NANKANG NS-2R 235/45ZR17  

ナンカンのNS-2R。
このタイヤ、同じ銘柄ながらコンパウンドの種類がいくつかに分かれており、自分が使っていたのはTREAD WEAR180のストリート向けモデル。
みんカラでは、オートウェイでも扱われているレース向けモデルの方が人気でしょうか？
値段で言えば、以前のMAXX TTよりも更に安いタイヤだったのですが、その実力は・・・



【満足している点】

●安い
現在は円安の影響か少し値上がりしましたが、当時は1本8000円。
タイヤの破棄代取り付け代を含めても4万円でおつりがくるお安さです。
その前のMAXX TTも1本1万と比較的安価だったのですが、それよりも更に安い。

●それなりにグリップする
値段が値段なので、正直ハズレでも良いやとも思っていましたが、MAXX TT以上のグリップはありました。
また、縦溝が入っているおかげか、小雨くらいまでなら使えそうです。

●意外と持つ
普段の通勤＋ミニサーキット2回、ジムカーナー1回行きましたが、それなりに持ってくれます。
まあ減るには減るんですが、それでもローテーションしていけば1年は持つんじゃないでしょうか？
コスパは良いですね。

【不満な点】

●徐々にグリップが低下していく
購入直後から比べると、交換直前（10カ月使用）では随分グリップが落ちていました。
熱が入ると食うようになるんですが、更に走っていくと段々グリップが落ちていく感じが。
一度熱でグリップが落ちると、完全には元の状態には戻らないかも・・・？
毎日使っていたので、熱以外にも原因があるとは思いますが、どちらにしても10ヶ月の使用であまり食わなくなってしまいました。

●横グリップがもう少し欲しい
攻めていくと、どうしてももう少し限界が高ければ・・・と思う場面がちらほら。
結構すぐ鳴くので、滑ると結構甲高い音で「キュー」っという音がします。
（そこから切り込むともう少し粘ってくれます）
また、ウェット路面ではあまり食いません。
状況次第では町乗りレベルの速度でも滑ることがあるので注意。

●応答性があまり良くない
ウォールを触ると結構硬いんですが、実際運転している状態では、あまりそれが実感できない。
むしろ少しだるさを覚える場面もありました。
剛性があまりないのかな・・・？

●独特のロードノイズ
個人的にはそんなに不満ではなかったんですけど、パターンのせいか重心のせいか、走っていると「グワングワン・・・」というロードノイズが。



【総評】
不満の方が多く書いてしまいましたが、それでも値段を考えれば十二分に仕事をしてくれたと言えるでしょう。
そこそこグリップが良くて、そこそこ耐磨耗性も良くて、安いタイヤが欲しい！
という人には、まさにぴったりのタイヤだと思います。