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◇画太郎◇のブログ一覧

2023年02月12日 イイね!

坂本龍馬/横山まさみち

坂本龍馬/横山まさみち土佐藩出身の幕末の志士で、おもに薩長同盟、大政奉還で大きな役割を果たした坂本龍馬について描いている。

全3巻のうち1巻のみ山岡荘八の小説を原作にしているが、2巻以降は横山まさみちオリジナルのストーリーとなっている。
横山まさみちは時代考証とか史実に忠実かどうかにわりかし頑固なとこがあるので、路線変更した理由はそのへんかなと思っている。

もっとも現在坂本龍馬周辺の研究はかなり進んでいて、1950年代の山岡荘八作品もそうだが、1990年代に描かれたこの横山まさみち版でも現在では史実と異なることが明確になっている箇所がいくつかある。
しかし基本的にはかなり忠実に史実を追う展開となっている。
Posted at 2023/02/12 03:55:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2023年01月28日 イイね!

項羽と劉邦/横山光輝

項羽と劉邦/横山光輝横山光輝が『三国志』全60巻の長期連載を完結させたのちに、それほど間を置かずに連載を開始したのが『項羽と劉邦』。

『三国志』の連載での大成功を目の当たりにした編集者が次回作に『項羽と劉邦』を横山光輝に促すのはごく自然な発想だが、当初横山光輝はまるで乗り気じゃなかったらしい。
理由は日本国内で『史記』中の項羽と劉邦の下りはかなり昔から紹介され尽くされていて「今さら感」がどうしてもつきまとったからである。

しかし『史記』以外の神話・伝承を拾うことによって新しい『項羽と劉邦』を描けるかもしれないと考え連載をスタートさせる。
横山光輝の作品にはわりと荒唐無稽な世界観の「伝奇ロマン」も多く、そういう要素を少し狙ってのたかなという気もするが、結果的には当初の目論見と異なり、全21巻という充分な尺をとった堅実な展開の叙事詩的な『項羽と劉邦』となった。

この漫画、堅実な展開ながらも韓信が大元帥となってからの爆発力とスピード感がすごい。
韓信は「国士無双」の人物。現在でも戦争の天才といえばほぼ同時代のハンニバルとともに「西のハンニバル、東の韓信」といった向きがあるから、同時代の中国大陸で韓信と渡り合える人物というのは存在しない。
その韓信が大元帥になるのは9巻からで、それまでかなり長い間、韓信が警備員みたいな役職やってて物語の展開ももたついてるから、そのぶん韓信活躍のカタルシスが強い。

そんなわけで横山光輝、登場人物のなかでは韓信が好きで思い入れも強かったんだろうなと思うが、一方でこの人の漫画、敵役を徹底して悪く憎たらしい人物には描かないんだよね。

項羽はこの漫画のなかでは間違いなく敵役だが、一般的な項羽の人物像である酷薄さというのはあまり感じさせず、喜怒哀楽のはっきりしたどこか単純な性格で心からは憎めない人物像になっている。
『三国志』の呂布でもそうだけど、絶対に悪い奴だったかっていうと、そうは言いきれないというところを残したゆえに敗者の悲劇性が増している。
Posted at 2023/01/28 02:53:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2023年01月27日 イイね!

奥州藤原四代/画・横山まさみち 作・今東光

奥州藤原四代/画・横山まさみち 作・今東光11世紀~12世紀、平安時代後期から鎌倉時代初期にかけ四代にわたり約百年間、東北を支配した奥州藤原氏の始まりから滅亡までを描いている。

平安時代、金と馬の産地であることから東北地方は京都に次いで栄え、豊かだった。
しかしこの権益をめぐって中央から進出してきた源氏が支配基盤を得ようと介入、土着の豪族を巻き込んで前九年の役・後三年の役が発生する。

源氏の介入は私闘とみなされたため前九年の役・後三年の役終結後、朝廷は源氏に撤退を命令(源氏が東北で力を得ることを朝廷が危険視したという要素が強い)、源氏は得るものなく京都に戻り、その後藤原秀郷傍流といわれた土着の藤原氏が奥州を統治する。

前九年の役・後三年の役で豪族間・兄弟間の嫉妬心、猜疑心、そこにつけこみ争いの拡大を図る勢力の跋扈から骨肉相争う悲惨な状況となり、大勢の東北の人間が恨みと無念を飲んで亡くなる羽目になった。

奥州を統一支配することになった藤原氏は菩提を弔うためと、二度と憎しみから不毛な争いを起こさぬよう仏教を尊重し、同時に権益をめぐる中央からの介入にしたたかに対応する姿勢を整える。
こうして東北では仏教文化が隆盛し、朝廷との交流も円滑に行い、依然として金と馬を産する財力から京都に次ぐ賑わいを見せ、奥州十七万騎と呼ばれる勢力は日本国内で独自の支配体制を形成した。

百年にわたり盤石と思えた奥州藤原氏の東北支配も鎌倉時代に入り、あっさりと終焉を迎える。
比較的良好な関係を続けていた京都の朝廷が力を失い、鎌倉幕府が開府することで日本国内のパワーバランスが大きく変化し、奥州藤原氏も四代目となるとそれにうまく対応することができなかった。
源義経をかくまったものの対処を誤り鎌倉幕府に侵攻の口実を与え、同時に身内争いも起こして滅亡にいたった。
Posted at 2023/01/27 03:51:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2023年01月14日 イイね!

春日局/画・久松文雄 作・堀和久

春日局/画・久松文雄 作・堀和久春日局は江戸幕府第3代将軍・徳川家光の乳母で、明智光秀の重臣・斎藤利三の娘。
江戸幕府は家光の頃まではまだ政権が安定せず朝廷、各地の大名に強硬な姿勢をとっていたが、その中で大きな権力を持ち政権の安定化に寄与した。

現在、職場のベテランOLを「お局様」と表現するが、これは1989年に放送されたNHK大河ドラマ「春日局」の影響といわれる。
この漫画は文藝春秋から1988年に出ているが、NHK大河ドラマで放送されることもあって題材に取りあげたものだろうと思っている。

久松文雄の描く歴史漫画は時代考証を重ねた絵とあいまっておおむね展開が手堅いが、この漫画も現在史実として疑義のあるものも含めて春日局を中心に当時の江戸幕府周辺のエピソードを丹念に拾って構成されている。
Posted at 2023/01/14 15:48:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2022年12月11日 イイね!

班超 西域経略三十年/画・貝塚ひろし 作・久保田千太郎

班超 西域経略三十年/画・貝塚ひろし 作・久保田千太郎西暦50年頃、狭い日本列島が百余国に分かれてワーワーやってたなか中国大陸では前漢が一度政権を奪われたのち再興に成功し後漢となっていた。
後漢はローマ帝国と並んで依然当時最強の国家だったが、前漢・武帝の頃の勢威は弱まり再び匈奴が台頭、かつて恭順していた西域諸国にもそっぽを向かれ始めていた。
そのようななかで日本の奴国は後漢に朝貢し、はるか東方にも天子の威光が届いたものとして大変歓迎され金印を送られた。
その後日本が統一された国家として機能するにはまだ数百年を要するが、この頃後漢は既にはるか西方にあるもう一方の大国・ローマの存在を認識していた。

班超はこのように西域での漢の影響力が弱まり国力もかつてに比べて疲弊していた頃に、西域におもむき再び西域諸国を漢の影響下に置いた人物。
41歳の頃から三十年間西域経略に従事し、70歳を迎えたときに西域都護の任を他の人物と交代して漢に帰還するが、三十年ぶりに祖国の地を踏んだ一カ月後に亡くなっている。

この漫画で描かれる班超はおそらく創作された部分が多いと思うが、古代中国で偉業をなした人物に現代人においても変わらない人生の普遍的なものを重ね合わせようという意図があったのではないかという気がする。
20代の青年・班超は血気盛んでわが身を恃み周囲を軽んじる命知らず、40代になってもまだ人生においてやろうと思えば何でもできると信じる覇気を残している。
はるか西のローマ帝国までたどり着こうと考えていた青年は老年の域に差しかかり西域支配という偉業を遂げるが、この頃には若かった頃からの数十年来の盟友との決別、故郷に置いてきた妻はじめ家族を顧みる暇なく失ったことへの後悔、現在でこそ世界史上で班超の偉業の評価は定まっているが当時としてこれでよかったのだろうかという自身の行いへの疑念、そういったことからしだいに孤独を深めていく。
かつて豪放磊落で血の気の多かった男は、後を託す新任の若い西域都護に侮られても穏やかに接し西域での身の処し方を丁寧に教え、帰ることがもうかなわないと思っていた故郷へと帰還していく。
Posted at 2022/12/11 13:51:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味

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「新ポケット版 学研の図鑑 野菜・くだもの。
こうしてみると今ふつうに流通して食べてるものも、よくこれだけ世界じゅうから集めてきて広く普及させたなという感が強い。
日本国内で野菜・くだものが充実してきたのは江戸時代後期~戦後にかけてで、それまでは長期間、需給がかなり貧弱だった。」
何シテル?   07/06 02:50
おもしろきこともなき世をおもしろく-高杉晋作
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