
昨年に引き続き、筑波で開催された 3時間耐久走行会 に参加してきました。目指すは、昨年に引き続き完全優勝を狙います。
この走行会は、3時間の周回数で順位を決めますが「レース」ではなく、「耐久レース形式の走行会」という位置づけ。リレー形式でコースインして合計周回数を競います。昨年とルールが変更となったのは、チームのベストラップにより周回数の減算カウントがあるということ。
1分 6秒未満:-18周
1分 7秒未満:-16周
1分 8秒未満:-14周
1分 9秒未満:-12周
1分10秒未満:-10周
1分11秒未満: -8周
1分12秒未満: -6周
1分13秒未満: -4周
1分14秒未満: -2周
1分14秒以上:ハンデ減周無し
この結果、どんなにベストタイムが良くても勝つことができず、チームが仲良く同じタイムくらいで、かつ コンスタントにタイムが出せることが勝利に繋がります。まさに、誰でも勝てる恐ろしルールです(笑)。我がチームは、Party Racer 5人、走行順で 44号車(私)、159号車様、27号車様、7号車様、80号車様。約30分ずつ走ります。チームが仲良く?は別として、同じ位のタイムをコンスタントに出す実力は申し分ありません。あとは、我慢強さとか、生真面目さとかの問題かな(笑)。
参加チーム32台、参加車両 110台を超える、超人気耐久レース(走行会)となりました。
今回の作戦は
、とりあえず11秒台でタイムを安定させて走行し、減算周を6周に抑える作戦。「慣熟走行は走行久々」 の 7号車様 → 「直前にアラインメントを大胆に変更してビクビク」 の 私 の順番でコースイン、時間を迎えるとローリング形式でレース(走行会)スタートです。
第1走車は44号車(私)。走行開始直後、ブレーキとアラインメンとの変更のおかげで苦戦する。とても怖い。さらに、特にオープニングラップから数周では、全体のペースも上がらず、走行慣れしていない車両もあって、バラけるまでの3周は15~17秒台。そのあたりから耐久走りがスタート。
10秒台に入っては周回の減算数が増えてしまいますので、レブを原則6000回転に縛って走行します。毎周、最低1~2台をパスする状態でタイムを維持せねばなりません。慣れないセッティングのためか、一生懸命走ってもようやく12秒台。
周回数を重ねて慣れてくるとタイムが出てくる。11秒台。11秒フラット。あ、やばい、このままでは10秒出てしまいます。6000回転縛りから、次の周は若干アクセルを抜く...が、それでも行きすぎて
10秒8。お漏らしをお母さんに報告する幼稚園生のように、携帯でピットに報告します。「ごめんなちゃい、出ちゃいました...(笑)」気温が低く、条件良すぎです...
ピットの顰蹙を想像しながら、ここから10秒台ペースに。レブは6500回転縛りに変更です。コンスタントな周回を重ねる上で、難しいのは遅い車をパスした時。直線で速度を抜いているので、特に13~14秒台の車が速度差が足りないために難しい。これに引っかかると、ラップが極端に落ちてしまいます。なるべくファーストコンタクトで捌くように心がけ、直前の直線区間ではレブ縛りを解除して速度差を付けてアプローチ、タイムロスを計算して全開区間を増やします。たまに、10秒2の寸止めが出て ヒヤッとします。
オープニングラップの団子を抜けて耐久走行に入った22周の内、17秒台に落ちた1周を除いて大部分は 10~11秒、最低でも12秒5をキープ、13、14秒台はありませんでした。結構頑張りました。よね...?
第2走者は、159号車さん。私のように、レブで縛るのではなく、タイムを見ながら適当に抜いて走るやり方のようです。途中、赤旗による6分の中断もありましたが、堅実な走りで、制限タイムを上回ることなく完走します。社会の歯車として、しっかりと世の中に貢献できるタイプですね(笑)。来年から、シリーズの参戦お待ちしております。最近の戦績を見ると、私、予選から負けそうですけど。
第3走車は、「守りのマイスター」こと、27号車さん。シリーズ戦2位を戦い抜き、満身創痍となった愛車での参戦です。きっと、タイムも、ペースも守り切ってくれるでしょう。・・・て、走りだして5分で
9秒台突入です。こちらも 「我慢できない」方でだったようです(笑)。「条件良いし、本当にでちゃいますから」って事前に忠告したのに(爆)。仕方がないので、後は全開で。。9秒4までベストラップを上げます。最低限の自制心は持ち合わせていたようで8秒台は出ませんでした。
ちなみに、「9秒台は誰か出すだろう」とは密かに予想されておりましたので、ある意味想定内。事前の勝手な予想では、第4走者の 本チーム代表である 7号車さん が、「うっかり」出してしまうという展開だったのですが、これでは オチ が付かない。しかし、心配ご無用。
第4走車は、チーム 「さくまるカップ」代表、7号車様。携帯で通信を預かるのは私。この方は、走行前に時間で慌てたりしません。いつも余裕たっぷりです。言い変えると準備が結構ギリギリ(笑)。交代10分前に探しにゆくと、ピットの上からレース観戦中。このままでは、あと5分はあそこに居るでしょう。
「そろそろなんで、車まわしてくださ~い!」
「え?あ、おう」
という感じで頼もしい返事
一旦消える (トイレ?)
車に飛び乗り、ピットレーンへ
携帯で、走行中の 27号車 と通話中の 80号車さん、
「次の車、ピットに待機中、いつでもピットイン可能です!!!」
ふと、7号車様を見る。ヘルメット未だ。グローブ未だ。ベルト未だ。
「装備品が、装備品がまだです!」
慌てて 叫ぶ80号車さん、まあ、先方にこの微笑ましい状況は伝わっていないでしょう(笑)
バラクラバス、ヘルメット、グローブ、準備が着々と進む。
シートベルト...ベルトのひっぱるところが見つからない 7号車さん、
こちらを見て哀願。
「し、締めて...」
27号車様 ピットイン、7号車さんコースインです。ほぼ時間どおりです。いえ、何の問題もありませんでした(笑)。
コースインして順調に周回を続ける 7号車さん。のハズ。計測最初の周回、1分33秒?。スピンでもしたかと思いましたが、そこはオトナの配慮です。
「どこか車の調子悪いですか~?」
返答が無い(どうやら、イヤホンが外れてマイクの位置も悪かった模様)
1分30秒台、そして、ピットインのマーク。慌ててモニタ監視のために移動していたトイレ上のミーティングルームからダッシュでピットへ戻る。
「ブレーキが効かない!」
「2ヘアでスピンして飛び出しそうになった!」
「ボンネット開けて!」
周囲に群がり、ブレーキ回りとブレーキ系統のチェックを始めるチームメイトたち。パッドの方は厚さも充分。温度はそんなに上がっていない。フェードはしていないだろう。
「とりあえず、誰か代わりに走ろう」
すると、次の走車である 80号車さんが走るべきか?
残り1時間?
まあ、まだ若いから大丈夫でしょう。
「俺、未だトイレ行ってないから...]
と80号車さん。
そうだね。誰にも走行前の大事な儀式ってものがあるから。
走行終わって 1時間 も経つのに、レーシングスーツ着用、ドライビングシューズ履いたままの私。車邪魔だから荷物積んで持っていったら?って言われていたのに、走ったまんまの私の車両。ガソリンもいつも多めなので問題なし。
第5走車としてヘルメットをかぶって車に飛び乗ると、ポンダーを受け取ってコースインです。全開OKですので、とりあえず9秒台を狙います。出ない...なんで~?
ところで携帯をつけてコースインをするのを忘れました。この後、ドライバチェンジがどのようになるのかピットと連絡が取れません。7号車のブレーキがどうなったのか判らない。このままリタイアなのか。とりあえず当初のドライバチェンジの予定であった 13時15分くらいまで走るつもりで周回重ねます。ロードスターは低いので、ピットのコントロールウォールに阻まれてマシンの待機状態が判らない。6~7周ほど走った時点で、ピットから 27号車様の 手旗サイン。
「ピ」
・
「ッ」
・
「ト」
・
「イ」
・
「ン」
「ピットイン、了解~!」
という感じで戻ると、ピットに並んでいるのは 7号車 さん。問題は何とか解決したようです。
第6走車としてコースインした 7号車さん、ブレーキトラブルは一体何だったのかと思うくらい、普通に 10秒台のタイムで周回します。このまま無事に完走して、80号車さんにバトンタッチ。
第7走車 、80号車さん。ちょっと長めの走行時間です。ライントオンしての全開走行です。う~ん、周囲の車に囲まれてやっぱり走りにくそうです(笑)。モニタ上に刻まれる周回数。減算カウントがあるので順位はわかりませんが、周回数自体は結構上位。入賞圏内はかなり微妙なところ。あと、5分、と思ったら 3分くらい前にチェッカー。無事に完走です。
記録の取りまとめが終わって表彰式。我がチームは、何と10位!ギリギリの入賞です。ドライバ延べ 7人は、参加チームでも最多でしょうから、かなり健闘した方だと思います。このルールではドライバ交代が多い方が不利になります。
帰りのココスで反省会。「ブレーキ事件」の顛末は、「きっと、神様のお告げだったんだ!」と 7号車様が 「よかった、よかった」 と納得して帰るという、良くわからん落ちになりました(笑)。こういった、些細な珍事件が、耐久レースを盛り上げてくれるのでしょうね。
その後、「我慢できなかった」組の2名、44号車 と 27号車さんは、帰りの 守谷SAで存分に力を使い果たし、安らかな眠りに落ちておりました...