
旧車の場合、もらい事故に遭うと相手が無保険の場合はもちろんの事、仮に対物保険に入っていたとしても、保証してもらうのには大変な困難が予想されます。
保証については車両の価値を満額と考えて、その額を修理代が超えてしまうと全損扱いとなり満額が支払われる事になります。その場合、修理をするためには超過分を自腹で支払う事になります。
もし自分に過失がある場合は、さらにその分が差し引かれて保証される事になります。
ここで旧車の場合は、困る事があります。
それは車両価値の考え方です。
車両の価値は、新車価格を基準として、1年毎に新車価格の1割づつ減っていき、10年以上経過した後は、新車価格の1割になります。
例えば、私のR32GT-Rの場合、新車価格が445万円なので、45万円の価値しかなく、それを超えると全損扱いになってしまいます。
市場価格からするとありえない対応なのですが、これがオーナーが知識をつけないままでいた場合の現実です。
ただ、安心してください。ちょっと知識を付けて2つの事をするだけで、この悲劇から自分と愛車を守ることができます。
まず、弁護士費用特約を付けること。
知らない人が多いと思いますが、自分に過失がない10対0の事故の場合、自分の保険会社は何もしてくれません。
その場合、無保険の相手や、相手の保険会社と自分が直接交渉することになります。
弁護士費用特約を付けておけば、弁護士に相手の資産を差し押さえてもらったり、新車価格の1割という保険会社ルールを押し付けられる事なく、市場価格を考慮した保証内容をひきだす事も可能になると思われます。
次に、十分な保証金額の車両保険を付けること。
もし相手が十分な保証をしてくれない場合でも、自分の保険で直すことが可能になります。
ただし、普通に車両保険に入ろうとすると、旧車は新車価格の1割ルールが適用されるため、十分な保証金額をつけるのは困難です。
そのため代理店を経由して保険会社に特別に交渉してもらう必要があります。
たぶん安上がりなネット型自動車保険では交渉は無理でしょう。
私の場合は、2022年に代理店経由で車両保険の保証金額を保険会社に交渉してもらった結果、R32GT-Rの保証額は800万円になりました。
その翌年は、前年同条件で更新したところ、機械的に1割ダウンで保証額は720万円になりました。
今年は800万円に戻してもらえるように再交渉を依頼したところ、なんと860万円に保証額がアップしました。
気になる車両保険の金額ですが、今年は7.6万円でした。
去年と比べると高くなりましたが、保証額のアップよりも車種の料率クラスが変わった影響が大きいようです。
この金額は、いろんな割引がMAXで効いているので、あまり参考にならないかもしれませんが、おそらく割引がなくても旧車・クラッシックカー向けの保険よりは一般の自動車保険の方が安いのではないかと思われます。
車両保険に入るかは、金額と愛車に起る悲劇のリスクを天秤にかけての判断になると思いますが、少し安いエコノミーでも、もらい事故には有効なので入っておけば、悲劇を回避する事ができます。
私の場合は、エコノミーと一般の差額が小さかったので、一般型にしましたが、差額が大きかったらエコノミーに入っていたと思います。
自損事故なら諦めもつくので、、、。
なお、私の使っている代理店は、勤務先の関係なので参考にならないと思いますが、保険会社は東京海上日動です。
保険会社のなかでも融通が利くという評判なので、もし東京海上日動の保険に加入しているのであれば、高い確率で交渉は可能と思われます。(^^)
↓自動車保険
・守れ!運が悪いと、もらい事故なのに直してもらえない
・旧車はぶつけられても直してもらえない。(怖)
・びっくり!車両保険が増額。\(^o^)/
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Posted at
2024/03/01 17:15:24