車載用プリアンプ
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
X6M用の現用のプリ(バッファーアンプ)は納車前の2014年の夏~秋に組んだCS3318 を核にした電子ボリュームで使ってきた。
そろそろおろしてメンテしたいとこだが、外すのがかなり面倒で躊躇していた。
ボリュームとしてのクオリティーも、今に至ると、より良い方式のものもあり、いっその事、刷新しようと考えた。
ボリュームの核となる基板は、お気楽さんのもので、通常のボリュームとは異なり、固定抵抗切替式のアッテネータ。
LPadで固定抵抗をフォトMosリレーを使用し切替て、-79.5dB~0dbを0.5dB毎で調整を行うことができる。
使用した抵抗はVishey SMM0204 表面実装用のMELF抵抗。最近組んだDACもアンプもほぼほぼこれ。
フォトMosの接触抵抗が実測値で0.6~7ohm程度あるし、何か所か通過するので、当初大丈夫か?と思ったが、DACとアンプの間につないで使ってみると、非常にクリアーな音で、既存の高級ボリュームや電子ボリュームICを使ったものより断然鮮度が高い。
こいつをフロント用とリア用にも2機。
単純にこれだけを入れ替えようとも考えたが、純正オーディオをインサートする際には、バッファーアンプが無いと純正オーディオ側の出力インピーダンスの関係で芳しくなく、バッファーを使用した経路も組み込む事にした。
2
いきなり、ケースに収め中の画像となっているが、ここに至るまでに、繁忙期の中断を含み、3ヶ月を要してしまった。
画像右側のケースの下段だが電源部と、ナビなどの外部入力用バッファーを組んでいる。
電源に関しては、リレーアッテネータの電源は5Vで、+12Vから1次で高効率、低ノイズなLTC3111で6.3Vほどに降圧させ、余剰在庫のTPS7A4700で5Vにアジャストしている。
バッファーアンプ用には、1次でTDK Lambda CC10-1212DF-E+-12をシリーズに使い+24Vとし2次でジャントレギュレター式(±20V)の定電圧電源で安定化している。
ジャントレギュレターは通常はTL431がスタンダードであるが、NJM7400というオーディオ用との物が秋月にあったので、無理やり突っ込んでいる。
設置の基本構成は、音声信号の短縮を意図して、本体はアンプ近くのトランクに収め、画像の左上コントローラーで運転席からコントロール可能なものにしている。
画像の左下のものは、本体のフロントパネル。
DACからのメインの音量調整と純正のナビ音声やラジオなども、インサートして使えるように、今回は以前作ったトランス式のコンバータから、一旦オペアンプで受けゲインが上げられる形とした。
3
本体、電源部の上部に抵抗切替式基板が2枚積み上げ。
フロントパネルの裏には、入出力RCA他、LED表示機とプッシュスイッチ、ナビ等外部入力インサート用のリレーを配置した。
スペースが限られてるので、4階積層でも入りきらず、最短距離でインサート出来る入出力端子付近に信号用リレーを組んでいる。
4
際上部には、ディスクリートのバッファーアンプと、ダイレクト出力←→バッファー出力を切り替えるリレーを仕込んでいる。
バッファーはオペアンプでも良いが、折角なので、ディスクリート。圧倒的にディスクリートが良いわけでも無いし、めんどくさいだけかもしれんが・・・
信号経路は通常、DAC→リレーATT→バッファー→AMP
バッファーは通過させず、ATT直結で純度が高い状態も聴いてみたいので、バッファー見通過でダイレクトにアンプに接続できる経路も、機械式のリレーでバイパスさせるモードを設けた。
5
全部詰め込んで、ケースはぎっちぎち。
本体及びコマンダーの前面パネルは、クリアのポリカーボ板の裏側にブラック塗装をしており、なんとなく綺麗にすっきりフィニッシュできたと思う。
通電テスト中の様子
今回も、一発OKとは程遠く、当初はソースダイレクトモード等の機械式リレーの接続を間違えており、当初は全く音が出ず。やり直し(爆
一応に各基板は単体でもテストしたので、煙が出たりはしなかった。
その後音は出るし、ソースダイレクト、バッファーを通した状態もテストできたが、ソースダイレクト時にかすかに誘導ノイズが乗る等の難もあり、今現在はこのあたりを対策中。
6
コマンダー
画像、左側のボリュームノブはリア音調用。
中央ノブがメインボリューム。
右側にトグルスイッチが2個並んでいるが。
一方はソースダイレクト(バッファーOFF)←→ バッファー通過切替用
もう一つは、純正オーディオインサート←→遮断の切替用。
音声経路を機械式リレーで切替遮断する他、バッファーOFF時には、電源も落とせるようになっている。
まもなく完成!?まだまだか・・・
車に積むのはたぶん涼しくなってからになるかな。今年の夏は暑すぎる。
その後、内部ケーブルを電源部や音声ケーブルも必要な個所はヨリ線とし、電源部やLED表示のコントロール系から、音声部を全てアルミ板で区切ってアースに落としシールドした。
色々調べたらノイズの混入は外的要因が主たるものだったが、シールドすることで全体のS/Nは上がった。
たかがボリュームだが、なんとも厄介な代物になってしまった。
7
11月になりようやく車載。
室内のコマンダー
8
トランク内は、他の機器に埋もれているが、
グリーンの-db表示は上段はフロント、下段リア。
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