Ｒ３３ スカイラインを降りました。

　
　別に嫌になったからでも故障で動かなくなった訳でもない。

　むしろエンジンパワーなら、今現在が最も出ているのではないかという程、パワフルだ（ 笑 ）。

　だから、だ。

　これ以上、老体に鞭クレて走らせ続けるのが可哀想だと、ここ数年、思って来た。

　情熱をつぎ込んで仕上げた、自分にとっては “ 珠玉のマシン ” が、通勤（ 特に冬場 ）の度に擦り切れて行く。

　そしてマイナートラブルを直しながら乗り続けるのは、生かさず殺さずの生殺し同然で、それは植物人間にクスリチューブをぶち込みまくり、ただただ “ 死なせない ” だけの行為に過ぎない。

　もう充分、俺に尽くしてくれたんだ、コイツは。

　錆が酷いが、フルレストアもしくはハコ換えすればまだまだＲ３３を楽しむ事だって出来る。偉大な兄貴分、ＧＴ-Ｒのおかげでパーツも豊富なＲＢ系スカイラインは永久に現役でいられるのかも知れない。

　機械は言葉を発しない。

　だが俺も齢４０近くになると、『 もう休ませてくれよ 』というマシンの声が、マイナートラブルの度に聞こえる気がするのだ。

　悪いが低回転がか細く “ 回さないと遅い ” ＲＢ２６系ＧＴ-Ｒよりも遥かにトルクフルで軽く、瞬発力に長ける Ken-G. 号はぶっちゃけ、速いぜ（ 笑 ）！

　そう自慢出来るまま、とびきりサイコーな俺マシンに、安らかに眠って欲しい。

　要すれば俺自身が重機を操り、この俺の手で、ペシャンコのスクラップにしてやりたい。ケジメとしてな。

　次のクルマに乗る今後、乗り換えた事を後悔するかも知れない。

　いや、むしろそうさせて欲しい（ 笑 ）！





　ハタチの俺を今にまで導いてくれた俺のマシンは、最高だった♪

　お疲れさまでした。

　本当に、ありがとう！！