今回は、カレラ、ニンコ、スケーレクストリック、アーティンのトラックのスペックを比較してみます。
2013年10月27日にカレラ、ニンコ、スケーレクストリックのトラックのスペックを比較した
記事を載せましたが、1月26日の
記事にあるようにアーティンのセットも購入しました。
これで、1/32スケールのスロットカー4メーカーのトラックがそろったわけです。そこで、アーティンも加えて、再度、トラックのスペックを比較してみます。
10月27日の記事でも書きましたが、現在、1/32スケールのスロットカーのトラックで世界的にメジャーなのは、カレラ、スケーレクストリック、ニンコの3メーカーです。
一昔前までは、SCXやアーティンもメジャーな存在でしたが、SCXは経営不振に陥り経営母体が変わるなどしてセットを円滑に発売できない状態ですし、アーティンは創始者が亡くなってからは事実上スロットカーからは撤退しています。
とはいえ、今年の「ニュルンベルク・トイフェア2014」でアーティンが1/43中心とはいえ復活ののろしを上げましたし、かつてはアメリカではカレラかアーティン、ヨーロッパではニンコ、地域を問わずスケーレクストリック、といった勢力図があり、アーティンも1/32スケールではメジャーメーカーの一角を占めていました。
今回のトラックの比較では、アーティンのセットはカーブはR3とR4で構成されていたため、ストレートのみで行います。
ストレートは、長さ、幅、高さ、1レーンと2レーンの幅(スロット中央からスロット中央まで)、スロットの幅、スロットの深さ、を計測します。各メーカーのトラックのスペックは、以下の通りです。
長さはニンコが長く、アーティンが短く、幅はカレラ、ニンコ、アーティン、スケーレクストリックの順で、高さはアーティンのみが少し高く、1レーンと2レーンの幅はトラックの幅に準じています。
スロットの幅はいずれも3mmで、深さは、カレラとアーティンが7mmで、ニンコとスケーレクストリックは6mmになっています。
そのため、カレラの大きなガイドのクルマでニンコやスケーレクストリックのトラックを走ると、ガイドが引っかかることがあります。そこで、カレラでは、小型のガイドを付属したり、パーツとして発売したりしているわけです。
また、電極の幅は、カレラとアーティンが広く、スケーレクストリックが狭く、ニンコがその中間になっています。
そのため、ブラシの先の幅を、それに合わせて調整しないと、特にコーナーで十分な電気が得られない場合があります。
たとえば、ホームサーキットがカレラやアーティンの場合、スケーレクストリックはもちろん、ニンコでも、電圧はホームサーキットと変わらないのに思ったほどスピードが出ないということがあるわけです。
カレラ: 34.5cm、19.8cm、8mm、9.9cm、3mm、7mm。
ニンコ: 40.0cm、17.9mm、8mm、9cm、3mm、6mm。
スケーレクストリック: 35.0cm、15.5cm、7.5mm、7.8cm、3mm、6mm。
アーティン: 26.5cm、16.3mm、9mm、7.6cm、3mm、7mm。
ちなみに、アメリカでは、アーティンがカレラのスケーレクストリック版と言われることがよくあります。
これは、トラックの硬さがカレラとアーティンが硬質なのに対してニンコとスケーレクストリックが軟質で、トラックの幅がカレラが広いのに対してアーティンとスケーレクストリックが狭く、トラックの路面がニンコ以外は滑らかだからです。
つまり、アーティンは、カレラのようなトラックの硬さと、スケーレクストリックのようなトラックの狭さと滑らかさを持ち合わせているため、カレラのスケーレクストリック版と言うわけです。
また、ウッド、カレラ、アーティンはトラックの性格が似ていて、セッティングやチューニングをあまり変えることなく走らせることができるため、アメリカで主流となっていたと言えます。
さらに、カレラとアーティンは硬く滑らかというトラックの性格からノーマル(マグ付き)に向くのに対し、ニンコは柔らかくざらついているというトラックの性格からノーマグに向き、スケーレクストリックはノーマル(ノーマルマグネット)に向くということが言えます。
私のスロットカーの記事の索引は、メインサイトの
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Posted at 2014/02/23 16:42:24 | |
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