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◇画太郎◇のブログ一覧

2023年03月19日 イイね!

1・2・3と4・5・ロク/ちばてつや

1・2・3と4・5・ロク/ちばてつや1962年、ちばてつやが23歳の時の作品。
この頃のちばてつやはまだ少女漫画のおもむきが強い。

5人兄弟の7人家族にさらにロクという犬が1匹加わる。
話自体はあっちにいったりこっちにいったり、とりとめなくドタバタしてるのがなんとなく最後は落ち着いて終わるという感じだが、「大変だけど充実してる毎日」っつーのは伝わってくる。

人の幸福感なんてかなり主観的なものだからいちがいに「昔は良かった」っていうのもアレなんだろうが、でもまぁこの漫画の時期に10代、20代だった今の年寄りの話聞くと「この頃が楽しかった」って人が多く、思い出補正なしに実際、幸福感の高かったいい時代だったかもしれないというのと、ほんの60年前とはいってもこの時代の空気感にはもう日本は戻れないだろうなとはこの漫画読んでて思う。
Posted at 2023/03/19 15:20:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2023年03月15日 イイね!

秦始皇帝/画・久松文雄 作・久保田千太郎

秦始皇帝/画・久松文雄 作・久保田千太郎紀元前221年に中国史上初めて全土を統一した始皇帝を題材にしている。

…が、実際には商人の身から秦の相国となって権勢をふるったものの最後は失脚して流刑を前に自害した呂不韋の生涯を「邯鄲の夢」の故事になぞらえて描き、この部分だけで全編の3分の2ほどを占める。
なので実質的には呂不韋の物語という側面が強く、呂不韋の死後は秦による全土統一までを駆け足で追う展開となっている。

中国全土統一を果たした秦だが圧政による民衆の不満のため崩壊は早く、始皇帝の死からわずか4年のちには楚漢戦争を制した劉邦による漢にとってかわられている。
Posted at 2023/03/15 03:43:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2023年02月24日 イイね!

瓜子姫の夜・シンデレラの朝/諸星大二郎

瓜子姫の夜・シンデレラの朝/諸星大二郎日本民話から二編、グリム童話から二編、聊斎志異から一編を題材に取っている短編集。
諸星大二郎いわく日本のもの、中国のもの、西洋のものを合わせて「和華蘭(わからん)」という言葉があるそうだが、いつもの諸星大二郎らしくなにかしらの本質をついてる気はするんだが、結局のところ「よくわからん」不思議な気分になるものが集められている。

○瓜子姫とアマンジャク

中世の日本、神がかりをして村人にお告げをする娘がいたが、あるときから娘はお告げができなくなってしまう。
お告げができなくなった娘は村人に殺されてしまう習わしだったが、ふと村に紛れこんだアマンジャクの少年としばしば外の世界に飛び出て行ってしまうようになる。
外の世界で見たり聞いたりしたことをしばらくはお告げとして村人に伝えていた娘だったが、そのうちアマンジャクとともに完全に外の世界に飛び出していってしまう。
この先はもう生きていけるあても帰るあてもないが、娘は自暴自棄になったようにもなにかを決心したようにも見える。

○見るなの座敷

江戸時代くらいだが冴えない一人暮らしの百姓に不意に美しい女房ができて、しばし幸福な生活を送る。
女房は家の納戸を「私が使うから絶対に見ないでね」と言うんだが、ふとしたときに百姓は気になってその納戸を開けてしまう。
百姓は全然違う時代に飛ばされて、前と同じように不意に美しい女房ができて、「私が使うから絶対に見ないでね」という部屋があって、やはり気になってその部屋を開けてしまって、全然違う時代に飛ばされてしまって、…をループする。

○シンデレラの沓

お城に勤めるシンデレラは沓をなくしてしまい「沓を探してきなさい!」と上司と思しき王子様に怒られるが、沓を探してるうちお城のなかになんだか誰も知らないような変てこな場所を見つけてしまう。
そこでガラスの沓をみつけてしょうがないからガラスの沓をはいて戻るが、王子様に「目立ちすぎるからそれはやめて!」と怒られ、結局新しい靴を新調してもらう。
ところでそのときたまたま見つけた誰も知らないような秘密の場所が気に入って、シンデレラはその後もしばしばそこに遊びに行くようになるが、その秘密の場所を気に入って訪れる人が実は他にも何人かいる。
秘密をわかちあう、そのうちのひとりが王子様に似ているんだが…。

○悪魔の煤けた相棒

悪魔の相棒となってしまった男がたくさんの金を渡して宿屋に泊まる。
宿屋は親父と娘のふたりでやっていて、泊まった客を殺して持ち物を盗む生業をやっている。
親父に暴力でいやいや従わせられてもとから自分の人生に絶望していた娘は、男の持ち物を盗り損ねたのち、思いつめて川に身を投げる。
地獄に行ったと思いこんでいた娘が川べりで目を覚ますと、宿屋で泊めた男が立っている。
「私は地獄へ行ったのでは」と話す娘に男は「夢でも見てたんじゃないか」と言って立ち去る。
のちに地獄で悪魔は相棒の男に「父娘、ふたりの魂がもらえるはずだったがな」と言うが、男は「親父ひとり分で満足しろよ」と答える。

○竹青

中国・宋の時代だと思うが、ある家に強盗が入り、隠れていた幼い娘だけが生き残る。
娘は成長して強盗への復讐を決意するが、強盗についての手掛かりがまるでない。
関王廟、呉王廟に仕えるカラスの群れがふとしたことから当時の強盗の手掛かりをつかみ、それを知った娘は復讐を開始する。
Posted at 2023/02/25 06:14:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2023年02月12日 イイね!

坂本龍馬/横山まさみち

坂本龍馬/横山まさみち土佐藩出身の幕末の志士で、おもに薩長同盟、大政奉還で大きな役割を果たした坂本龍馬について描いている。

全3巻のうち1巻のみ山岡荘八の小説を原作にしているが、2巻以降は横山まさみちオリジナルのストーリーとなっている。
横山まさみちは時代考証とか史実に忠実かどうかにわりかし頑固なとこがあるので、路線変更した理由はそのへんかなと思っている。

もっとも現在坂本龍馬周辺の研究はかなり進んでいて、1950年代の山岡荘八作品もそうだが、1990年代に描かれたこの横山まさみち版でも現在では史実と異なることが明確になっている箇所がいくつかある。
しかし基本的にはかなり忠実に史実を追う展開となっている。
Posted at 2023/02/12 03:55:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2023年01月28日 イイね!

項羽と劉邦/横山光輝

項羽と劉邦/横山光輝横山光輝が『三国志』全60巻の長期連載を完結させたのちに、それほど間を置かずに連載を開始したのが『項羽と劉邦』。

『三国志』の連載での大成功を目の当たりにした編集者が次回作に『項羽と劉邦』を横山光輝に促すのはごく自然な発想だが、当初横山光輝はまるで乗り気じゃなかったらしい。
理由は日本国内で『史記』中の項羽と劉邦の下りはかなり昔から紹介され尽くされていて「今さら感」がどうしてもつきまとったからである。

しかし『史記』以外の神話・伝承を拾うことによって新しい『項羽と劉邦』を描けるかもしれないと考え連載をスタートさせる。
横山光輝の作品にはわりと荒唐無稽な世界観の「伝奇ロマン」も多く、そういう要素を少し狙ってのたかなという気もするが、結果的には当初の目論見と異なり、全21巻という充分な尺をとった堅実な展開の叙事詩的な『項羽と劉邦』となった。

この漫画、堅実な展開ながらも韓信が大元帥となってからの爆発力とスピード感がすごい。
韓信は「国士無双」の人物。現在でも戦争の天才といえばほぼ同時代のハンニバルとともに「西のハンニバル、東の韓信」といった向きがあるから、同時代の中国大陸で韓信と渡り合える人物というのは存在しない。
その韓信が大元帥になるのは9巻からで、それまでかなり長い間、韓信が警備員みたいな役職やってて物語の展開ももたついてるから、そのぶん韓信活躍のカタルシスが強い。

そんなわけで横山光輝、登場人物のなかでは韓信が好きで思い入れも強かったんだろうなと思うが、一方でこの人の漫画、敵役を徹底して悪く憎たらしい人物には描かないんだよね。

項羽はこの漫画のなかでは間違いなく敵役だが、一般的な項羽の人物像である酷薄さというのはあまり感じさせず、喜怒哀楽のはっきりしたどこか単純な性格で心からは憎めない人物像になっている。
『三国志』の呂布でもそうだけど、絶対に悪い奴だったかっていうと、そうは言いきれないというところを残したゆえに敗者の悲劇性が増している。
Posted at 2023/01/28 02:53:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味

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「自動二輪AT限定→限定解除する。
昨年くらいから教習車がCB400SFからNX400(アドベンチャーバイク)に代わっていて正直とまどう。
先入観なければNX400のほうが2気筒で出足のトルクがあるため楽っぽい。」
何シテル?   11/08 18:44
おもしろきこともなき世をおもしろく-高杉晋作
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