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イイね!
2023年11月23日

抗菌薬や抗生物質を乱発するな

抗菌薬と抗生物質について医学書を読んで文献調査しました。

要は、抗菌薬や抗生物質を乱発するなということです。
また、風邪に抗菌薬や抗生物質は効きません。

第3世代セフェム系抗生物質のバイオアベイラビリティは低いです。
要するに第3世代セフェム系抗生物質は、体内吸収率が悪く、あまり効かないのです。
効いても血中濃度が低いので耐性を獲得しやすいのです。
セフゾン、フロモックス、メイアクト、バナン、トミロンと呼ばれる第3世代セフェム系抗生物質は、はじめは効いても、すぐに耐性を獲得してしまい、効かなくなります。

単純皮膚炎くらいだったら、第1世代セフェム系抗生物質のケフラールやケフレックスを使うべきです。
バイオアベイラビリティについて、ケフラールは93%、ケフレックスは90%です。
要するにケフラールやケフレックスは、感性がある菌については、よく効くのです。

溶連菌の場合、ペニシリンアレルギーなら第1世代セフェム系抗生物質を使うこともありですが、普通はサワシリンを第一選択薬にすべきです。

キノロン系抗菌薬は、あまり使うべきではなく、最後の最後に使うべきです。
キノロン系のクラビットは、乱発されすぎたことにより、大腸菌(Escherichia coli)に関しては、耐性を持っている場合が多く、膀胱炎などの尿路感染症では使い物になりません。
キノロン系のタリビッド、シプロキサン、スオードは、全身移行性が良好で、幅広いスペクトルを持つため、どうしても他の薬剤が効かないときには使用を検討すべきです。
キノロン系のオゼックスは、尿路感染症の適応はあるが移行性が劣るため最適ではありませんが、どうしても他の薬剤が効かないときには使用を検討すべきです。

どの抗菌薬や抗生物質も乱発されると耐性を獲得してしまい、効かなくなります。
だから、慎重かつ最小限に抗菌薬や抗生物質を使うのが一番です。
少なくとも、第3世代セフェム系抗生物質は多用すべきではないです。

町医者の皮膚科だったら、毛嚢炎でもセフゾンかフロモックスかクラビットが出ます。
よく考えてみると、あまり理にかなっていない処方をしているのだと思います。

金沢医科大学の皮膚科の医師は、毛嚢炎と亀頭包皮炎にたいして、ケフラールをだしました。
オゼックスは、キノロン系かつ全身移行性が劣るので、毛嚢炎と亀頭包皮炎に対するチョイスとしてはあまり良くないようです。
ケフラールは、理にかなった処方だったことがわかりました。
文献調査をしてよかったです。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2023/11/23 23:01:11

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kanecomさん

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