に遥か先を走行中。とりあえずバトルに満足して10周目でピットイン。(普通はダンゴの先頭に出たらペースがあがるのでしばらく走るべきだったかも...)この後、ピットインする車が続くと順位は良くわからない状態に。
亀さんに後を託して、とりとあえずは一服します。外から見ていて、まあ、危なげなく走っています。かなり抜かれております。そうです、きっとこれはタイヤとブレーキを温存して次のドライバにつなぐ作戦なのです。というか温存しすぎ(笑)ピットからの連絡は亀さんのピットクルーの鴨さんに代わっています。
「もちっとペース上げて!」
なんて言われておりますが、とにかく無事に帰ってきて欲しい。暗くなり、ライトオンの指示。
20周の義務周回を終えて無事に帰還。ドライバ交代は意外と順調で時間充分。こば君が適当にエア圧を調整してくれる。そして、再度コースイン。ちょうど100号車が前を通過して、若干離れているが追いかける展開に。交代前の車の感覚と比べて、やはりグリップの感覚が違う。しかし、亀さんが温存していてくれたせいか、まだまだいける感じ。気温も下がりペースも徐々に上がってゆく。10秒台半ば。
100号車がだんだん近づいてくる。ここでバトル!と思いきや、ウィンカーを点けて譲ってくれる。(スタート直後にトラブルがあり、周回遅れだったらしい)さらにペースをキープしながら周回を続ける。さらに前方に2台ほど車が近づく。
ここで、重大な連絡が入る。
「ペナルティストップだって~!」
「なんで~?」
「ピットロード速度オーバーらしいよ~」
「無視して走ったらダメ?」
「どのタイミングでもいいらしいから入ってよ!」
前の車が見えて、バトルスイッチ・オン 残り周回数が少ない。本気モードでかかります。まずは黒っぽい車を1台1コーナでパス。
「あと何周ある?」
「あと3周くらい!」
多分先頭から1ラップ遅れているので、ピットは1周少なくなることを理解していない。ペナルティストップを考えるとバトルができるのはここが最後。アウトを一杯った加速ラインでダンロップ先で並走、2ヘヤで80号車のインを取る。充分でない。立ち上がりはクロスラインで相手がインに入り若干かぶった状態。裏ストレートの加速。こっちはここでピットに入らねば失格。ウインカを出す。右後ろは塞がれたまま。後方にも車が居る。アクセルを抜く。後ろの車が左へ避ける。ブレーキで減速。右が空いてギリギリピットロードへ。
多分、ペナルティがなければここでの順位11位が、うまく行けば獲得できた順位だったかもしれない。
10秒のピットストップ。オフィシャルのおじちゃんのカウントがゆっくりに感じる。コースイン直前に6位~10位の集団が通過する。彼らにも1ラップの差を付けられる。先頭とは既に2ラップ差。結局これが最終ラップとなり、予選から1つ落として14位チェッカー。後で計算すると、ピットストップ10秒は30~40秒のロスになった。
結果は芳しくありませんでしたが、ピットとの一体感を感じ、バトルも満喫。結構楽しいレースだった。
そして、ピットロード最速の称号。
『NO.44は、2009筑波サーキット一般競技規則 第36条 3.違反により、10秒間のペナルティストップを科した。』
JAF戦の公式記録に永遠に名前が刻まれることとなりました(笑)何キロ出てたか?ここにはとても書けません(爆)!
Posted at 2009/11/17 23:43:34 | |
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