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2021年07月17日

1JZ-GTEの好不調と保守

1JZ-GTEの好不調と保守

登場から20年近くの時が経過したオイラの後期VVTi システム搭載の1JZ-GTE。

近頃は丈夫でチューン後に2倍程度までパワーアップが可能なエンジンとして、人気が出て搭載車両は高価で取引されているのが気になってます。




 しかし、1JZ-GTE搭載車両を喜んで購入したけど、後に不具合が連発して修理に大変な金額がかかることも、最近になり広く認知され始めました。

オイラのマークⅡiRーVもオイル滲みが出たりしました(走行7万㎞弱)。そこで今回は機関系のエンジン周辺パーツについて、製造から19年経過のヘタレ具合はどうなのか?。・・について感想をスクリプトしてみます(あくまでも個人的見解ですが。) 今回も長くなりますが失礼!。






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オイル滲みの原因はコレ、カムシャフトのオイル・シールリングです。たった300円程度のパーツですが、今回はイン側VVTi とアウト側カムシャフト、2個のシールと クランクプーリーのオイルシールリングも交換となりました。






よく見ると赤枠内に黒いスラッジの堆積と、オレンジ丸枠内シール外周部に不自然なオイル漏れのようなものが見られました。このようなゴム系部品は19年経過すると、どうなっているのか?。

ちょっとみてみましょう。






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エンジンに繋がるゴムホース。①左に排気カムカバー内からブローバガスを循環させるホース。

②右の黄色矢印のホースは吸気カムカバー内からインテーク・マニホルドに繋がるシャッター付ホース。






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①のブローバーホースは19年7万㎞走行程度では、ゴム弾性もありブローバーガスで管内がベトベト・・なんてことはなかったッス。



(ホース系は経年劣化が心配なパーツだけど、案外耐久性があり、オイル管理をちゃんとやってた1JZ-GTEであれば案外心配も少ないかもね。⇒判断はオイルフィラーキャップを開けてみるとわかります。)






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②はベンチレーション・ホースと呼ばれる物です。

吸気カムハウスからの圧力に応じて左(ピンク矢印)から右に、ハウス内の圧力をサージタンクに逃します。






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少々スラッジが付着(ピンク矢印)。黄色矢印先の弁が圧力に応じて・・







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針金(黄色矢印)で押してみると、青矢印の先のように弁が引っ込みます。

これは吸気カムシャフトハウス内の圧力を一定以内に保つ役割のホースのようです。






古い1JZ-GTEではヘッドカバー周りからオイル漏れが出る個体も多いです。このベンチレーションホースの弁がスラッジなどで固着した場合、カムシャフト内とエンジン内負圧の差が解消されずに、ヘッドカバーシールからその圧力に負けたオイルが滲み出ると思われます。 案外重要なパーツだと思います。

(ピストン内からカムシャフト弁の棒の隙間(シール)から入り込む圧力を逃がす役目。)






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吸気側と排気側のカムカバーを渡す、バランスチューブです(交換前)。赤丸内に亀裂が見られました。






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外されたバランスチューブ。亀裂は3か所あり、ここは案外高温になるためゴムの劣化が進むのかも知れません。






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品番はベンチレーションホース。ってー奴ですが、カムカバーの差し込み口の青矢印までは、

亀裂がギリギリ走ってますが、ホース内はブローバイガスの付着は殆どなし。

この部品も案外丈夫です。






このホースの役割は吸気側と排気側のカム室の圧力差を無くし、オイル下がりを防止してカムカバー内の圧力を一定に保つことのようです。








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1JZ-GTEのタイミングベルト。7万㎞走行では劣化は全く見えません。弾力もありトヨタの10万km保障はその通り、だと思います。






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今回はタイミングベルト・テンショナーも交換、(スポーツ・ラジエターで有名なKOYO製?)となりましたが、ガタもなく滑りもOKのもの。







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2本のカムシャフト・シールの交換で、VVTi プーリーも交換となりましたが、1JZ-GTEのオイル滲みはアルあるの事象のようです。エンジン不調とまで行きませんが、オイル滲みを止めるには修理が必要となりました。







100系の身内100チェV号では、やはり7万㎞でVVTi 関連のオイルコントロール・バルブの不具合で交換、カムシャ・シールとヘッドカバーシールも交換、その際ファンベルト・ウォータポンプもディーラーで交換してます(修理費11万円)。







 100系と110系のVVTi機構の1JZ-GTEエンジンでは、20年も経過すれば機関系のオイル滲みは発生する可能性があり、シール交換する場合は関連するパーツも含め10~15万円は覚悟する必要があります。








また、ゴム系ホース類は20年近く経過しても案外弾性を保っていることが分かりました。

「気持ち・・コレも交換しておいて・・。」は案外必要ないかもね。







ただし、エンジン本体の始動不良、出力不具合、オイル燃焼などの異常は、この金額では済まないようです。(原因探索の時間と相当な工賃がかかる。)







1JZ-GTEを完調で長く乗るためには、専門工場やショップでの整備が必要だと思いますが、オイラも前期のツインターボの1JZ-GTEを15年。後期VVTiの1JZ-GTEを12年乗ってきたけけど、エンジンを掛けて、エアコン付けてハンドルを左右に回して・・、音や負荷時の振動で、何となく・・このエンジンちょいヤバイかな?、ぐらいのことは判断できるけど、1JZ-GTEをよく知る友人と試乗してみるのが良いかなと思います。





今となっては、とても貴重なエンジンとなってますからね。








ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2021/07/17 22:20:03

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この記事へのコメント

2021年7月18日 16:22
こんにちは。
貴重な情報アップありがとうございます。とても勉強になりました。私のマー君も7万キロなので、同じような状態なんでしょうね。整備の参考にさせて頂きます。
コメントへの返答
2021年7月18日 19:53
仁志さま、こんばんは。
ありがとうございます。

仁志さんも110系でしたね、7万㎞という事なんで、もしかしたら、オイルシールがヘタリを迎えているかも知れません。

エンジンに特に不具合は感じませんが、トヨタ・ディーラーに持ち込むと、よく見てくれるので(多分1JZ-GTEでよくあるケースなのかもしれません。)

☆交換しておけば取り敢えず安心ですネ。工賃は3万円でヘッドカバー・シール、Oリング、テンショナー他もろもろ・・がこの工賃内でできますよー。

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